死霊使いの最期
現在、サードタウンジュピターの近くで行われている戦闘の上空にいる。
リュウの師匠でノーライフキングっていう、よく分からないけど凄いモンスターのハルトが作った、空中浮遊の魔法陣の上にイクトや彫りゴン達やバンシーと一緒に乗って戦闘の様子を眺めている最中だ。
「すごいね、ますたぁ! ほねのおじちゃん、たくさんのほねのひとをぱっとけしちゃったよ!」
骨のおじちゃんって……。俺はよく知らないけど、ハルトは凄いモンスターなんだぞ。
それと骨の人はスケルトンっていうモンスターのことか?
「すげぇな、さすがはノーライフキング」
「しかも敵とお助けキャラの師匠だっていうから、驚いたわね」
「うぅぅ……。苦労して呼んできた甲斐があったよ」
そうそう。集落からハルトの下に辿り着くまでの道のりは、相当な苦労だったよな。
お陰で彫りゴンは土だらけだし、奏は泥まみれだし、にゃーミーはボロボロだ。
まあ苦労と言っても、戦闘は無かったんだけど。
「ハルトさんなら、あれくらい当然だよ」
「おー!」
無表情で胸を張り、イクトから拍手されているバンシー。
そのバンシーが集落を出発してすぐ、リュウのお師匠さんはとても強いから動物も魔物も本能で近くに寄り付かないから安心していいんだよ、と教えてくれた。
実際に戦闘は無かった。だけど道のりそのものが険しかった。
良く言えば自然のアスレチック、悪く言えばナチュラルJIRAIYA。
まさか体力や筋肉や運動神経に優れた人達でも全員失敗するような、あの番組のようなことを体験するとは思わなかった。
近道だという洞窟で崩れやすい石の壁を登り、滑りやすい石の下り坂を所々にある亀裂を跳び越えるか避けるかしながら通り抜け、洞窟を抜けた後も急流の川に掛かる手すり無しの揺れやすい縄の橋を渡り、泥沼に浮かぶ大きいけど沈みやすい蓮の葉を跳んで渡り、有毒ガスが充満する谷の上を転がりやすい丸太橋で渡るとか、そういった難所を色々と潜り抜けてきた。
実際のJIRAIYAよりは緩いんだろうけど、高い場所から落ちたり亀裂に落ちたらHPが減るし、川に落ちたらHPが微妙に減り続けながら流されるし、沼に落ちて顔が浸かるほど沈んだらHPが減っていくし、谷へ落ちたら即死っぽいし、死に戻りしないようとにかく必死でやってHPが減ったら水出しポーションで回復して乗り越えた。
お陰でイクト用に持っていた水出しポーションが、すっかり無くなったよ。
「失敗の条件が死に戻りなら、誰だって戦闘が多いって思うだろ」
石の壁登りや亀裂を回避する下り坂で何度も落ちた彫りゴンが、腕を組んで文句を言ってる。
亀裂がさほど大きくなくて、途中で嵌っていなかったらどうなっていたか。
「あの沼に沈む感覚、しばらくは忘れられそうにないわ。はあ……」
蓮の葉を跳んで渡るのに何度も失敗した奏が、深い溜め息を吐いた。
まあ、あれは失敗というよりも奏のジャンプが下手な上、タイミングを見計らっているうちに蓮の葉が沈んだんだけどな。
顔まで沈んだ時は焦ったぞ。
「うぅぅ……。私、ああいうの苦手なのに」
俺達の中で一番失敗していたにゃーミーが落ち込んでいる。
俊敏そうな猫人族で奇術師っていう器用そうな職業で、なおかつ運動神経が良さそうな見た目なのに、悉く失敗して水出しポーションのお世話になっていた。
本人曰く、現実で運動が苦手だから、ステータスの数値が十分でも体の動かし方が分からないとのこと。
