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第101話 野営?

本日3話目

102話はいつもどうり0時で

「で、今日はここで野営するのか?」

「そうだな、今からでは森を抜ける前に日が暮れてしまう。下手に移動せずここで夜が明けるまで待っていた方がいい」

「そうか……ガロンさん達心配していないといいけど。あ、そうだ! 魔法で遠くの人に連絡する方法とか無いのか?」

「あると言えばあるが……」


 そういって巾着袋から変なお面を二つ取り出した。


「これは『遠話』の魔道具といって、二つ一組になっていてな、こうして片方の面を被り魔力を通しながら「喋るともう一方も喋る魔道具だ」」


 おお、すげぇ。シャーロットの声が、被ってない方のお面からも聞こえた。これなら確かに遠くに居ても連絡が取れるな。


「って、両方ともここにあったんじゃ意味無くね?」

「だから、あると言えばある、といったんだ……」

「ま、まぁ明日戻れば大丈夫だろ。それよりこれからの事を心配しようぜ。野営と言えばテントだけど、シャーロットは持っているのか?」

「あると言えばあるが……」

「よし、サッサとテント立てようぜ!」


 渋々といった感じで巾着袋からテントを取り出す。テントは組み上がった状態で収納してたらしく、置くだけで設置が完了してしまった。


 となると、後は晩飯の仕度位か。焚火はあるがカマドやらの調理場がないな。よし、飛空艇の厨房を使うか。あそこなら大抵の設備は……


「そうか……寝床だって飛空艇があるからテントいらないのか……」

「やっと気が付いたか……」


 道理でシャーロットの動きが鈍いわけだ。薄暗くなってて気が付かなかったけど、よく見ればバックドア用の壁まで用意してあったし。


「その……スマン」

「とりあえず、テントはしまっておくぞ」


 テントをしまい、焚火の始末をした俺達はバックドアをくぐっていった。




 夕食のメニューはいつもの串焼きとカリカリ揚げに加えて、フライドポテトを作ってみた。面倒だから皮付きのままの素揚げだ。深めの鍋に食用油を入れて、揚げる。後は塩を振るだけ。シンプルでいいね。


 勿論ビールとの相性は完璧だ。強いて言えばケチャップが欲しかった位か。トマトどっかにないかなぁ。あってもケチャップの作り方知らないけどね。トマト煮込んでいけばいいのか?

 食事が終わった後は風呂と行きたいところだけど、その前に魔法の講習をすることになった。




「さて、魔法の講習と行きたいところだが、その前に魔力操作を習得しないとな」


 テーブルの上には、雑貨屋で購入したランタンが置いてある。コレを使って魔力操作とやらを覚えるようだ。


「魔道具には使い方が二種類あってな。こうして魔石を使っているのもあるが……」


 シャーロットはランタンの上の部分の出っ張りをひねると、中から黒っぽい石を取り出す。アレが魔石とやらか。


「この様に自分の魔力で動かすことも出来る」


 魔石を取り出した部分に指を突っ込むとランタンが光り出す。


「やってみろ」

「お、おう」


 言われた通り、ランタンに指を突っ込んでみる。が、光らない。


「光らないな」

「ウィンドウのボタンを押す感じでやってみろ」


 ウィンドウのボタンと言われてもなぁ、ムニョっと感なだけだし。とりあえずもう一度ランタンに指を突っ込むがやはり光らない。

 入れるときにムニョっと感を思い出しながらやってみるか?


 ムニョっと感……ムニョっと感……ムニョっと感……エイ!


 お? 入れるときにムニョっとというか、プルンと感があった。でも光らない。イメージが足りないのか?


 ムニョ……ムニョ……ムニョ……ムニョ……ムニョ……エイ!


 おお、光った。ムニョっと感を感じたと思ったら、ランタンが光り出した。


「そうだ。その感触を覚えておけ。それが魔力を流し込んでいる感覚だ」


 どうやらあのムニョっと感はMPが使われている感覚のようだ。ひょっとしてMPってマジックポイントじゃなくて、ムニョっとポイントの略なのか?


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