第3話 ステータス
「はぁ、はぁ」
スーパースライムゴッド略してSSGから何とか逃げ出せた俺は、何かに躓き草原に倒れこむ。
「ひぃっ」
それは朽ちた頭蓋骨だった。見れば周りに人一人分の骨と共にボロボロの剣と銀貨?が散らばってる。
この人もSSGの犠牲者なのだろうか。
いや、わかってる。奴がSSGではなく只のスライムだったなんてことは。
だが奴をただのスライムと認めてしまえば、わかりたくなかった事実までも認めてしまうことになる。
「ステータスオープン」
受付の男に教えてもらったステータス確認のコマンドを呟く。すると目の前に半透明のA4サイズのウィンドウが現れる。
名前:ショータ(20歳)
種族:人族(男)
職業:無職
LV:1
HP: 3/18
MP:10/10
SP: 0/10
STR:2
VIT:1
DEX:3
AGI:2
INT:5
MND:3
LUC:中吉 (無駄遣いに注意)
スキル:言語理解Lv1 飛空艇召喚Lv1
称号:迷い人
大体聞いてた通りだな。あ、ちょっと若返ってる、って中吉ってなんだよ。しかも無駄遣いって。こちとら無一文だよ。つか死にそうじゃねぇか。
まぁいい。それよりもステータスの値だ。予想通り、明らかに低い。子供でももうちょっとあるんじゃないかな、きっと。そりゃぁスライムにも殺されかける訳だ。
……あれ? 俺って戦闘力、一般人以下?
この骨のみたいに人が簡単に死ねる世界で、おそらく貴重な飛空艇を所有する戦闘力一般人以下の俺。
あるぇ? これ早急に自分の身を守れるぐらい強くなるとか、裏切られない優秀な護衛を雇うとか、強力な後ろ盾を手に入れるとかしないとヤバくね?
つーか、このままじゃ強盗にでも襲われるor飼い殺しのバッドエンドルートしか無くね?
あぁ、でも美女がご主人様なら飼い殺しもアリだな。
しばらく凹んでいると、HP(生命力かな)が3から12、SP(たぶんスタミナだろう)も満タンになった。
あーだこーだと考えてたって状況が良くなるわけもないんだし、後回しにしよう。とりあえずこの骨を埋葬するかね。
俺はボロボロの剣を使って穴を掘り、骨を埋めてやる。剣はボロすぎて使い物にならなそうだったんで、そのまま墓標にした。
なお、銀貨?は埋葬料代わりに頂いておいた。さて、骨も埋葬したし本命といきますか。
「飛空艇召喚!!」
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オレはスケルトン。いわゆる不死族だ。
ある日オレが草原でウトウトと昼寝していると突然誰かがぶつかってきた。
だが心が広すぎてダダ漏れといわれるオレはそのまま昼寝を続ける。
横ではニンゲンがオレの剣を使って穴を掘っているようだ。
そしてその穴にオレは入れられる。
人の昼寝を邪魔するとは何て奴だ! 叩き斬ってやる!
あ、でもこの穴フカフカであったかい。これはいい寝床だ。
しかも上から布団もかけてくれてる。このままずっと寝ていたいな。
あぁなんかあったかい光まで見えてきた。おやすみなさい。すや~。
17/06/16
改行とか細かい点を修正