だから石の坂を下るのでは亀裂と関係無く転んで滑っていたし、蓮の葉を跳び移るのでは足を滑らせて沼に落ちていたし、縄の橋渡りでは一歩目で川に落ちていたりした。
他にも色々あったけど、毒ガスの谷を丸太橋で渡る時はめちゃくちゃ頑張ってどうにか乗り越えたから、渡り切った時は皆で拍手を送ったよ。
「くろいかみのおにいちゃんは、あれできないの?」
「リュウにはまだ無理。あれはハルトさんにしかできないんだよ」
戦場の様子を見守るイクトとバンシーは、一回も失敗しなかった。
というよりも、この二人はあのナチュラルJIRAIYAを一切やっていない。
イクトはふらいもーどで空を飛ぶし、バンシーは妖精だから空中浮遊できる。
つまりこの二人は、全ての難所を飛んでクリアしたんだ。
でもそれができるからこそ、泥沼に沈む奏や亀裂に落ちた彫りゴンやあらゆるものに失敗したにゃーミーなんかを救出しやすかった。
かくいう俺も、川に落ちて流された時に助けられたし。
いやあれは本当にヤバかった。
種族がサラマンダーだから川に落ちた時にステータス半減って表示が出たし、それでも必死に泳いだけど急流だったから思うように進まなかったし。
だからイクトとバンシーが来てくれて、水に浸かったままとはいえ岸まで引っ張ってくれて本当に助かった。
乾燥スキルで濡れた服を乾かしながら、二人にとても感謝したよ。
他の皆の救出も、俺達も手を貸したり別の蓮の葉まで引っ張ったりって感じで救出してくれたしな。
ちなみにイクトとバンシーに運んでもらって難所を越える、なんていうことはできなかった。
一応石の壁を登る前に試したけど、一番軽そうなにゃーミーですら持ち上がらなかったから、にゃーミーは苦手なことをしなくてはならないのと体重的な理由で落ち込んでいた。
そんな苦労を乗り越えて辿り着いた山奥の洞窟でハルトと出会い、アンデッド系が苦手なにゃーミーと奏が抱き合って震えるのをよそに、俺達が訪ねた理由を伝えたらあっさり協力を了承してくれた。
なんでもサードタウンジュピターを襲う死霊魔法使いに心当たりがあって、そんな事態を招いた原因の一端はかつてそいつを改心させられなかった己の不手際にあるからと言い、空飛ぶ魔法陣でここまで連れて来られて現在に至る。
いやー、落ちないように俺達の足を拘束するから安心しろってハルトは言っていたけど、拘束方法が半透明の白い腕によるものだからにゃーミーと奏が怖がって騒いでいたっけ。
おまけに到着した今は解除されたそれのお陰で落ちずに済んだものの、手すり無しでの高速飛行は怖かったし。
「今だ、あいつを倒せ!」
おっと、一部のプレイヤー達が死霊魔法使い。さっきハルトがバナードと呼んだ男へ迫ってる。
「ちぃっ! サモン・オールアンデッド!」
再度アンデッドを召喚しようとしたけど、何も起きない。
「何故だ、何故何も出ない!」
「くらえぇぇっ!」
「えぇい!」
迫ったプレイヤーが振るう剣を避けたけど、他のプレイヤー達が逃げ道を塞ぐように囲んでいく。
「よっしゃっ! あいつを倒せば、貢献度は大きいぞ!」
「俺がやってやるぜ!」
貢献度を稼ぎたいプレイヤー達が、我先にとバナードへ接近したり、遠距離から魔法で攻撃したりする。
上空からも魔法が飛んできて逃げ場は無いし、これで終わりかな。
「舐めるな! ダークネスサイクロン!」
もう少しで攻撃が直撃というタイミングで、闇の竜巻がバナードの周辺で起きた。
魔法は全て弾かれ、接近していたプレイヤー達は風圧で吹き飛ばされるか、竜巻に巻き込まれて遠くへ飛ばされていく。
遠くへ飛ばされたプレイヤー達、大丈夫か?
