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制裁と試練の時来たる


 テント内だけでなく転がり出した可能性を考え、テントの外も調べて無事な食材をかき集めて作業台の上に並べていく。

 幸いにも無限水瓶は割られてなかったから、飲み水や調理用水には困らない。

 だけど肝心の食材はというと……。


「使えそうなのはこれくらいか」


 テントの裾を抜けて外まで転がってたから無事だったタマネギが三つ。

 木箱の陰に隠れるようにあったから難を逃れたトマトが一つ。

 土で汚れてただけで済んだホウレンソウが三つ。

 袋の底や角に残ってた塩と砂糖と小麦粉は、どれも一キロあるかないか程度の量。

 瓶の底や壁にへばりついて残ってた油は、全部集めて瓶の四分の一ほど。

 そしてハーブ類が少々。

 以上が無事だった食材だ。

 他はとても使えそうにないから、ひとまとめにして調理場の隅に置いてある。


「肉と干し肉と干し魚は全滅だったぞ」

「同じくニンジンとジャガイモも」

「午前中に採取してくれた木の実も駄目でした」


 続々届く報告に悲しいと同時に怒りも湧いてくる。


「かまどや調理器具は手つかずだったぞ」

「壊したら音がして、気づかれると思ったんじゃないか?」

「そんなことより、食材がこれだけしかないのをどうするかが問題よ」


 同感だ。

 同じ材料不足でも、種類が少ないなら頭使って工夫してなんとかするけど量が少ないのはいかんともしがたい。

 生地を膨らませて量を増やしたり歯応えのある料理で満腹感を出したりと、多少なら工夫してなんとかできるけどこうまで圧倒的に量が足りないとお手上げだ。


「次の食事、どうしましょう」


 だよなぁ。

 献上の試練に出す料理は諦めるとしても、通常の食事は出さないとならない。

 かといってこれじゃ、作りたくても作れないのが現状だ。


「ひとまず報告しよう。誰かフルクスに」

「どわあぁぁぁぁっ!?」

「ひゃあぁぁぁあっ!?」


 フルクスへの報告を頼もうとしたら悲鳴が聞こえてきた。


「なんだ?」

「向こうからよ」


 何か事件でも起きたのかと思って見に行くと、地面がすり鉢状に沈んでいてそこから出て来た巨大な虫の顎にプレイヤーが挟まれてた。

 あれは確か、アリジゴクだったっか?

 それなりの人数が同数のアリジゴクの顎に挟まれて捕まってる。

 捕まってるプレイヤー達は全員が非協力的な側に付いてたプレイヤーで、悲鳴を上げながらジタバタもがいてるけど抜け出せない。


「ひいぃぃぃっ!?」


 別の意味で悲鳴を上げたセイリュウが引っ付いてきた。

 はいはい、ハラスメント警告はノーっと。

 これ、知り合い同士なら警告しないようにならないかな。


「なんだよっ! なんなんだよこれっ!?」

『身に覚えが無いとは言わせぬぞ、愚か者共! 土地神である我は、この地で起きたことは全て見通しておる!』


 おっ、姿は見えないけど土地神の声がする。


『己が欲望のため、愚かにも共に生きる者達の糧を奪うとは何事か! しかも貴様らが駄目にした糧の中には、この地で得た糧もあったのだぞ! この地で得た糧を無碍にした貴様らの所業、土地神として許せるものではない! 貴様らには試練を受ける資格どころか、この地にいる資格すら無い!』


