表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/44

招待状 

今日、二度目の投稿です。

 朝早くにフェンリルによって起こされたアーサスは、急いでフェンリルを抱き上げ裏庭に話した。食堂には、既に朝食の準備が整ってソロモンとジンスが、コーヒーを入れて飲んでいた。


「慌ててどうしたっすか?」

「プーがしたいって、フェンリルに起こされた」

「それは、大変でしたね」

「今日、学園でこの招待状を渡して欲しいっす」

「分かった」

「いつ招待されるのですか?」

「今日っすよ」

「「えっ」」

「カノンが決めたっす。」

「ふぁ〜。そうやで。『善は急げ』って言うやろ」


 分かった様な分からない説明で納得せざるを得ない男性陣は『急な呼び出し、ゴホッ、招待でマーリン達は、果たして来ることが出来るのか?』等言いたい事は、数有ったが優秀な執事のセバスなら『何とかするだろう』と思っていた。


 フェンリルを家に残し、アーサスとジンスは、馬車で学園に向かった。今日は、基礎学科のテストが有るのでクラスメイト達は、朝から緊張していた。教室の前で、マーリンがタバサとエリザベスに話し掛けていたので、アーサスは招待状を持って近付いた。


「あら、アーサス様、何を持っていらしたの?」

「あゝ、ソロモンから皆に『招待状を渡して欲しい』って頼まれた」

「あらまー、ご招待頂けるなんてすてきですわ」

「有難うご座います」

「うん。有り難う」


「テスト勉強は、如何ですの?」

「勉強? 今まで習った事だろ。する必要があるのか?」

「あら、そうですわね。オホホ」


「マーリン、昨日からフェンリルを育てているんだけど… 」

「えっ、フェンリルって魔物ですわ」

「あゝ、生まれたばかりで縫いぐるみの様な大きさなんだ。名前、何が良いと思う?」

「なぜ、私?」

「マーリン、モフモフ好きだろう?」

「 …… 」

「マーリン? モフモフするの好きよね」

「うん」

「あっ、そっ、そうだ、来たらフェンリル見せるよ。とっても可愛いし、話も出来るから」


 テストの始まりの知らせがあったので、タバサとエリザベスは、自分達の教室へ戻って行き、マーリンは何も言わず席に着いた。アーサスは、マーリンが『何故黙ってしまったのか』が分からなかった。


 魔剣学科のテストが終わり、アーサスは、次のテストの準備をしているとマーリンが近付いて来るのに気が付いた。


「マーリン、如何どうしたんだ?」

「アーサスは、モフモフなの?」

「えっ、お、俺は、俺だけど… はぁ〜、ごめんマーリン。此処ここでは、話せない。今日、居館に来てくれるかい?」

「うん。行く」

「じゃ、一緒に帰ろう」

「うん。分かった。タバサも良い?」

「勿論《勿論》。ソロモンも喜ぶよ」


 次のテストのが始まりの知らせで、マーリンは、急いで席に戻った。アーサスは、マーリンに魔物化が、知られてしまった事にとても驚いたが、自分で『モフモフ好きだろう?』と言ってしまった事に今更ながら気が付いた。そして、[恥ずか死ぬ]思いが込み上げた。


何故なら、アーサスの質問は言い換えれば、『アーサスが好きだろう?』と言ったも同義、つまりモフモフは魔物化したアーサスの事そして、アーサス自身なのだから。アーサスは、大きなため息を吐いてからテスト用紙を見た。



アーサス君、やちゃいました。

マーちゃん、モフモフが好きって言ったでちゅね。

アーサスも男らしく「俺は俺だから」って言ったすね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