こっちにまで届く風でよろめくイクトとバンシーを支え、様子を見守っていると竜巻が収まり、いつの間にかバナードは魔法陣に乗ってこっちと同じ高さにまで移動していた。
その際にフードが外れたようで、金髪と狐の耳がある初老の男の顔が晒され、前が外れて広がったローブからは狐の尻尾が見えた。
「狐人族か」
「てっきりあいつもアンデッドかと思ったぜ」
バナードの姿にプレイヤーがざわめく一方、NPC達の反応は違う。
驚いていることは驚いているけど、なんというか真実を知って愕然としているって感じだ。
「まさかそんな……ローエン様!」
「うむ。バリーという者からの報告を聞き、リュウ以外でこの町を恨んでいそうな者は一人しか思い浮かばなかった。それでも信じたくはなかったが、バナードという名とその姿、やはり叔父上だったか!」
えっ、叔父上!?
「ふん。覚えていたか、相変わらずチビでお転婆な姪め」
向こうも認めた!?
「忘れるはずが無かろう! 不老不死と不死身を実現する研究のため、死霊魔法に手を出して住人達から迫害されておった叔父上を、お祖父様と父上は必死にかばっておった! なのに叔父上は、お祖父様にも父上にも感謝の一つもせずに住民達を恨むばかり! 挙句にジュピターの町を滅ぼそうとしたではないか! あと、チビは余計じゃ! 好きで小さいのでないのじゃぞ!」
わー、それはアウトだ。
そういう筋書きだっていう設定だと分かっていても、アウトだ。
あとローエン、小さいの気にしてたんだ。
「ふん。町長と元町長のくせに、私の研究の重要性を理解しない愚かな住民を抑えられない親父や兄貴に、誰が感謝するか。そして私の研究を理解しないばかりか、暴言を浴びせて石すら投げてきた低俗な連中など滅んでも問題無かろう」
いや、問題大有りだから。
どうやらあのバナードってキャラは、無駄に自尊心が高いタイプのようだ。
あいつの言い分にローエンは顔を真っ赤にして、バナードを睨みつけている。
「それよりお前! 何故ここにいる! 俺に何をした、何故アンデッドを召喚できん!」
次はハルトへ矛先を向けたけど、当のハルトは溜め息を吐くようなしぐさをするだけ。
「もう分かっているだろう。アンデッドを召喚できないのは、お前がアンデッド達を縛っていた契約は、私がさっき解いたからだと。それと何故ここにいるかだが、かつての弟子の愚行を聞いて、至らぬ師とはいえ止めにこないはずがなかろう」
「うるさい! 俺が求めるものを一切与えなかったくせに、師匠面するな!」
「お前が求めるものか。不老不死、不死身。どんな時代にあっても誰もが求めるそれを得るためには、私のように人の理を外れた存在にならねばならん。それがどれだけ愚かな行為なのか散々言って聞かせたというのに、まだそれを理解していないのか」
年を取らなくて死ぬことも無いなら、それはハルトの言う通り人の理を外れている。
宇宙空間でも死なないクマムシだって踏めば死ぬし、加齢と若返りを繰り返して無限に生きられるベニクラゲだって捕食されれば死ぬ。
昔、晋太郎が不死身と不老不死をテーマにしたバトル漫画にハマって、それに関して調べた内容を熱く語っていたからよく覚えてる。
「その研究のために死霊魔法を利用しようとしていたお前に、正しい死霊魔法を教えるため弟子にしたというのに」
「うるさい、うるさい! いまさら師匠面するなっ!」
