聞いてまわる
えー、私が「きうときいな」の作者です。
今回は、透希が修学旅行へ行く前にパンフレットを見ながら、兄、姉に観光地を教えてもらうのですが、パンフレットに書いてある長たらしい文章および人物、出来事などは歴史に関係ございません。
1つ言えるのは、天の神様が書いたと言われる書物の一部を参考にしております。
パクったわけではございませんので了承ください。
どんな修学旅行だったか兄、姉に聞いてみる。
紅麻:磨多異だったっけ?
透希:そう、どんなんだった?
紅麻:えーとね、いろんな場所へ行くんだよな。「雄鶏の中庭」ってとこ
パンフレットによれば雄鶏の中庭とは
約2000年前に磨多異のある地に、伊江巣[イエス]という者がいた。彼は神の子と呼ばれ、預言もできた。
ある日、伊江巣は弟子である経手呂[ペテロ]に預言した。「あなたに真実に言っておきますが、今夜おんどりが鳴く前に、あなたは3度わたしのことを否認するでしょう。」
しかし経手呂は、「たとえ共に死なねばならないとしても、わたしは決してあなたのことを否認しません。」そう言った。
その数時間後。弟子の1人である湯打[ユダ]が悪の群衆、酸辺戸臨[サンヘドリン]を連れてやってきた。神の子として知られる伊江巣を捕らえに来たのだ。
湯打は約束通り酸辺戸臨からお金をもらい、伊江巣は連れて行かれた。
群衆は伊江巣を死に処するために話していた。
さて、その頃 経手呂は中庭に座っていた。すると1人の女性がやって来て、「あなたも伊江巣と一緒にいました。」と言った。だが経手呂は「何のことを言ってるのか私には分からない」と言う。
また別の女性が「この人は伊江巣と一緒にいました。」と言う。「私はその人を知らない」彼はそう答える。
しばらくして、周りの人々が「伊江巣の弟子だ」と叫ぶ。だが経手呂は「私はその人を知らないのだ。」と訴える。するとすぐにおんどりが鳴いた。
「おんどりが鳴く前に、あなたは3度わたしのことを否認するでしょう。」
その言葉を思い出し、経手呂は激しく泣いた。
という出来事があった日からそこは、雄鶏の中庭と呼ばれるようになったらしい。
紅麻:だから磨多異ではここが観光地になってんだよ。まぁ、特にすごい景色が良いってわけじゃないけど。
透希:楽しいの?
紅麻:いや、預言者がいた地ってことで有名なだけだから、楽しくはないよ。けど、すごさが分かる人には、たまらないらしい。
透希:ふーん
紅麻:雄鶏の中庭の他には、裏切った湯打が死んだ場所とか、伊江巣の裁判が行われた法廷とか行くんじゃない?
透希:何だよそりゃ、怖いよ
紅麻:オレも行く前は怖いと思ったけど、行ってみたらそうでもなかったよ。
どうも信用できないけど。次は容伽兄に聞いてみることに
容伽:行ったよ。血の畑とか
透希:何それ?
パンフレットによれば血の畑とは
伊江巣を裏切った後に湯打はお金をもらったが、湯打はそのことにとても後悔し、お金を神殿に投げ込んで自ら命を捨てた。
酸辺戸臨が神殿のお金を取り、そのお金で畑を買った。それが血の畑と呼ばれるようになった。
容伽:湯打が死んだ場所だぜ
透希:えー、怖くね?
容伽:いや、恐くないんだよ。昔そういうことがありましたってだけだから。
なるほど。最後にゆきちゃん
小雪:法廷 行ったわ。
パンフレットによればそこは
伊江巣が捕まった数日後に、祭りが行われた。祭りの度に、群衆の望む囚人を1人 釈放するのが決まりだった。「神の子と呼ばれる伊江巣か、強盗の罵拉罵[バラバ]か、どちらを釈放してほしいか」群衆は罵拉罵を選んだ。
「伊江巣はどうすれば良いか。」群衆は皆、伊江巣を処刑することを望んだ。
小雪:こんなことがあったらしいね
透希:怖いよね?
小雪:私も思った。けど全く怖くないし、ガイドさんも優しく案内してくれて楽しかったよ。
透希:うん、じゃあその言葉を信じよう
部屋に戻った。
透希:このパンフレットも、もう少し明るく文章 書けないのかな?というか、長いわっ。でも写真は確かに良い感じだな、歴史を感じる。けど、昔は簡単に人が死んでたんだな、社会の授業でも聞くけど
寝よう。
透希:Zー
あまり楽しみではないが、旅行の日を待つ。