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どう扱えばいいか


冬休み中。透希は暖かい布団で寝ている。


透希:ぐーぐー


昼12時になった。


透希:すー、すぅ


ボコンッ


蹴られたような音と痛みが。


透希:ぐっ、いたぁ。


姉に蹴り起こされたのだ


透希:あの野郎、蹴らなくてもいいのに


布団から出て、テレビをぼーっと見ていた


透希:・・・


姉が来た


小雪:おめぇよ、テレビばっかり見てないで風呂 掃除とかやったらどうなの?


透希:あぁ?


小雪:昼まで寝やがって、お前まだ起こされないと起きれないのか?


透希:うるせーよ、静かにしろっ


そう言い返すと、姉はテーブルを思いきり叩いた


バンッ


透希:うぉっ


小雪:誰に向かって言っとるっ?お前がぼーっとして家のことしないから怒ってんでしょ?宿題が全部 済んだなら手伝いしろっ


透希:怒るなって


小雪:お前が怒らせてんだよ、分からないのっ?


透希:分かんねえ。オレは別にあんたが怒るようなことしてないし


さらに言い返すと姉は、壁を本気で殴り部屋から出ていった。


透希:(あれは、危険日だな。恐え恐え。)


とにかくイライラするらしい。女性の気持ちも分かってあげないとダメだが、さすがに耐えれない時もある。


透希:(やつがピリピリしてると、オレまで怒りたくなっちまうんだよなー)


小雪:おいっ


透希:あぁ?


小雪:お前さ、私に対しての言葉が悪いよ。姉に「あんた」とか「お前」っていう時あるでしょ。ずっと言おうと思ってたけど、直せっ


透希:(こういう時は、どうすればいいかな?さらに言い返して口喧嘩するか、オレが負けを認めて姉が言いたいことを全て受け止めてすぐ流すか)


瞬時に考えた結果


透希:はい、わかった(言い返すのが面倒になってきた。)


小雪:本当に分かったか?適当な返事しやがって


透希:分かったって、本当に分かったから


小雪:はぁ


姉は、再び出ていった


透希:(あー恐え。この恐ろしさにはまだ慣れねえな)


今日に限って親も兄もいない。こうなったら


透希:ゆぅさんのとこ行こうかな?


「叉路芽へ行きます」という置き手紙を残し、容伽家へ


到着


透希:あっ、ゆぅさんに電話しなきゃ


家の前まで来て、電話をかける


由子:はーい?


透希:もしもし、突然で悪いけど今からそっち行ってもいい?


由子:かまわんよ


電話を切り、玄関を開ける


透希:すんませんね、お邪魔します


由子:はえっ、あんたどっから電話したの?


透希:家の前です


由子:うぉいっ


事情を話す


由子:そうかそうか、それは大変ね


透希:こういうのは初めてではないんだけどさ、やっぱ怖くて


由子:結構イライラしてるんだね


透希:はい。ゆぅさんは、そういうことあまりないよね?


由子:まぁね


透希:母さんも危険日の時すごい怒るんだよなー。うちの女たちは恐ろしいんだよ


由子:これはねー、女の人にとっては当たり前のことだし、個人差とかもあるからね、大変だろうけど、気にせずほっといたらいいのよ。


透希:なるほど、分かった


由子:また何かあったら話してね


透希:ありがとうございますっ


由子:今日は帰るの?


透希:うん、あまり帰りたくないけど、帰ります。たぶん母さんも帰ってきてるだろうから


由子:じゃあ、お気をつけて


透希:はい、ありがとう


実家へ帰宅し、そっと居間をのぞく


透希:(姉ちゃんはどうしてるかなー?)


姉は、ぼーっとテレビを見ていた


透希:(あの野郎、オレにはテレビ見とるなとか言っといて自分はいいのかよ。腹立つな)


だが考えたら、姉は体が辛いのかもしれない。


透希:(まぁ、そっとしとくか。)


無理に話しかけないのが一番だと、オレは思う。



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