 話しから察するに、あのアリジゴクは土地神の眷属か。

 たぶん食材を駄目にした件を土地神が見抜いて、実行犯に罰を与えるためにアリジゴクを遣わした、というところかな。


『後悔して謝罪すれば大目に見ようと時間を与えたが、無意味だったようだな。我が眷属達よ、その愚か者共に鉄槌を下せ!』


 その言葉を聞き届けたように、アリジゴク達は地面に沈んいってプレイヤー達を地中へ引きずり込む。


「うわあぁぁぁっ! こんなのありかよ!」

「俺達の頼みを聞かなかった奴らに、ちょっと仕返ししただけじゃねぇか!」


 どこがちょっとだよ。

 お陰で試練に出す料理どころか今夜の飯すら作れそうにないんだぞ。

 事情を知らないプレイヤー達は目の前で起きてる出来事の意味が分からず困惑してるけど、料理プレイヤー達は地面に引きずり込まれてるプレイヤー達に罵声を浴びせてる。

 この地にいる資格すら無いって土地神が言ってるし、イベントから強制退場させられるんだろう。

 まあこれも因果応報、食材を無駄にした罰ってことだな。

 やがて醜い悲鳴を上げるプレイヤー達は地中に沈んで見えなくなり、地面も元通りに戻った。


「いい気味だ」

「いなくなってせいせいするぜ」


 何事もなかったかのように元に戻った地面へ向けて、料理プレイヤーの何人かが恨みのこもった言葉を口にする。

 だけど肝心の食料問題は全く解決してない。


「すみません、今のは一体何事ですか? 皆さんは、何か知ってるんですか?」


 困惑した様子のフルクスが尋ねてきたから、報告しようと思っていた食材の被害を報告。

 当然周囲は騒然となった。

 まさか自分達も食べる食材にそんなことをするとは思ってなかったのか、誰もが信じられないとばかりに驚きの表情になってる。


「申し訳ありません。俺達の管理が甘かったために、こんなことになってしまって」


 謝罪を述べながらフルクスに頭を下げると、料理プレイヤー達がざわめいた。


「そんな料理長」

「別に頭を下げなくとも」

「こんなことになった以上、実行した相手が悪いだけじゃ済まされないだろ」


 あいつらも食事をする以上、そのために必要な食材には何もしないだろう。

 そう思って食材置き場になってたテントに食材を置いたままにしたり、不用意に調理場を不在にしたりした俺達にも責任がある。

 俺達の判断の甘さが招いた自体なんだから、しっかり謝罪しないと筋が通らない。

 だからこそ、謝罪してフルクスへ頭を下げる。


「……確かにその点を咎めないわけにはいきませんね。ですがそうした事態は、僕も全く想定しておらず注意を促すのを怠りました。なので今回は、お互い様ということで処分無しとします。ですが次は無いということで、くれぐれも気を付けてください」

「寛大な処置に感謝します」


 実を言うとどうなるか不安だったから、本当にこの処置には感謝だな。


「それよりも問題は食材と調味料ですね。農作物はまだ残っていますか?」

「幸いにも小麦粉はあります。ですが野菜に関しては、早くとも明日でないと無理です」


 フルクスの問いかけに農作業の責任者が答えた。

 さっき俺も手伝ってたから、小麦粉があるのは知ってる。

 無限水瓶は無事だったし、最悪小麦粉を水で練ったものを焼いてなんとかしよう。


「そうなると、野営地の外での採取に期待するしかないですね」

「すぐに伝令を走らせます!」

「お願いします。ただし、くれぐれも採り過ぎて土地神様の眷属に襲われないように伝えてください」

「はっ!」


 敬礼をした兵士が走っていくのに合わせ、プレイヤー達はステータス画面を開いた。


「ダルクちゃん達にこのことを伝えて、お肉だけでも入手してもらわないと」


 手早くメッセージを打ってるセイリュウがそんなことを呟いた。

 なるほど、プレイヤーからも外にいる仲間や知り合いへ連絡を取って採取を頼もうってことか。

 返信はすぐに届いたものの、相変わらず非協力的なプレイヤー達の妨害で思うように採取ができないかもしれないとあった。


「全員がああなったわけじゃないのか?」

「食材を駄目にした実行犯だけってことだろ。くそっ」


 誰かが呟いた通り、巨大なアリジゴクによって地中へ引きずり込まれたのは、食材を駄目にした実行犯だけなんだろう。

 つまり外にいる奴らの行動は、プレイヤーからすればマナー違反ではあるけど土地神からすればセーフの範囲内ということか。


「あっ、でも運営には通報したそうだぞ」

「俺の仲間もしたってさ」

「私の知り合いも、横取りがあまりに酷いから通報したみたい」


 だったらそのうち、保安官が現れてホールドアップされるだろう。

 そしてその予想は思ったよりも早く実現した。

 そろそろ解散しようって流れの中、仲間や知り合いから非協力的なプレイヤー達が保安官にホールドアップされて消えた、っていうメッセージが届いたという声が次から次へ上がる。

