アクセサリーが欲しい
透希は、アクセサリーが欲しい年頃になってきた。持ってるアクセサリーの数は?
透希:霊、麗、零、ゼロだ
1つも持ってない。
透希:母さん、指輪かネックレス持ってない?
莉詁:えー、無いよ
透希:うそだー
莉詁:どっかにしまってあると思うけどー
透希:そう、分かった
兄に聞いてみることにした。
容伽:アクセサリー?
透希:カッコイイの持ってない?
容伽:ちょっと待ってな
透希:うん
容伽:こんなのしかないけど。リサイクルショップで1つ500円くらいで買った指輪だけど
透希:カッコイイじゃん、くれるの?
容伽:いいよ。けど、はまるか?
透希:あ、ゆるゆるだ
容伽:もうちょい指が太くなってからにするんだな。
透希:分かった、ほかには?
容伽:あとは、悪魔のペンダントと、ピアスとか
透希:すげー、めちゃカッコイイ。これもらっちゃっていいの?
容伽:いや、やらねぇよ?何 言っちゃってんの?
がっかり。次は紅麻兄
紅麻:いや、オレはそういうの持ってないぞ
透希:マジで?
紅麻:あるとしたら、これ雷清さんからもらった指輪だけどさ。
透希:何で持ってんの?
紅麻:オレもアクセサリー系が欲しいと思う時があって、それで雷清さんがくれた。
透希:そうか、何で雷清さんにもらったのか分からんが。それオレにくれない?
紅麻:ダメ。これは雷清さんからいただいた大事な物だから、誰にもあげない。
またもらえず。小雪は
透希:姉ちゃーん。あれ、いない。お姉はいろいろ持ってそうだな
無意識のうちに姉の部屋に入って、アクセサリーを探してしまっていた
透希:お、あった。んー、いいなこれ
姉は何気にペンダントや、ネックレスを持っていた。
透希:これもいいなー
小雪:ちょっと、何してんの?
透希:あっっ、こ、これは、ごめん、すいません
小雪:信じらんない、あさるなよ
透希:アクセサリーが欲しくて
小雪:え、アクセサリー?
透希:何かくれない?
小雪:どうしよう、じゃあ何か欲しい物があったらあげるよ
透希:本当に言ってんの?
小雪:うん、選んで
透希:じゃあこの青いの
小雪:あっ、ごめんこれ気に入ってるからダメ
透希:んー、じゃあこの銀のは?
小雪:いいよ
透希:本当?ありがとう
この日から、透希は小雪のネックレスを身に着けオシャレを楽しむのだった。