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トーナメント  

 学期のテストも終わりいよいよ学年別実技トーナメンのが今日の午後から開催されます。 


 練習試合の勝率で上位10名が決まり、魔剣科クラスからはアーサスとアンナを含む5名と、タバサとエリザベス達の魔法科クラスからも5名、計10名で競う。


 マーリンは、タバサとアンナの試合とエリザベスの試合時間が重なっていたので何方どちらを応援しに行こうか悩んでいたらエリザベスが笑顔で近付いて来るのが見えた。


「マーリンは、同じ自主練グループ(アンナ)の方とタバサの試合の応援に行っても宜しくてよ。私は、アーサス様に応援お願いしていますもの」

「ん、分かった」


 エリザベスの第1試合はA会場、タバサとアンナとの試合は、B会場なのでとても近いのだが、素っ気無い物言いは、エリザベスの嫉妬による物だとはマーリンには気が付かなかった。


 B会場では、タバサとアンナが戦いの準備をしていた時にアーサスとマーリンが、同じグループのベスと一緒に応援に来ていた。


 [アーちゃん、何時も通りやれば良いよ」

「ベス、分かってるにゃ。心配いらないにゃ」

「「アンナ、頑張れ!」」

「マーリン、アーサスもありがとにゃ」

「アーサス達は、タバサの応援するにゃ」 

「うん、タバサも頑張れ!」

「あはは、マーリンには、学園に来る時に一杯応援して貰ったから」

「アーサス君、エリザの所に行くんでしょ?」

「あゝ、この試合が、終わってから行くよ」

「えっと… 」


 タバサが、返事に困っているとアンナが、自分の魔剣を見せて『これ使うから、すぐ終わるにゃ』と自慢するとタバサも負けじと『私が勝つからね』と親指を立ててマーリンにサムズアップしていた。


「アーサス、本当に?」

「あゝ、アンナは、あの魔剣を使うから直ぐに終わるだろ? 終わったら一緒に行こう」

「うん、分かった」


 ピー


「アンナさん、その魔剣の事マーリンから聞きましたよ」

「あゝ、企業秘密バラしたにゃ?」

「対策は、無いですけど。ふふふ」


「試合、始め!」



 タバサは、魔女の血を受け継いでいるので魔力量が多いのと魔技も優秀なので魔法科では常に上位だったが、アンナが両手で持っている魔剣は、【魔剣ハンガード】という魔力を吸収できるのと、魔法石が埋め込まれているので風属性の魔法 (風を使って切り裂く)の【鎌鼬かまいたち】が出来るので勝敗は予想しにくかった。


「今日は、絶対に負けないにゃ。ププッ」

「どうかなぁ?」


「炎鳥よ、舞いなさい」


 タバサが腕を上げて掌をアンナに向けると大きな火の鳥が現れ左右に揺れながら素早くアンナに向かって行った。アンナは機敏に反応しいき良いよく踏み込み、両手で魔剣を振り下ろして一瞬で炎を吸収した。


「本当に厄介な魔剣ね」

「次は、ボクの番だにゃ」


 アンナが走り出すとタバサは尽かさず防御結界を張り次の魔法陣の準備を始めた。アンナは、剣の間合いまで近付き真っ直ぐに剣を突き出した。


 パリーン


 大きな音がして結界が壊れたが、タバサは、いち早く後ろに飛び着地と同時に暴風がアンナを襲った。アンナは魔剣を前にかざし風を吸収させ、体制を整えて魔剣を横薙よこなぎに振りながら唱えた。


「風よ、切り裂け!【鎌鼬】」


 カキーン、カキーン、カキーン


「チッ、結界で止めたにゃ〜」

「少し、斬られましたよ」

「やっぱ、強いにゃ」


 タバサは、掌をアンナにむけ叫んだ。


「爆ぜなさい!」

「させないにゃ〜」


 ドガーーーン


 アンナは向かって来た大きな火の塊りを両手で持った魔剣振り下ろしながら地面に叩き付けた。その衝撃の余波でタバサは地面に倒れていたが、救護班が駆けて受けると体を起こして悔しそうな顔をしていた。


「そこまで! アンナ勝ち」


 試合を観戦していたアーサス達は、驚きながら


「あの魔剣の威力は、凄いな」

「うん、チート魔剣」

「あはは、そうだな。 マーリン、急いでA会場に行こう」

「うん」


 アーサスは、急いでマーリンの手を取り会場の方に走り出した。


 A会場では、エリザベスが有利だと言われていたが、魔法攻撃が、中々決まらず苦戦していた。


「はぁはぁ、アーサス様が応援に来ないなんて、何か不手際があったんですわ」


「よそ見とは、余裕かい?」

「ふん、余裕なんて無いですわ」

「じゃ、行くよー。 はあああぁぁ…」


 ジンクスが速攻で間合いを詰めるが、短距離転移で彼の後ろの方に現れて唱えた。


「轟け【雷帝】」


 ピカッ、ゴロゴロ

 グワッーーー


「エリザベスの勝利」


 エリザベスの魔法の電撃は、ジンクスの魔剣から身体に伝わり意識を保てず倒れた。エリザベスがようやく勝てたと安堵して控室に戻ろうとした時、アーサスとマーリンが手を繋いで側に走りより勝利を祝った。控室に入ったエリザベスは、長椅子に置いてある物を叩き落とし眉を歪めていた。


「マーリンが、どうしてアーサス様と手を繋いでいますの! 嫌ですわ! 嫌ですわ! マーリンが、マーリンが… 」


 エリザベスの嫉妬が、マーリン対し強く反応し渦巻く黒い闇が思考を包んだ時、エリザベスの目が黒く染まった。





女の嫉妬は、怖にゃ。

....... ノーコメントっす

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