ふるさとに
3月。春休み中で、実家に帰ってます
透希:久々だな、ここまで来る途中あの日がよみがえった。
小雪:あの日?いつだよ
透希:4月か、5月ごろ?やばいな、懐かしい
小雪:あぁー、少し見ないうちに私より背が大きくなっちゃったね
透希:そうだね、オレもびっくりした
小雪:いくつぐらいなの?
透希:166かな?
小雪:おーう、おうおう、そうか。透希がいない間 何気に寂しかったし
透希:え、そうだったの?
小雪:話し相手が母さんしかいなかったからさ。
透希:兄ちゃんとは話さなかったの?
小雪:んー、あまり話さなかった。
透希:あらら
小雪:やっぱり兄弟の中で一番 気が合うのって透希なのよ。だからそいつがいないとなるとね、寂しかった
透希:マジでか、そうだよなー。父さん、母さん、兄ちゃん、姉ちゃんの4人ってね?
小雪:夜ご飯とか食べててもさ、誰かが話し始めてみんなで盛り上がるってことがあまりないのよ。容伽兄ちゃんと透希がいた時は楽しかったけど
透希:あ、そうだね。だいたい容伽兄が最初に話し始めてたな、そっからどんどん盛り上がってね
小雪:そうなのよ、だから良かったんだよねー。透希ずっとここにおってよ
透希:えー、どうしようかな?
小雪:こうやって透希のこといじれるし
グイグイ
透希:やめろ
小雪:いいじゃん、久々にやるんだから
透希:やめろって、オレは叉路芽でも たまに由子さんに いじられてるんだからよ
小雪:とーきは女の人から いじられやすいんだね
透希:だから年上の女はイヤだ
小雪:そうかイヤか
チョンッ
透希:やめろっつーのバカがっ
小雪:はいはい
透希:お兄にやれっ
小雪:お兄ちゃんにこんなことできるかっ
透希:バカ小雪
小雪:うるせえ
透希:ははっ
小雪:ふふふ、何だろう、友達みたい
透希:うん、思った。
小雪:何だか、バカとか言われても前よりイラっと来ないわ
透希:じゃあこれから もっと言う
小雪:それはダメ