四人姉弟の弟は問題児
透希:・・・ぐう
由子:とーき、朝よ
透希:・・・
由子:おい、朝
亜輝:とーき、起きないと、お姉ちゃん行っちゃうよ
小雪:先に行くよ?
透希:ぬー・・・まって
今日も姉に起こされ、学校に通う
亜輝:あっ、また朝ご飯 食べてない
由子:あのバカ
登校中
小雪:朝ご飯くらい食べていきなさいよ
透希:わーったよ、うるせーな
小雪:分かってないでしょっ
透希:朝からうるせえんだよ
小雪:ふんっ
授業中
透希:・・・
水川:・・・
紡季:・・・
松永:・・・
透希:(いまさら中学の勉強してもしょうがないよな、廊下に出よう)
授業をサボることにした
透希:何でオレ中学校にいるんだろう?卒業したし、高校にも行ってるし、中学に用は無いはず。もういいや帰ろう
カバンを学校に置いたまま帰宅することに
透希:暑いなー
道端に制服を脱ぎ捨てた
帰宅
ガシャーン、バリーン
透希:玄関を蹴り開けてやったぜ
由子:何が割れたっ?
透希:やべっ、ゆぅこねぇだ
庭へ逃げたが、そこにはホウキを持った亜輝姉がいた
亜輝:見たぞ、お前が扉を壊したの
透希:ごめん、許して
亜輝:何でこんなことしたの?
亜輝姉がホウキでオレを叩こうとする横で、由子姉はガラスの破片を投げようとしている
透希:どうすっかー?飛べるかな?
オレは屋根に飛び逃げた
透希:姉貴らの言うことなんて知らねー
っていう夢を見た。目が覚めると、変な気分になった
透希:夢か。びっくりした、何で中学生に戻ったのかと思った。
もう1つの疑問点
透希:なぜ亜輝さんと由子さんがオレの実の姉になってたんだ?
長女→亜輝
次女→由子
三女→小雪
長男→透希
透希:ありえねーっ、お隣さん関係ないし。てか、亜輝さんとゆぅさんが朝ご飯 作ってたのかな?
夢を思い出す
透希:オレ、めちゃめちゃ悪いやつだったな。玄関の扉 蹴破っちゃってたし、そんなことする勇気 無いし。あと、空が飛べた?
いろいろ思い出しながら、家を出る時間になった
由子:もう行くの?
透希:わっ、姉ちゃんっ。いや、何でもない。じゃあ行きます
由子:うん、じゃあまたね
登校
透希:(お隣さんはいないよね?)
亜輝:おはよう
透希:あーっ、ご、ごめんなさい
掃き掃除してた亜輝さん見て、つい逃げてしまった
亜輝:私 何かしたかな?
透希:は、は、あ?何で逃げてんだ?
なぜか急に恥ずかしくなった
学校 到着
透希:お
飢真:は
花音:よ
支伸:う
透希:(とりあえず、帰りにお隣さんに謝るか。突然 逃げ出しちゃったからな)
今日1日中ずっと夢のことを考えてた。いつの間にか帰る時間になった
透希:じゃあ、先に帰るわ
飢真:またお兄さんのとこ?
透希:そうそう、じゃあ
お隣さんの家の前に立つ
透希:・・・これじゃあ、おかしい人だな
とりあえず容伽家に入る
透希:さて、どうすっか、亜輝さんに何て言おうか?
由子:わーっ、びっくりした、ただいまぐらい言ってよっ
透希:あ、姉さん
由子:今日も泊まるの?
透希:はい
由子:ちょっと今日 朝から変だよ?大丈夫?
透希:実はですねー
今日 見た夢を話した
由子:そんな夢 見たー?ははは
透希:夢から覚めた後にゆぅさん見た時 少しおびえちゃいました
由子:ガラス投げたりしないから
透希:朝、お隣さんにも会ったんだけど、見た瞬間に逃げちゃって
由子:おいおい
隣の玄関が開いた音がした
由子:あ、隣の子が帰ってきたんだ
透希:亜輝さんじゃないか
由子:また会った時にしゃべったら?
透希:そうするわ
家のチャイムが鳴った。
由子:はーい。あ、あきちゃん
亜輝:こんにちは、りんごお裾分けに来たんで食べて
由子:ありがとう、いただきます。
亜輝:ねえ、今日の朝 透希くんに会ったんだけどさ
由子:あっ、ちょっと待って、とーきー
透希:あ?
訳を話した
亜輝:そうだったの?私が透希くんのお姉ちゃんになっちゃったの?
透希:はい、夢の中で
亜輝:おもしろーい
ということで、お隣さんに話せた。