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会いに


透希:いいなー、デンカは彼女がいてさ


飢真:オレも欲しいな。2年までには作りたい


透希:同級生でいい女子 他にいるかな?支伸は彼女 欲しくない?


支伸:いらん、年下は無理だからよ


透希:じゃあ上?


支伸:上も無理


透希:じゃあ何ならいいの?


飢真:タメか?


支伸:おう


透希:あぁ、そうか、2年の先輩らと年が同じだもんな


飢真:絶対にタメじゃないと無理?


支伸:無理だな。オレ姉と妹がいるから、年上の女も年下の女もあまり好きじゃないんだよ


飢真:そんなもんなのか?


透希:分かるよ、オレも姉がいるから年上は無理だ


支伸:だろ?うるさいもんな?


透希:そうそう。あ、でもオレの姉ちゃんと支伸は同じ年だな


飢真:え、お姉さん透希の1つ上?


透希:そうそう1つ上


支伸:姉さんカワイイ?


透希:いや、全然


支伸:ちょっと見てみたいなー


透希:やめとけよ。特別カワイイってわけでもないし、キレイでもないから


支伸:写真ない?


透希:ないから。そんなに姉が見たいか?


支伸:うん


透希:んー、じゃあちょっと写真 送ってくれるからメールしてみる


飢真:マジかよ、送ってきてくれるのか?


透希:絶対 無理だと思うけど


メール送信


透希:あ、返事 来た


小雪@ヤダ


透希:支伸、ダメだった


支伸:お前、何て書いて送った?こんな文で写真くれるわけないだろ、貸せや


支伸が文章を書いて送信


支伸:よし、これで大丈夫だろ


電話が来た


支伸:わっ、おい透希っ


透希:ちっ、姉ちゃんからだよ。はーい


小雪:何?その人 本当に私に会いたがってるの?


透希:えっ、おう、そうなんだよ。


小雪:留年してて、私と同じ年の人なんだよね?


透希:何で知ってんだ?


小雪:あんた今そう書いて送信してきたでしょ


透希:あ?あ、そう、だね。


小雪:背が高くてカッコイイんでしょ?


透希:それもオレが書いたんだっけ?


小雪:書いてたよ


透希:(バカじゃねぇか、このノッポ)


小雪:会いたきゃ波貝駅まで来い。あんたの友達がどうしてもって言うなら仕方ないから会ってあげる


透希:あ、本当に?じゃあ今日そいつと波貝まで行くよ


交渉成立?


透希:支伸、今日 波貝 行くぞ。姉が待ってるってよ


支伸:うそマジで?


透希:つーかお前、さっき何て書いてメール送った?


支伸:見てみろよ


透希:うっわ、ひでぇウソ書いたな。背が高いってことしか合ってないじゃん


支伸:いいだろ、お前が書いたってことになってんだから。これはお前の意見だ


透希:勝手なことしやがって、お前 絶対 嫌われるぞ


支伸:まぁ、その時はその時だ


放課後


翼:とーき、帰ろうぜー


透希:ごめん、今日 行くとこあるんだ


翼:そうか、じゃあ今日 家 来ない?


透希:えーと、行っても6時 過ぎるかもしれんが、それでもよければ行くけど


翼:じゃあ6時に来て


透希:分かった、じゃあまたあとでな


叉路芽駅へ行く


支伸:・・・


透希:(支伸と2人きりか、初めてだな)


支伸:おい


透希:あ?


支伸:お前の姉さんって身長どれくらい?


透希:え、分かんねぇ。けどオレと同じくらい?いや待てよ、オレより3センチ低いぜ?たぶん


支伸:じゃあやっぱり背に差がありすぎるか


透希:そうだなー、驚くだろうな


電車に乗る


支伸:・・・


透希:(支伸と2人きり。何でか緊張するんだよなー)


支伸:お姉さんの名前って何だっけ?


透希:小雪だけど


支伸:小雪さんか


着きました波貝


透希:さーてどこかな?あっ


鏡を見ながら髪を整えてる小雪の姿が


支伸:あの青い髪の?


透希:そうだよ、姉ちゃーん


小雪:うわっ、ちょっと急に来ないでよ


透希:悪かったよ、おめかし中に


小雪:めかしてなんか無いし


透希:ツンデレがっ。ほれ、友達の支伸だ


支伸:斐藤です


小雪:あ、どうも、内木です。17歳?


支伸:17


小雪:1年?


支伸:1年


小雪:ふーん


透希:あの、姉ちゃんどう?彼のこと


小雪:うん、べつに


透希:べつに。だそうだよ支伸


支伸:あぁ、そうだよな


小雪:あのさ、何が目的で来たの?


透希:えーとね、ただ会ってみたいってだけ?


小雪:そんだけ?


透希:あとは、2人がよければお付き合いみたいな?支伸、そうだっけ?


支伸:まぁ、そういう感じ?


透希:どう?姉ちゃん


小雪:私はちょっと、遠慮しちゃうかな?


透希:あ、遠慮


小雪:まずさ、斐藤くんは私のこと初めて見てどう思った?


支伸:んー、すごくカワイイ。もしよければ付き合いたい


小雪:・・・


透希:支伸、姉ちゃん黙っちまったよ?


支伸:えっ


小雪:どうしようかなー?私と同じ年でしょ?私さ、付き合うなら同じ年の子がいいなと思うのよ


透希:お?支伸と同じだ


小雪:本当に?私お兄ちゃんと弟がいるから、年上も年下もそんなに好きになれなくて


支伸:オレと一緒だ、すげー。オレも姉と妹がいるから


小雪:そうなんだ、気持ち分かってくれるんだ。


透希:支伸はすごく地味だが、喧嘩 強いから姉ちゃんのこと守ってくれるよ?


小雪:そうかー、困ったな


支伸:いいよ、無理に付き合わなくても。オレは小雪さんの意見を第一にするから


小雪:じゃあ


透希:(何が来る?)


支伸:・・・


小雪:ごめん、付き合う気はちょっと無いです


支伸:まぁ、そうだよな。じゃあ諦めるしかないな


透希:残念だったな


支伸:いいって。小雪さん、ありがとうな


小雪:ごめんね。これからも弟をよろしく


支伸:うぃ


小雪:じゃあ帰るわ、透希はどうするの?


透希:オレ叉路芽へ帰る


小雪:じゃあね


小雪はバスに乗り帰って行き、透希と支伸は電車に乗る


透希:どうだよ、今の気持ちは


支伸:何だかフレッシュな感じだな。言いたいこと言って、伝えたいことも伝えれたから


透希:そうか、じゃあよかったな


支伸:本当、小雪さんお前に似てたな。髪の色もそうだし、声とか


透希:あぁ、オレがたまに出す高い声と、姉ちゃんの声が似てたんだ


叉路芽に到着


透希:じゃあな


支伸:ありがとな



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