 しかもその保安官から、地中へ沈められたプレイヤー達も含めて厳正な処罰をすると約束されたとか。

 セイリュウにもメェナから同様のメッセージが届き、俺にもダルクから「あいつらざまあみろ」って言葉が書かれたメッセージが届いた。


「よっしゃっ!」

「これで心置きなくイベントを楽しめるわね」

「うし! 試練に向けて献上品の準備だ!」


 あっちこっちで喜びと安堵の声が上がり、そのままの流れで解散。

 それぞれが各々の作業へ戻っていき、俺達も調理場へ戻ることにした。

 と言っても、食材を失った俺達料理プレイヤーにできることはほとんど無い。

 せいぜい、非協力的なプレイヤー達はいなくなったけど食材はアイテムボックスで管理しようと決めたり、袋に詰めた小麦粉を持ってきてくれた農業プレイヤー達に野菜が被害に遭ったことを謝ったりするくらいだ。


「気にしないでください、お兄さん」

「そうです。悪いのはさっきの人達なんですから」


 慰めてくれるポッコロとゆーららんの優しさが身に染みる。


「できることなら、私達が育てた野菜を無駄にした連中への制裁は自分の手で加えたかったですね」


 そう言ってシャベルを振るうシャロルには殺気が漂ってる。

 するとそれにつられるように、他の農業プレイヤー達も鍬や鋤を手に自分が制裁したかったと口々に告げだした。

 なにこの農民の一揆みたいな雰囲気。

 いや、自分達の作物を滅茶苦茶にされたから怒りは分からないでもないけど、農具を手に殺気立ってると一揆を起こそうとしてる農民にしか見えない。

 それと草刈り鎌を持ってるゆーららんはともかく、ポッコロはジョウロを持って何をするつもりなんだ?


「落ち着け。気持ちは分からなくもないけど、もう実行犯も同じ考えの連中もいないんだぞ」

「分かってますよ。言ってみただけです」


 そう返したシャロルに続いて他の農業プレイヤー達も農具を引っ込め、殺気も消える。

 いや、滅茶苦茶本気で殺気立ってたよな?


