長い夏
夏休みも残すところ、あと38日。
透希:38日って、まだたくさんあるー
莉詁:とーき、ちょっとお姉ちゃんとサリィ行ってきて。
透希:はいー
姉と買い出しへ
透希:何でオレも?
小雪:あんた荷物 持ち
透希:マジかい
小雪:どうかなー?
透希:何だよそりゃ
着きました、サリィ
小雪:キャベツとー
透希:(オレは本当に荷物 持ちなのか?)
小雪:とーき、おかずに揚げ物 買ってくけど何がいい?
透希:えーとね、ミニメンチでいいよ
小雪:あとは?
透希:じゃあ、イカの唐揚げで
小雪:はい、行こう
買い物 終わり
透希:やっぱりオレは荷物 持ちか
小雪:そうよー
透希:まっ、いいけど
小雪:でも、それだけじゃないよ。さっき透希におかずを選んでもらったから
透希:はー?
小雪:私じゃあ選べないからさ
透希:適当でいいじゃーん
帰宅
莉詁:おかえり、ご苦労
容伽:あっ、イカだ
莉詁:テーブルに持っていって
夕食後
透希:宿題がないっていいことだなー
小雪:とーき
透希:なに?
小雪:宿題って全部やった?
透希:やったよ。
小雪:あのさ、私
透希:ダメです、お風呂 入ってくる
小雪:ちょー待って、読書感想文だけでいいから
透希:無理だっつーの、字を見ればあんたが書いたんじゃないって分かるだろ?
小雪:違うよ、透希に本を読んでもらって、その感想を言ってもらうのよ、それを私が書くの。
透希:あっ、それなら。ってアホッ、自分でやれバカ
小雪:ダメか
紅麻:どっちか風呂 入ってやー
透希:うん。夏休みまだあるだろ、自分でやって
小雪:仕方ねーか
透希:困ったやつだ