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第14話 シャワー

(さ、サラサラ塩には土も混じってるかもだし、岩塩から砕くのが正しいはず)


誰に対する言い訳なのだろうか、一人呟く。実際サラサラ塩を味見した時、若干砂っぽさを感じていた。飛空艇が着陸している場所は山が近く、そちらから砂埃が飛んできてるのだろう。

調味料の入手も完了し、特にすることも無くなった俺は区画を解放することにした。


(おそらく脱衣所の先は風呂場だろう。だがMPの消費が読めない)


脱衣所でMP1、風呂で多分MP2か3。MP4はないだろう。いやカーゴルームがMP4だった。MP4もありえるのか。風呂の為にMP3~5は躊躇する。もっと余裕のある時、例えば就寝前なのにMPが5残っている時とかに解放するべきか。ならば下層のシャワールームか。あれならMP1で解放できる。シャワールームにするか。


『MP1を消費し「区画:シャワールーム」を解放しますか?MP10/10』


YESを押す。やはりこの感触、癖になるな。早速シャワーを浴びる。


「ぎゃー!!」


冷水だ。なんてこった。バルブが一つしかないから嫌な予感があったが、そのままとは。


『MP1を消費し「機能:湯沸かし器」を解放しますか?MP9/10』


ちくしょう。冷水をあび、凍えている俺に選択肢はない。震える指でYESを押す。ムニョっと感が逆にイラついた。


(あ~生き返る)


逆に考えよう。これが風呂だったら、冷水に飛び込むところだった。冷水シャワーで済んで助かったと思おう。課金船の時といい、なんかポジティブに考えるようになってきてるな。いいことだ。いいことか?


シャワーを浴びサッパリした俺は、下層にいるついでにカーゴルームを解放することにした。MP4は痛いが余裕のある内に解放しないと、また余分な-いや余分ではない。必要なものだった-MPが掛かってしまう。なおシャワールームにはバスタオルはあったが石鹸は置いてなかった。洗面所に歯磨き粉はあったのだから、風呂場にある可能性も。明日は脱衣所の解放をするか。ひょっとしたら予備としてシャンプーやボディソープが脱衣所にあるかもしれない。


『MP4を消費し「区画:カーゴルーム」を解放しますか?MP8/10』


YESを押す。若干震えているのは先程の冷水シャワーの影響だけではないだろう。


『「操縦室」「機関部」「カーゴルーム」が解放されたことにより、「スキル:飛空艇召喚」がレベルアップしました』

『「スキル:飛空艇召喚」がLV2となったことで「機能:地図」が解放されました』


「は?」


どうやら区画を解放していけばスキルレベルが上がるらしい。

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