「ところでお兄さん、献上する料理はどうするんですか?」

「外に出てるプレイヤー達が、何を入手してくるか次第かな」


 せめて今夜の晩飯と明日の朝飯に必要な分は確保してほしい。

 そうすれば以降の食事は、また採取をお願いしてなんとかできるから。

 献上の試練に出す食材については、食材に余裕があればってことで。


「でも料理長、食材はなんとかなっても調味料はどうしようもないぞ」


 そうなんだよな。

 食材は現地調達できても、調味料はそうはいかない。

 近くに海があれば塩は調達できるけど、海のうの字も見えない。

 まさか塩湖とか岩塩があるなんて、そう都合の良い話も無いだろうし。


「ゲームじゃなければな」

「最終手段、運動して汗を掻いてそれを」

「不衛生極まりないわ!」


 バカなことを言い出した料理プレイヤー二名を叱責。

 確かに汗には塩分が含まれてるとはいえ、それはやっちゃいけない最低最悪の最終手段だ。

 というかゲーム内とはいえ、仮にも料理に携わってる人間がそんな塩を料理に使おうとするな。

 慌てて謝罪する二人を許すつもりは欠片も無く、正座させて説教する。

 祖父ちゃんだったら間違いなく、お玉片手に怒鳴り声を上げて頭を平手で引っ叩いてるだろう。


「さすがに汗から作った塩は嫌だよ……」

「冗談でもやめてほしいわ」


 ほらみろ、ポッコロとゆーららんみたいな小さい子でも分かってるじゃないか。

 それなのに二人より年上のお前達が、冗談でもあんなことを言うんじゃない。


「……私はトーマ君の汗なら別に」

「ん? なんか言ったかセイリュウ」

「な、なんでもない!」


 ワタワタ慌てながらの否定はなんでもなくないぞ。

 だけど聞かれたくないことかもしれないし、今は説教を優先したいから聞かないでおこう。

 それからしばらく説教を続け、気づけば農業プレイヤー達は引き上げていて、外へ出ていたプレイヤー達が帰ってきたから皆で出迎えた。

 口々にあれを手に入れたこれを手に入れた、非協力的なプレイヤー達がああだったけどホールドアップされたと伝えてくれる。

 皆一様にスッキリした表情で、ようやく平穏が訪れたと喜び合ってる。


「トーマ! やっとあんちくしょう共を駆逐できたねー!」


 帰ってきたダルクがニコニコ笑顔とは裏腹に、恨みや怒りが込められたことを口にした。


「うふふふふ。できれば私の手で始末したかったわね」

「同感ね。こう締め上げてゴキッとね」


 農業プレイヤー達以上の殺気をまき散らすカグラと、それに負けないくらい殺気立ってるメェナがヘッドロックのような仕草をする。

 いや、締め上げてゴキッて言ってるから締めたいのは頭じゃなくて首か。


「私もこの杖でボッコボコにしたかった」


 セイリュウ、それは魔法を使うための物で殴るための物じゃないだろ?

 用法を守らないと、すぐに壊れるんじゃないか?


「ちなみにトーマはどうしたかった?」

「駄目にした食材全てをあいつらに食わせて処理させたかった」


 あいつらが滅茶苦茶にしたんだから、処理もあいつらにやらせたかった。

 食材なんだから、食って処理するのは当然だ。

 ちなみに使い物にならなくなった食材は、肥料代わりに畑へ撒くことになって農業プレイヤー達が持って行ったそうだ。


「調理担当の諸君、食材になる物を調理場へ運んだから検品を頼む」


 兵士の一人の声に料理プレイヤー達が調理場に集まる。

 置かれてるのは種類や部位が色々ある肉、ハーブ類、食用可能なキノコと木の実、それと釣りスキルを持ってるプレイヤーが川で釣ったという魚。

 よほど頑張ってくれたのか結構な量があるから、これなら今夜の晩飯と明日の朝飯はなんとかなりそうだし、献上の試練に出す料理も何品かは作れそうだ。

 むしろ、これだけ入手してよく眷属に襲われなかったもんだ。

 それから全員で検品して話し合って同じような結論に至り、次は誰が献上の試練に出す料理を作るかという話になった。

 なにせ余裕のある材料は数品分だから、全員が料理を出すことはできない。

 俺も出したいけど皆も料理を出したいだろうし、最終的にはくじ引きがじゃんけんでないと決まらないかもしれない。


「まず一人目は料理長で決まりだな」

「賛成」

「むしろ料理長に何品か作ってもらうのはどうだ?」

『それだ』

「じゃあそれで決定ってことでいい?」

『異議無し!』


 待て待て待て。どうして俺が一切口を挟む間もなく、しかもあっさりと決定してるんだ。

 それでいいのか。お前達だって試練をクリアして、貢献度を稼ぎたいだろ?

