冬休み明け
冬休みが終わり、3学期が始まった。イヴ全員、元気に登校してきた。
透希:冬休みはどこか行ったか?
飢真:オレね、スノボー行ってきたよ。あれ楽しいぞ
花音:僕は豹呀くんのとこ行った。
支伸:親戚の家くらいかな?
透希:オレは死後の世界に逝った
花音:なに?死後の世界?
透希:あーっ、そういう夢を見たんだ
飢真:死後の世界はどんなんだった?
透希:見渡す限り赤黒くて、堕ちてきた人間がすごい数でさ
花音:おいおい、地獄?
透希:あ、うん。
飢真:えれぇ夢 見ちまったな
透希:まぁ、夢だから。でも不思議なんだよ
実際にあったことを話した
飢真:えっ、透希 電車に引かれたのか?
支伸:それで一回 死んだのか
花音:死後 地獄へ帰還か
透希:ありえないだろ?
花音:それは、何とも言えないな
飢真:悪魔になろうと思えばなれるのか?
透希:なれねーよ、夢だから
支伸:本当に夢か?
透希:やめてくれよ
話してたら外で大きな物音がした
飢真:あれ?ホモたちじゃん?
花音:2年の先輩らもいるな
支伸:渋谷らだ
透希:ホモたちやられてんじゃん
金属バット、竹刀、木刀、ベンチで打撃を受けるホモたち。
渋谷:気持ち悪いんだよてめぇら
越女:ヒョロヒョロしやがって
かなり危ない感じだ。
飢真:どうするよ?
花音:止めなければ本気で危ないぞ
透希:そうだな、行こう
イヴ戦場へ
梶野:立てよ、おいっ
レメ:ホネ折るぞ
2年生の渋谷、越女、梶野、レメに喧嘩を仕掛ける
渋谷:あ?てめぇら
レメ:キテンジャネェゾ
西上:透希くん
崎谷:ぐ、う
透希:デンカ、支伸、ホモらの前についてやってくれ
中里:ぐふぅ、斐藤
支伸:派手にやられたな
花音:くたばるなよ?
有木:はあ、げほっ
梶野:1年がオレらに勝てると思ってんのか?
レメ:ミロホノ知らずだな、カジノ?
梶野:身の程しらずっていうんだよ
飢真:みろほのしらずはどっちかなー?
透希:超ナメるじゃん飢真
すぐに喧嘩が始まった
渋谷:逃げるなら今のうちだぞ?
越女:オレたちの邪魔をするのはここまでにした方がいいぞ?
支伸:逃げるわけねぇだろ。まだ何もしてないのに
花音:エモノを使うような、自分の力に自信のない奴がデカイ口を叩くな
この言葉でこっちも喧嘩。その隙にホモたちは保健室へ
2年を相手に喧嘩する1年イヴ。
レメ:コスメ、バクトウくれ
越女:ぼくとうな、ほいよっと
レメ:ハッ
カコンッ
飢真:ぎ、うぐ
バガンッ
梶野:ベンチ割れちまったよ
花音:ぐう、ごふ
パシンッ、ガツッ
支伸:があっ
ボゴッ
透希:あがっ、あぁ
竹刀を手に持ち渋谷は言った
渋谷:ふっ、口程にもねぇ。
透希:(ぐっ、体が動かん。また死にかけちまう。)
そう思った瞬間、オレの体から痛みが消えた。
透希:あれ?
そして、手や腕を見ると
透希:ぐあっ、模様?あ、悪魔の姿に戻っちゃった?
何と、真の姿に戻ってしまった。2年の奴らの反応は?
透希:あぁ?倒れてる
何故か4人 何者かに倒されたかのように寝ていた。
イヴは、オレ以外の3人は気絶していた。
透希:オレのせいだ、オレは、仲間を守れなかった
怒りを込めて、思い切りアスファルトに拳を叩きつけた。地が割れた。その後、オレも意識を失った。
目が覚めると、家にいた。
莉詁:目 覚めた?
透希:母さん、今のオレの姿を見ても驚いてない?
莉詁:何で?普通じゃん
鏡で自分の姿を見た
透希:(人間だ)
莉詁:透希、あんたって何だか、不死身だね。電車に引かれても生きてるし、殴られ大怪我しても傷ないし、母さんには信じられないんだけど
透希:オレにも分からないよ
夢じゃない、これは現実。自分が悪魔だなんて、誰にも言えない。目覚めてしまったこの力、背負ってしまったこの運命。これから家族や友達とどう向き合えばいいだろうか?いつまた真の姿になり暴走するか分からない。