『フユ』結成
やっと更新再開……!!
長らくお待たせしました、更新を再開します!!
ギルド証は、スマートフォンのような形と大きさの何かの動物の骨でできた容器に入っていた。
蓋を開けてみると、中にはソフィアのスキルとステータスの書かれた鉄の板が出てきた。
ユキの名前も小さく記入してある。
「実はそれは、ギルドランクによって容器が変わってくるんだぞ。ちなみにそいつは、レッドティラノっつートカゲの骨からできている。本来は自分達で狩ってきた奴らの骨を使うんだがな、最近はギルド側でもいくつか常備してあるんだ」
「レッドティラノって何ですか?」
「でかくて赤いトカゲじゃないの?どれくらい強いのかは知らないけど」
ソフィアの回答がお気に召さなかったのか、ゲインは首を振りながら解説する。
「いやいや、かなり強いぜ?Bランクの下位くらいだったはずだ。一体一体が火を噴く二本足のトカゲでな、それが数十体から数百体の群れになるんだ」
「Bランク!?ほんとに貰っちゃっていいんですか?」
「いいですよ。この支部長はこう見えても、人を見抜く目と実力だけは確かですから」
ソフィアはBランクがどれほど強いのか知らなかったが、ありがたく貰っておくことにした。
「それでは、パーティー名を記載してください。それでひとまず登録は完了します」
「パーティー名……。ユキ、お願い」
「え……。無理だよ、フィアちゃんお願い!!」
互いに押し付け合いもとい命名権の譲渡を図るソフィアとユキ。
本人たちにとってはかなり真面目なこれは、ギルド職員の鶴の一声によって収まった。
「それなら、フユでどうでしょうか?」
「え、なにそれかっこいい」
「いいですね!それにします!」
ここぞとばかりに便乗する二人。
今日はもう少し更新しますね。