第16話 地図機能
途中から話数間違えてました。
さて、カーゴルームに来たからには外への出入り口も確認しないとな。
ん? 床に黒と黄色の縞々のラインが描かれてる。
大きさは3m×3m位か……ひょっとしてこれが搬入口か?
『MP1を消費して「機能:搬入口/下面」を解放しますか? MP4/10』
なるほどな。でも下面ってことは他にもありそうだ。
案の定船首側にそれっぽいのがある。
船の骨格むき出しだったカーゴルームの壁だけど、前面にだけ船体の曲面に沿った鳥居っぽいのが張り付いている。
いかにもここから開きます、って様子だ。
『MP2を消費して「機能:搬入口/前面」を解放しますか? MP4/10』
下面がMP1なのに、前面だとMP2になるのか……何が違うんだろう?
開放してみればわかるだろうけどMPがなぁ……まぁ下層からの出入り口も開放すればあることが分かったから良しとしよう。
よし、カーゴルームの確認も終わったし、腹の減り具合もヤバいので塩の平原から移動しよう。
できれば人里を見つけたい。
空から見た感じ、北は塩の平原が広がってるようだし、西か東かなぁ。
そうだ! こんな時こそステータスだ。
「ステータスオープン」
名前:ショータ(20歳)
種族:人族(男)
職業:飛空艇船長
LV:1
HP:18/18
MP: 4/10
SP:10/10
STR:2
VIT:1
DEX:3
AGI:2
INT:5
MND:3
LUC:中吉 (良縁あり)
スキル:言語理解Lv1 飛空艇召喚Lv2
称号:迷い人
ぬぅ、中吉にアップしたけど行先の指針にはならない。
船視点でみれば、何かわかるかもしれない。
操縦室にいってみよう。
で、やってきました操縦室。
そしてすみませんでした、地図機能。
廊下にあった白地図こそが、おまけだったんだね。
操縦室に来てやっとわかったわ。
操縦室に入った俺の目にはデーンとウィンドウが浮かんでいた。
見て! 見て! と言わんばかりだ。
近寄って見れば白い画面。
なんじゃこりゃ? と触ってみるとあれだ、グーグ〇マップだ。
ぱっと見、白の画面だったのは塩の平原だったから真っ白だったからだ。
しかも拡大していくと、中央には飛空艇が映ってる。
え? これリアルタイム映像?
じゃなきゃ、昨日来たばかりの飛空艇が映ってるわけないよね?
それとも地図機能が発現した瞬間だからあり得るのか?
どっちにしろ、最新の情報であることに間違いはない。
ストリー〇ビュー機能は付いてるのかと思ってたらMP1で追加可能なようだ。
これも「いつか解放リスト」に追加だな。
思わぬ機能に気を取られたが、とりあえず人里だ。
ここから一番近そうな街を探す。
ずーっと縮小して周りを映し出す。
一番近い町は南南東にあった。
結構デカい。
距離は……縮尺がよくわからんな。
えーと飛空艇で約1時間ぐらい飛んだとこかな。
つか、出発した場所から東にちょっと行ったところじゃね?
だって俺が作った墓標が少し離れた平原に残ってるし。
ステータスに従わなければ、すぐについてた距離な気がする。
でも、だったら船視点で見た時に気が付いてもよかったよな? 見落としたのかな?
まぁ、あの時は浮かれてたし、見落としてたんだろう。
そういえば、ナビ機能は付いているのかな? ……MP1で追加可能か。
でも、船視点にマーカー機能が追加されたからこれで十分かも。
マークした地点への矢印と距離が出るし、空なら基本一直線だし。
「では南南東に向け、ダンデライオン号発進!」
そして俺は再び機上の人となった。
18/01/14
色々修正。