ゆうとう
ゆぅさんに呼ばれたので、今日は叉路芽にいる。
由子:今日 暇でしょ?
透希:うん、暇。家にいてもすることないし
由子:今日さ、よぅが成人式 行って私も暇なのよ
透希:そうですか。ゆぅさんも去年 成人式 行ったんですか?
由子:行ったよ、楽しかった
透希:楽しいものなんですか?
由子:しばらく会ってなかった友達と会ったり、写真 撮ったり、楽しい日だよ
透希:そうかー、オレはまだ先だけど
由子:すぐよ、二十歳は
透希:二十歳か、オレも二十歳になったらゆぅさんみたいにタバコ吸うのかな?
由子:さーてどうかな?
透希:ゆぅさんみたいに白髪が生えるのかな?
由子:あんた、何 言った今?
透希:いや、何でも
由子:白髪って聞こえたけど
透希:言ってない
由子:あー、そう。もし言ったらお仕置きするぞ?布団叩きでバチバチやってやる
透希:いやだよ、絶対に痛いじゃん
由子:じゃあ言わないこと
透希:はい
由子:とーきも白髪あるんじゃないの?
オレの髪を手探りする
透希:オレ白髪ないんだよねー
由子:本当だ、ないしっ
パシンッ
頭を叩かれた
透希:痛たたた、何で叩くんですか?
由子:カワイイ子 見るといじめたくなってくるのよ
透希:Sかよ、姉さんは
由子:すげーS。とーきはM?
透希:ちがいますよ
由子:じゃあ、ドM?
透希:バッカ、違うし。あっ、バカって言っちゃった
由子:とーき、私に向かって何と無礼なことを言った?
透希:ごめんなさい、口が滑った
由子:さーて、布団叩きか?
透希:いやです、やめてよ?
由子:ケツを出せー
透希:やだよ、恥ずかしい。布団叩きで尻 叩くってめっちゃ痛いじゃん
由子:それは冗談で
透希:あー、よかった
午後
由子:何かおもしろいことない?
透希:べつにないです
由子:ないか
ゆぅさんはタバコをくわえて言った
由子:とーきはゲームやらないの?
透希:やりません
由子:お兄ちゃんたちとやったことない?
透希:ないですねー、オレはゲームとか興味なくて
由子:そうか
いろいろ話して、夕方になった
透希:容伽兄はまだ帰ってこないですか?
由子:まだでしょう、同窓会や二次会があるから、夜中に来るんじゃね?
透希:えっ、じゃあオレはいつ帰ればいいんですか?
由子:ずっとおってよ、容伽が来るまで遊ぼうぜ
透希:友達かっ?
結局、泊まることになった。
夜11時
由子:もう寝ようかな?容伽が帰ってきたら出迎えてやって
透希:はいはい
そのまま夜中の2時まで起きてたが、兄は帰って来なかったのでオレも寝た
朝6時
容伽:あれ、透希がいるし
容伽兄の声で一度 起きた
透希:んー、今 帰ったか。ゆぅさんもあっちで寝てるよ・・・ぐぅ
容伽:オレもすぐ寝る。眠てぇ眠てぇ
容伽兄が寝た頃にゆぅさんが起床し、夜中に寝たオレは昼まで寝た。
透希:制服がここにあれば今日も泊まってそのまま学校 行けたのに
面倒だが、実家へ帰らせていただきます