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魔女の森

 [魔女の森]で産まれた精霊王と魔女サマンサとの間に産まれた女の子は、マーリンと名付けられた。


 精霊と魔女の世界では、結婚と言う概念が無いので、魔女のサマンサが、マーリンを一人で、育てる事にした。


 精霊王は、幼い我が子を案じ、水の上級精霊のシキュエルと火の中級精霊のサラマンダーを護衛役としてマーリンと契約するよう命じた。


「魔女のサマンサよ。子を産んでくれた事を感謝する。こんな可愛い生きものを見られるとは… ううう、愛らしい。パパでちゅよー、マーちゃんこっちでちゅ」

「あらあら、親バカね。まだ、ちゃんと見えないのに、ふふふ」

「そうなのか? 何時(いつ)になったらマーリンの目は、見えようになるのか?」

「まだまだ、先よ。ふふふ」

「マーちゃんパパは、また来まちゅねー」


 精霊王は、サマンサと軽く口付(キス)を交わし消えて行った。


『おいおい、精霊王、大丈夫か? キャラ変わってるぞ!』

『サラ玉ダーよ、我らの王を悪く言うとは、嘆かわし』

『いやいや。『マーちゃん』は、良いぞ。『パパ』も許してやる。でも、『来まちゅねー」は、無理たぜ!  ……って、サラ玉ダーって言うんじゃね!』

われは、正して呼んでいるだけだ! お前は[マン]でなく[玉]だろう。 小さき火の玉よ』

『はあ? こじ付けるんじゃねえ。ばかエルが!』

「あらあら、二人は、仲良しね.ふふふ」

『『違う(ぞ)!』』


 魔女のサマンサは、この幸せな日常が、ずっと続くと思って疑いもしなかった。【闇が森を包む】と予言されていても。



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