大好きの一言が言えれば・・・
私は、あなたが好きだった。あの日まで
夏休みに入る前、私はある人に告白をしようと思っていた。だって、そうしないと二学期までずっと、お預けになってしまうから
教室を出て、まっすぐに彼の教室・一年三組に向かった。
放課後という事もあって、人は誰も残っていなかった。絶好のチャンスだと思っていた。
彼の教室に行って見ると、中から話し声が聞こえてきた。
誰だろうと中を覗いてみると親友の輝がいた。何をしているのか、そこから見ていた。
「あの!私、前からあなたのことが好きでした!!」
輝の顔は、赤くなっていた。その相手とは、知りたくもない相手、私の好きな人だった。
どん底に落とされた。親友の輝も、好きだったなんて知らなかった。
しかも、輝の手には、ある包みを乗せていた。
あれは・・・。
この前、作ったクッキーだ。
つい先日のこと。
朝、一緒にクッキーの材料を買ってお昼に作った。私は、輝に聞いたら、誰かに上げるのと聞いた。
「うん、そうだよ。」
と、嬉しそうな顔で言った。
まさか、その相手が和也だったなんて、知らなかった。
親友の輝に裏切られていたなんて、信じたくもなかった。
和也は、それを受け取るのだろうか?
「ごめん、好きな人がいるから」
え?
わが耳を疑った。
今、はっきりと聞いた、和也の言葉。
好きな人がいる
輝じゃなくて、他の人に好きな人がいるってことだよね?じゃあ、まだ望みはあるんだ。
良かったあ。
心の底から、喜べた。輝に取られなくて良かった。
「そう。良かったじゃん!聖」
輝は、教室の外にいる私の名前を言った。
え、気が付いていたの?
廊下でうろたえている私のところに輝が着た。
それに私は、また驚く。
え?どういうこと?
うまく言葉が出てこない。口は、パクパク動いているだけ
「何?私が気が付いていないとでも思った?」
輝は、ニヤ付いた笑みを私に向けていた。
じゃあ、最初から私が此処にいるって分かっていてあんなことをしたの?
聞いちゃいけないことだと思って、黙っていた私を見て、輝は、遠まわしに言った。
「聖がここにいるって事を知っていて、さっきのことをした。彼に協力してもらってね!」
じゃあ、和也くんも知っていたの?
此処にいる意味、ないじゃんって頭を抱えそうになっていた。その場に私は、へたり込んだ。
「コラコラ!へたり込まないの!愛しの和也君が見ているんだから!ね?」
輝は、私の腕を掴んで立ち上がらせた。
そうだ。和也くんが見ているんだ!しっかりしないと!
輝が私の瀬を押してくれた。
「和也くん、これ受け取ってもらえますか?」
「はい!聖さん」
渡せたあ!
そして、想いの丈をぶつけてみることにした。
「一目見たときから、好きでした!付き合ってくれますか?!」
暫しの沈黙。私は、それが長く感じた。
「はい、喜んで!これからも、宜しくお願いしますね!聖さん」
こうして、私たちは付き合うことになった。
輝に、ありがとうと言わなくちゃ!
今回の小説は、恋愛です!楽しめていただければ、幸いです。
なぜ、今回こういう小説を書いたかというと、今までとは違った面を読者の皆様に知っていただこうと思いまして、こういう小説を書いて見ました。
多分、気づいていると思いますが・・・
聖は、あるところから取りました。それを知っている方!是非是非、お願いします!!!
評価・感想・ダメだしお願いします!!