「重ね重ね教えたはずだ。死霊魔法は死を克服するためのものでなく、死者と対話するものだと。そして死者を支配するのは誤った死霊魔法使いで、死者と心を通わせて共にあるのが真の死霊魔法使いだと」
「黙れえぇぇぇっ! デッドリイィィ! ナイトメアァァァァッ!」
怒り狂ったように声を上げたバナードが闇に包まれる。
そして闇は徐々に肥大化して、危険と判断したプレイヤー達やNPC達は後方へ下がる。
「闇魔法を使える者だけが使える死霊魔法、デッドリー・ナイトメアか」
「それ、どういう魔法なんだ?」
ハルトの呟きに彫りゴンが尋ねた。
「己の怒りや憎しみや恨みを糧に周辺の怨霊や悪霊を集め、自身を悪夢の化身に変える魔法だ。一度使えば二度と元には戻れんというのに、そこまでするか」
やたら落ち着いた様子のハルトが説明している間にも闇は膨れ、四本の脚と尻尾が生えて真っ黒な巨大な狐と化した。
「全て、全て終わらせてくれる!」
「無駄だ。リュウ、分かるな」
「はい! アンデッドインペルジャミング!」
魔法を唱えたリュウが両手を前に出すと、魔法陣が展開された。
するとバナードが変貌した巨大な黒い狐の体が蠢きだしだ。
「ぐぁっ、な、なんだ!」
「お前がその体を作るために支配下に置いた、悪霊や怨霊との繋がりを妨害しているのだよ。さらにこうだ、ゴーストハンドバインド」
うぉっ、半透明の白い腕が何本も出てきてバナードにまとわりついてる。
ホラーな光景に奏とにゃーミーが震えて、それでも怖いもの見たさなのか目はバナードへ向けている。
「ぬあぁぁっ! 放せ、放せえぇぇっ!」
「皆の者、今ならバナードは満足に動けん。この隙に奴を倒すのだ。リュウは魔力があまり残っておらんし、私もここまで飛んでくるのに少々消耗している。すまないが後は任せる」
ここで後はプレイヤー達に任せるのか。
だけどこれ以上、リュウやハルトがしゃしゃり出すぎたらプレイヤーが貢献度を稼げないから、そういう設定になっているのかもな。
「よっしゃっ! やってやるぜ!」
「お助けキャラばっか良い恰好した分、ここで活躍してやる!」
「ここで貢献度稼いでおかないとな!」
再度のチャンスにプレイヤーが殺到して、NPC達とリュウのアンデッド達も援護に動く。
ダルク達は……いた、右前脚の辺りでアキレス腱に攻撃してる。
だけどバナードも全く動けないわけじゃない。
尻尾を振るったり足下を払ったりと反撃して、何人かのプレイヤーが吹っ飛んでいく。
「ますたぁ、いくともいっていい?」
えっ、ちょっ、何言ってんのイクト。
行っていいって、あそこへ?
「いくともたたかう!」
イクトなりにやる気と勇ましさを表現するためか、両腕を掲げて戦うアピールするけどその姿は弟可愛い。
ここで駄目と言うのは簡単だけど、せっかくのやる気を削ぐのも悪いか。
「いいぞ。ただし無理はするなよ」
「わかった! ふらいも~ど!」
蛾の羽を生やして魔法陣の上から飛び立ったイクトは、下にいるプレイヤー達へ集中しているバナードの真上を取ると、背中へ乗ってしがみつく。
「なんだぁっ、この虫がぁっ!」
「むぅ、いくとむしじゃないもん! かみさまのしとだもん! てい、にーどるも~ど!」
バナードへ反論したイクトは羽を消し、代わりに尻へハチの尾と針を出すと、何度もバナードの背中に向けて針を刺しだした。
何度も刺せるっていうことは、あれはスズメバチの尾と毒針なのか?
