敵対と恋心
今日2度目の投稿です。
ソロモン、アーサスとマーリンがホールに入ると既にアリサ、ジンス、タバサとエリザベスが待っていた。
ホールには、小さなテーブルに二脚づつ椅子が置いてあった。女性が座ってお茶を入れ、男性が焼き菓子を持って会いに行くと言う趣向らしい。
アリサが、お茶を飲み終えたら男性が別の女性に愛を語りに行くという決まりも有って『何を企んでいるの?』と突っ込みを入れたくなる様な奇妙なお茶会になっていた。
「私にめちゃええ愛を語ってや!」
「アリスさん、それは、難しいですね」
「ジンス先生、それは、酷いですよ」
「まじ、無理っす」
「何やねん、恥ずかしがらんでええのに」
「ん? そうじゃ無い」
「とても、面白そうですわ」
其々《それぞれ》が、席に着きお茶を飲み始めた。ソロモンは、焼き菓子に愛を語り始め笑いを誘っていた。
アーサスは、マーリンの前に座り緊張していたが、男らしく真面目に愛を語っていたが彼女には、伝わっていない様だったので『アーサス、頑張れ!』と密かに男性陣はエールを送っていた。
アリサは気をきかせて、アーサスがマーリンと同席している時はゆっくりお茶を飲み、何故かエリザベスが同席している時に限り急いで飲んでいた。
男性達が、其々の女性に嬉し恥ずかしい愛を語ってお茶会は、終了となった。
皆が、楽しいお茶会だったと評価していたが、エリザベスだけは、やや不満げな顔でアリサに迫って行った。
「アリサさん、酷いですわ。」
「何がやのん?」
「私、アーサス様ともっとお話ししたかったですわ。其れなのに… 」
「其れって、エリっち、アーサスの事、好きなん?」
「えっと…そっ、そうですわね。アーサス様は、素敵ですもの」
「へー、其れやったら、早よアーサスに告った方がええで」
「 … そ、そ、そうですわね」
アリサの勢いにエリザベスは、頬を染めるてもじもじしていたが、アリサに『マーリンに取られるんちゅか』とハッキリと言われ、アーサスへの想いが日に日に増しているのを改めて自覚していた。
その後、ソロモンが、街へ繰り出そうとタバサ達を誘ったのでアーサスとマーリン以外は、外へ出て行った。
アーサスは、フェルリンを抱いているマーリンを応接間に誘い話し合う事にした。最初にマーリンは『自分との試合に対する態度が嫌い』と、はっきりアーサスに不満を打つけた。其れに対し、アーサスは『マーリンの事が好きなので、例え練習試合でも傷付けたくは無い』と言い切ったが、マーリンは、納得しなかった。
「アーサスは、ライバルだから! …アーサスの考えは嫌い、大嫌い!」
「はぁ〜、どうして、分かってくれないん、だ」
「分かりたく無い! 本気で戦って!」
『良い加減にしてよ! アンタが、弱いからでしょ!』
「エックス? お、お前勝手に出て来たのか?」
『はいはーい、エックスだよーってか、この子が分からず屋だからよ!』
「もう良いから、引っ込んでてくれ!」
「ん、………分かった。私が弱い 」
アーサスは、マーリンが黙ってしまったので、『どうすれば良いのか?助けられるのか?手伝う事有るのか?』等頭の中で考えを巡らせていた。
暫くしてアーサスは、マーリンに『妖精化も出来るのだから、魔技を使って魔法攻撃を仕掛けた方が強くなれるのでは』と思いつくままをアドバイスした。
マーリンは目を見開き『今まで考えた事もなかったけど考えてみる。今日、パパに会う日だから相談する』と言ってくれたのでアーサスは、言って良かったかもしれないと推察した。
時間が気になったアーサスは、遅くなるといけないのでマーリンを馬車で森まで送った。
マーリンちゃん凄く怒ってるっすね。
仕方ないでちゅよ。
アーサス様、その優しさはダメですわ。
どうしてエリザが出てくるんでちゅか?
あら、私お邪魔ですの?
そうでちゅよ。
喧嘩は、ダメっす




