授ける
容伽:透希、お前に渡したい物がある
透希:何だ?
容伽の部屋へ行く
透希:何くれるの?
容伽:オレが高校の時に着てた、白の短ランとボンタンだ
透希:えっ、オレにくれるの?
容伽:おう、持ってけ
透希:ありがとう
白短ランとボンタンを授かった。これを着て叉路芽高に通う。容伽と同じように
透希:オレ、これ着てみたかったんだよなー。嬉しいよ
容伽:そうか。じゃあ、そいつを見てオレを思い出せ
透希:何 言ってんだ?
容伽:オレ明日 引っ越すからよ
透希:は、何で?家出すんのかよ?
容伽:家出じゃない、一人 暮らしと言えバカタレ
透希:えー、そんな急に行っちゃうのかよ
容伽:だから、その学ランをオレだと思えばいいだろ?
透希:何カッコつけてんだ、別に寂しくないし。けど、何で引っ越すの?
容伽:こっから仕事場まで遠いから。オレが行ってる工場 叉路芽高の付近にあるからよ、だから引っ越すんだよ
透希:あ、そうか
容伽:じゃあ明日からオレいないからねー
透希は自分の部屋に戻る
透希:(そうか、容伽兄 明日からいなくなるのか。少し寂しいかな?)
次の日 容伽は実家を出て行った。
透希:ありがとう容伽兄。オレ、きっと容伽兄と同じような学生生活を送るよ