どぶ漬け
世界に降り注いだ
あの時間は
悲しさの糸を
しまい込んで
大切だったモノを
浮き彫りにした
次第に薄れて
大切なモノは
当たり前なモノになった
ただ それだけで
僕等は我儘になる
力尽きた命が
地面の上で骨になった頃
高密度の塊が現れた
重力に引っ張られた僕等は
足と頭の距離が違うから
バラバラになっていく
そうやって
型にはめられる
その息苦しさから
逃れる為に
電子になって
空間を飛ぶのさ
黒であれば白を基調に
誰だって描ける
下手でも
方法は無限にある
思い付く為のエネルギー量は
一人一人違うけれど
それを個性と言って
逃げればいいのさ
個人の性を
愛せない人は居ない
昨日の朝
気を抜いていたこと
自分だけは知っている
それを許しているのだから
自分に注ぎ込んだ
あの時間は
嬉しさの形を
作り出して
願い足りないことを
増やしていった
徐々に色濃く
叶っていくから
当たり前なモノになった
ただ それだけで
僕等はふしだらになる
終わりを描いた絵が
オークションで金になった頃
負の質量が作られて
引力から逃れられた僕等は
移動させられて
違う重力に捕まり
頭から刺さる
そうやって
墓標にされる
その馬鹿馬鹿しさから
逃れる為に
脚の半分を
埋めておくのさ
白であれば黒を基調に
もう何色でも良い
真似をするなら
行動は無限にある
思い付く為の思考時間量は
一人一人違うけれど
それを努力と言って
逃げればいいのさ
個人の性を
愛せない人は居ない
今日の朝
何も無い所で躓いたこと
自分だけは知っている
それを許しているのだから
自分には使えなかったから
不要な物だと決め込んだ
その足りなさを
見つめられない人間は
他人が逃げられないように
新しい理由を作って
囲ってくるんだ
僕の自由は
僕の物である
君の自由は
君の物で
誰かと同調しても良いし
相違があって当然だ
配慮を叫ぶ人間の配慮の無さ
熟慮を叫ぶ人間の青い実
適当とテキトーを読み違えて
アスファルトだけを
歩いて行くのか
人であれば人を基調に
そう
何者でも良い
不貞腐れたら
一瞬で「しにたい」だ
導き出す為の設計図は
一人一人には無いけれど
それを人生と言って
逃げればいいのさ
個人の性を
愛せない人は居ない
パーツだけが
直ぐに出来て
組み立てられないこと
自分だけは知っている
それを許しているのだから
いつか
自分に対して怒れば良い