放課後から帰りまで
高校生活が始まって、2ヶ月になった。今日は何気なく、イヴはバラバラに行動している。
支伸はベンチでスマホいじり
支伸:・・・
デンカは図書室で料理本
花音:(グラタンか)
飢真は二階から女子生徒や女教師を眺めてる
飢真:(もうちょいスカートが短ければなー。先生スタイルいいな)
オレは教室で音楽を聴いている
透希:・・・
突然 背後から、肩に手をポンッ置かれた。
透希:ん?
後ろを振り返ると、一人の男子生徒がいた。
透希:何だ、お前は?
西上:うふふふ、君かっこいいな、好きになっちゃったかも
透希:あぁ?何 気持ち悪いこと言ってんだ
西上令治[ニシガミレイジ]というC組の男子生徒は黒髪ポニーテールで、鼻が高く、少しトラウマになるような気持ち悪い顔つきのヤツだ
透希:消えろっ
頭突きを一発かまし、西上を追い出した。
透希:あのホモやろう、叉路芽にはこんなヤツもいたか
イヴ集合
飢真:C組にそんなヤツいたのか?
透希:気持ち悪かったぞ、本当に怖いくらい変な顔で、そんなヤツが好きって言って来たんだぞ
花音:それも男か
透希:あーあ、えれぇ者に目つけられたな
支伸:男のハートまで奪ってしまったのか
透希:そんなんじゃねーよっ、女のハートすら奪ったことないのに
飢真:気の毒だなー、女の前に男を先に落としたんだな
透希:もう、何も言わないでくれ
花音:けど帰りの電車は違うんだよね?
透希:違うから大丈夫。これで一緒だったら最悪だぜ
電車 到着
透希:またなー
波貝 行きの電車は空いてるから、絶対に席に座れる。叉路芽駅から、オレが降りる呂徒駅まで約15分。それまでに4つの駅を通ります。
音楽を聴きながら窓から見える景色を見る。だんだん眠くなり、眠ってしまいます。
透希:・・・
音楽を聴きながら眠ってても不思議なことに、車内のアナウンスは聞こえる。
<まもなく、呂徒。呂徒でございます
透希:(着いたか)
かばんを持ち、定期を見せ下車。すぐにバスが出ます。
バスは、1回の乗車で100円。帰りはバスの中でも寝てます。出発の呂徒駅から、終点の丸九[マルク]まで乗るので寝過ごすことは無い。
あとは、歩いて帰宅。学校から家まで1時間くらいかかります。
波貝[ハガイ]鉄道の駅名
波貝[ハガイ]→留津[ルツ]→呂徒[ロト]→謝織[シェオル]→花荷野[ハナニヤ]→絵伝[エデン]→締恩[シメオン]→叉路芽[サロメ]→未利編[ミリアム]→狩故流[カルコル]→夜菜[ヨナ]