「ぐぁっ! えぇい、虫の分際でえっ!」
「いくとだってやるもん!」
振り落そうとバナードが体を揺すってもイクトはしがみついて離れず、執拗に背中へ針を刺し続ける。
「えぇい、イクト君が頑張ってるのに黙ってられるか! 私だってぇっ!」
「私も同じよ!」
アンデッド系が苦手な奏とにゃーミーも立ち上がり、空中浮遊する魔法陣の上から投げナイフや魔法で攻撃する。
「手伝うんだよ」
バンシーも一緒になって、闇魔法で攻撃しだした。
「よっしゃっ、俺だって!」
ハンマーを手に勇む彫りゴンは、イクトと同じくバナードの背中へ飛び乗ろうと助走をつけて跳び出した。
ところがそれに気づいたバナードが、大きく口を開ける。
空中にいる彫りゴンはイクトやバンシーと違って飛べないから、当然避ける術が無い。
「うおおぉぉぉっ! マジかあぁぁぁっ!?」
そんなエコーを残して彫りゴンはバナードに食われ、パーティー欄から消えた。
奏によると、死に戻っただけだから大丈夫とのことだ。
勇ましく飛び出したのにこれとは、残念な奴だよ彫りゴンは。
そうこうしているうちにバナードのHPはガンガン減っていく。
リュウとハルトによって動きが制限されている上、プレイヤーやNPCの一斉攻撃とあっては不利なのは当然か。
それでも抵抗するバナードの反撃で何人か死に戻っているけど、勝利はほぼ見えたんじゃないかな。
いやいや、そういう油断は禁物だ。いざとなったら逃げられるよう、心の準備だけは整えておこう。
だけどそれから数分後、思いの外バナードが粘ったものの遂にHPが尽きた。
「こんな、はずが……」
体がボロボロと崩れだし、足下にいるプレイヤー達やNPC達は慌てて下がり、イクトもふらいもーどで飛んで離れる。
「復……讐……を……」
最後にその一言を残してバナードの体は完全に崩れ落ち、塵のようになって消えた。
どうやら完全に終了したようで、目の前に経験値とドロップアイテムが表示される。
地上からはプレイヤー達が勝利の雄叫びを上げ、近くにいるにゃーミーと奏がハイタッチを交わす。
やれやれ、やっと終わったか。料理と無関係なことをするのは本当に勘弁してもらいたい。
ホッとしながら表示内容に目を通すと、イクトが参戦したのは最後のバナードとの戦いだけ、しかも他のプレイヤー達にも分配されたから経験値はあまり多くなく、ドロップアイテムもバナードからのと思われる一つだけ。
しかしなんだ、このドロップアイテムは。死術の石板ってどういうものなんだ。
「ますたぁ!」
詳細を調べようとしたらイクトが満面の笑みで飛行して戻ってきたから、調べるのは後回しにして表示を消す。
「てい! ますたぁ、やったね。いくと、がんばったよ!」
「そうだな。よく頑張ったな」
「にへへ~」
魔法陣の上に降り立って羽を消すと、触覚とレッサーパンダ耳を動かしながら笑顔で抱きつくイクトを抱き上げて褒めたら、嬉しそうに照れだした。
その弟的可愛さにやられたのか、にゃーミーと奏が悶えてる。
バンシーは何も言わずにこっちを見てるけど、自分も頑張ったと言いたいのか?
「君も頑張ったな」
イクトを右腕だけで抱え、褒めながら左手でバンシーの頭を撫でる。
すると一瞬目を見開いて驚いた素振りを見せた後、ちょっと恥ずかしそうに当然だよと返された。
無表情ばかりと思ったら、そういう反応もできるんだな。
「終わったか。やれやれ、至らぬ師だった私が言えることではないが、最期まで手のかかる弟子だったな」
そうだよ。その手のかかる弟子のせいで、料理とは無関係のことまですることになったじゃないか。
本来のログアウトの時間もとっくに過ぎてるし、やろうとしていた試作は明日に回して、報酬を貰ったらさっさとログアウトしよう。
徐々に降下する魔法陣の上でそう思いつつ、地上で出迎えるプレイヤー達へ手を振るイクトを下ろした。




