突然の死
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小雪:とーきっ、またお前は
透希:うるせー、バカ
姉とケンカした。
透希:(あのバカ姉、もう会いたくねぇ)
何気なく叉路芽へ行こうと思い、バスに乗り、駅に着いた。
透希:(本当に無理だ、あいつより先に生まれてればこんなことにはならなかったのに)
考えながら歩いていたら
ストンッ
透希:いたっ
線路に落ちてしまった。そして
ジュバッ、ガギギッ
透希:ぐぉーっが、あ
何と、電車に引き潰されたのだ。
透希:
とりあえず病院へ運ばれ、すぐに家族全員が集まった。
最初に来たのは、母さんと小雪姉
莉詁:うそ、こんなに怪我してる・・・
小雪:うぅ、とーき、ぐすっ、私が、私があんなこと言わなければ・・・
12分後、紅麻兄 到着
紅麻:おい、うそだろ、やべぇじゃん・・・
母さんと小雪姉につられて、紅麻兄も涙を流す
さらに8分後、容伽兄と由子さんが来た。
容伽:えっ、とーき?めっちゃ怪我やばいよな?これ・・・
由子:やだぁ、とーき、うぅ、ぐすん・・・
父 到着
牙獅:どうだ、様子は
莉詁:だいぶ危ないらしい
牙獅:そうか・・・
みんなが涙する中、オレは目を開くことなくわずかな命が絶えていくのを感じていた
その時、一瞬だが何も見えなくなり、何も聞こえなくなり、何も感じなくなった。
透希:あ・・・
オレは、目を開けた
透希:ふぅ、ここは、病院だよな?真っ暗ということは、夜中?
気づいたら、真っ暗 闇の通路を歩いてた。何だか、長い距離を歩いてきた気分だ。
透希:真っ暗だな、非常口の電気すら見えないし。オレ失明したのかな?
歩いていたら、ようやくかすかな明かりが見えた。
透希:何だー?黄色、いや、赤い。赤黒いような
何やら大勢の声が聞こえる。それもうめき声。
透希:ちっ、幻覚と幻聴。これは重傷&重症だな。
そんな時、1人の男が現れた
JS:よう、来たか
透希:んっ?
JS[ジゥセス]と名乗る男は、なぜか特殊メイクをしており、とても人間には見えない
透希:あの、ここはどこです?それで、どうしてそんな格好してるんですか?
JS:格好?これは生まれつきさ。お前も同じだろ?
透希:は?
JS:まぁいい。とにかくな、ここは地獄だ
透希:じごく?
JS:そうだ。ここはいわゆる、死後の世界だからな
オレは地獄に堕ちてしまったようだ
透希:そうですか、良いことして来たつもりなんだけど、これから責め苦に会うんだ
JS:何を言ってる、お前が責め苦に会わすんだよ
透希:と言いますと?
JS:お前は人間として死んだ。だが、お前はもともと地獄で生まれた悪魔なんだよ、だからこうして帰還し、地獄に堕ちた愚かな人間どもを懲らしめるんだよ
透希:オレが、悪魔?
ジゥセスさんは、オレを小さい頃から知ってるようにそう言う。
JS:陛下、来ましたぜ
ダミアンという名前の男性。この方は地獄の陛下だそうだ。背が高く、美しい姿と声の方だ。
DM:よし、帰ってきたね。けど、まだ子供じゃない?
JS:いくつで死んだ?
透希:一応、16
DM:それは若いねー。そうか、でも安心して。私たち悪魔は、いつでも人間界、つまり地球へ行けるから
JS:もちろん人間の姿でな
透希:また人間界で生きれるんですか?
DM:そうだよ、私もたまに行くからね。
透希:へー。あの、ここ本当に地獄ですか?
JS:見れば分かるだろ、こんな酷い場所が人間界に見えるか?
透希:というか、悪魔って言うわりには、みなさん優しいですよね?特にダミアン陛下
DM:あはは、そうかな?ジゥセス、メズに地獄の案内をしてあげて
JS:はいよ