休み中
夏休みの真っ最中。今年は特に用事が無い
由子:透希、宿題あるでしょ?やってる?
透希:もう全部 終わりましたよ、中学よりやることが少ないし簡単だったから
由子:そうか、終わったか。じゃあ手伝いしてもらおうかしら?
透希:はい、何でもします
由子:風呂掃除
透希:はい
お世話になってる分、お手伝いをして恩を返そう。
透希:さて、終わった。あれ、食器がたまってる。お姉さーん、食器 洗いましょうか?
由子:ありがとう、お願いしていい?
食器を洗い、お役にたてた
由子:透希は実家でも結構 手伝いやるの?
透希:うん、一応やるというか、やらされてた。
由子:お母さんに言われとった?
透希:そうそう、母さんや姉ちゃんにも言われてた。
由子:でも偉いよ、言われたらちゃんとやってるから
透希:実家じゃ、やらないと怒られるから仕方なくやってただけですよ
由子:なるほどね、でもすごいよ
透希:そんなことないです
誉めらると、やっぱり嬉しい。
由子:買い物 行くけど、一緒に行く?
姉さんと買い物に。叉路芽高のすぐ下にあるZ[ズィー]コープへ
透希:今日の夜ご飯は何ですか?
由子:肉じゃがにしょうかな?あとはコロッケとか買っていこう
今夜は肉じゃがとコロッケだそうだ
由子:お菓子 買っていいよ
お菓子も買ってもらった。
透希:荷物 持ちますよ
由子:ありがとう、本当に気が利くねー
透希:小雪姉にもよく持たされてましたので
小雪姉に家事を手伝えとか、荷物を持てとかいろいろ言われたが、それはいつか誰かの役に立てるためにさせてもらったことなんだと今 分かった気がする。小さなことでも、それで誰かの助けになればオレは幸せだ。
帰宅
由子:よーし、そろそろ作るか
透希:オレは何したらいいですか?
由子:いいよ、ゆっくりしてて
ゆぅ姉さんが全てやってくれるそうだ。オレはいつものように、テレビを見ながら夜ご飯を待つ
容伽兄 帰宅
由子:ご飯できてるよー
容伽:じゃあ食う
夜ご飯
容伽:んー、うま。
透希:いっぱい食べちゃうぜー
おいしい夜ご飯を食べ終わり
由子:透希、風呂 入り
透希:まだいいー
由子:昨日 風呂 入った?
透希:い、いや
由子:じゃあすぐ入りんさい
透希:はい
だんだん由子さんが本当の姉、いや母親みたいになってきた
容伽:由子さんの言うことちゃんと聞けよ?
透希:はい
居候の身だから、あまり調子に乗ってはいけない。言われた通り、風呂に入る
透希:浸かるだけにしちゃおうかな?
ガチャッ
由子:頭 洗いなよ?
透希:うわっ、洗う、洗うよ
ゆぅさんは、母親かよと思うくらい気にかけてくださる
風呂から出て、部屋で一人スマホをいじる
透希:(明日 実家 帰ろうかな?)
夏休みに入ってからまだ一度も実家に帰ってない。
透希:あのさ、明日オレ実家 帰ろうと思うんだけど、いいかな?
容伽:おう、いいよ
由子:こっち来る時また連絡してね
明日は久々に実家へ行こう