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それぞれの秘密  

  学園での基礎学科テストが終わり、多くの生徒達は其々の回答について話したりしていた。アーサスとマーリンは、タバサのクラスに行き一緒にソロモンの居館に行く事を伝えた。


「今日の午後に[グループ課題]の話し合いがあるの。マーリンと一緒には行けないけど、お茶会は、エリザと一緒に行くから」

「うん、分かった」

「アーサス様と二人きりなんて羨ましいですわ。でも、仕方有りませんわね」

「タバサとエリザベスが後から来るって、ソロモン達に伝えておくよ」

「マーリン、じゃ、また後でね」

「うん」


 マーリンと迎えの馬車に乗ったアーサスは、既に乗っていたジンスと共に居館に向かった。居館では、お茶会の準備に忙しそうな執事のセバスにアーサスは、申し訳なさそうに一人分の昼食の追加を頼んだ。


「アーサス様、大丈夫でご座います。常に多めに作らせておりますので」

「流石だな、セバス」


 セバスの案内でマーリンと共に応接間に行くとアリサが、お茶会で使うゲームの準備をしていた。


「マーリン、ソロモンの助手でメイドのアリサさん」

「ん、宜しく」

「えっ、マーリンちゃん? ごっつい可愛いやん! 何やねん、この可愛さは、反則やでー」

「マーリン、この子がフェンリル」


 ギャン、ギャン


「うわ、か、可愛い。 …モフモフしたい」

「ぷっ、好きなだけして良いよ」

「おい、マーリンに爪立てるなよ!」


 グルル


「アーサスもモフモフになって」

「えっ、今は魔物化は出来ないんだ。 …昼食後に僕の部屋で話そう」

「うん。分かった」

「何やねんなぁ。ごっつい仲ええやん!」

「そっ、そうだと良いけど… 」

「ん?」


 アーサスは、マーリンにモフられて腹這いになっているフェンリルの頭をくしゃくしゃに撫で回し、爽やかな笑顔をマーリンに向けていた。その笑顔を見てマーリンは、少し不機嫌そうな顔をして自分もアーサスに『言いたい事が有るから』と言った。アーサスは、少しギョッとしたが『練習試合の事だろう』と思い自分の気待ちを正直に話そうと決心した。


 ソロモンが、仕事場から戻ったのでアーサスは、マーリンに魔物化がバレてしまった事を告げた。ソロモンは、いつかバレると思っていたので丁度良い機会だと思い三人で昼食をしながら話すべきだと提案した。アーサスは少し迷ったが【祝福の呪い】の事が有るので了承した。


 三人での昼食は、マーリンの希望で温室で行われた。セバスが手際よく準備して三人は、白いテーブルクロスの上にピンクの薔薇と白い霞草が生けてある丸いテーブルの椅子に座った。


 ソロモンとアーサスは、話をする為に急いで食べるけれど、マーリンはゆっくり食べるように伝えた。昼食が終わりソロモンは、紅茶を飲みながら話を進めた。


 ソロモンが、マーリンに伝えたのは、アーサスが、秘密裏に育てられたザガン王国の王子で有り魔人から呪いを受け、満月の夜だけ魔物化すると言う事と、ソロモンの指輪と対の腕輪をつけている事で大人しく人間と話すことが出来るが、外せば意思疎通が出来ない凶暴な魔物だと言う事だった。


「マーリン、黙って… 騙す様に黙って森で会っていたのは、マーリンが俺が魔物でも怖がらないで会ってくれたから嬉しかったんだ。ずっと本当の事を言いたかったんだ。俺だよって」


「うん。アーサスは、どんな姿でもアーサス。時々、モフモフ(魔物化)でもアーサスを感じた」

「マーリン… 」


「私も半分は、精霊。アーサスと同じ」

「マーリンちゃん? れって、呪いじゃ無いっすよね」

「うん。パパが精霊で【精霊の祝福】って言う加護」

「父親が精霊って初めて聞いたっす」


「マーリン有難う、話してくれて。…で、マーリンの話って、今の?」

「違う。練習試合の事で… 」


 話の途中でセバスが温室に入って来て、タバサとエリザベスがホールで待っている事を告げた。

 マーリン達は話を切り上げて、急いでホールに向かった。





アーサスとマーリンが、お互いの秘密を打ち明けましたね

何か共通点多いっすね。


誕生日、魔物化と妖精化、呪いと加護 (どちらも[祝福]が付きます)

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