 ところが彼らの言い分は、どうせ数品しか作れないなら少しでもクリアする確率が高い方が良い、自分達は皆で協力してクリアできればいいんだから気にするな、どんな料理を作るのか気になるからと、試練のクリアという目的を最優先にしてくれたものだった。

 一部興味本位が混ざってるけど、そこは気にしない。


「本当にいいのか、作るのは俺だけで」


 確認を取ると全員が頷いてくれた。


「むしろ料理長以外に誰がいるんですか」

「俺達はアリジゴクに落ちた奴らやホールドアップされた奴らとは違って、協力してクリアするのを目的にしてるんだぜ」

「だから私達は協力して、料理長に託すことにしたんです」

「料理長! どうか俺達料理プレイヤーの意地、土地神に見せてやってください!」

『お願いします!』


 自分が貢献度を稼ぐのを諦めてまで、全員が俺に託すっていうのか。


「トーマ君、私からもお願い」


 もう護衛の必要は無いはずなのに付いてきたセイリュウまでそう言うか。

 まったく、ここまで言われたら断れないじゃないか。

 まだ本職でもない未熟者だけど、こうまで言われて断ったんじゃ男が廃る。

 これで断ったことを祖父ちゃんが知ったら、間違いなくお玉片手に怒って拳骨を落とされてるだろうな。


「分かった。やるだけやってみる」


 頼みを肯定したら料理プレイヤー達に喜ばれた。

 なんとかその期待に応えたいけど、作れる品数は限られてるし調味料不足だから作れる物も限られる。

 だからまずは様子見として、他のプレイヤーが献上の試練を受けるのを見て内容を確認しよう。

 料理じゃないとはいえ、何かしらクリアへのヒントが掴めるかもしれない。

 ひとまずはそういうことにして、担当を決めて食材をアイテムボックスへ入れたら試練開始の時間を待つ。

 やがてその時が訪れ、飛来してきた土地神が野営地の外へ降り立って腕を組んだ。

 事前にハラスメント警告が出るからと注意しておいたのに、虫嫌いのセイリュウがくっ付いて警告が出たからノーを押しておく。


『試練の時は来た。試練を受けるに相応しくない愚か者が少々出たが、貴様らは試練を受ける資格がある。さあ、そこから出てくるがよい』


 これは野営地から出ろってことか。

 周囲が動き出すのに合わせ、一緒に試練の開始を待っていたダルク達や塾長達と野営地から出る。

 まだ土地神との間にはだいぶ距離があるとはいえ、土地神の巨大さがより強調されて見上げてしまう。


『若き長よ、前に出ろ』


 土地神の呼びかけでブライアンを伴ったフルクスが進み出る。


『逃げるなら今のうちだが、どうする』

「無論、試練を受けます! だからこそ、逃げずにここにいるのですから!」

『その意気やよし。だがその前に』


 土地神が組んでいた腕を解いて右手を前に出すと、急に地震が起きて俺達と土地神の間の地面が盛り上がる。

 そうして現れたのは、一辺が五十メートルはある正方形をした闘技場のような石造りの舞台だった。


『さらに』


 今度は左手を前に出すと、同じく石造りの祭壇が現れた。


『屈服の試練に挑む者は舞台に上がって我が眷属達と戦い、献上の試練に挑む者は祭壇に品を捧げてもらう』


 なるほど、このために野営地の外へ出させたのか。


『では試練を始めよう。試練に挑む者は順番に進み出て、受ける試練を宣言せよ』


 さあ、試練が始まったぞ。

 誰がクリアしても構わないけど、なんとしてもこれを乗り越えないとな。

 そしてその先陣を切ったのは。


「わしが野郎塾塾長! 江乃島こうのしま平太郎へいたろうである! わしの仲間達と共に、屈服の試練に挑むのである!」


 やっぱり塾長か。

 なんとなくそんな気はしてた。


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― 新着の感想 ―
ジョウロが最強武器になり得るファンタジー農業ゲームがありましたね
[良い点] 悪さする奴らが居なくなって良かった(´・ω・`) しかし調味料が無いのは痛いなぁ、かといってエリート塩は駄目でしょう(;´_ゝ`)
[一言] オシオキは土地神と開拓者の神(運営) 両方からの『ブラックリスト』だったか…… 庭を荒らされてキレた土地神と、 プレイヤーの萎え落ち(最悪引退)を懸念した運営の対処 妥当かもしれない。 さ…
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