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さりげない遭遇


 えっと、これはサンの木の枝だな。

 こいつでまだ9本か。

 他の種類もネンの木の枝が5本、クルミの木の枝が6本、そしてナラの木の枝が7本しか集まってない。

 地面にはたくさんの枝が落ちてるけど、ほとんどが対象外の木の枝だ。

 これを持って帰ったら次へ繋がらない可能性があるから、拾わずにそのまま放置しておく。


「トーマ君、ナラの木の枝を2本拾ったわ」

「ああ、ありがとな」


 カグラが拾ってきた木の枝を受け取ってアイテムボックスへ入れる。


「トーマ君、クルミを3つとサンの実を2つ採ってきた。それとクルミとサンの木の枝も1本ずつ」

「おう、ありがとな」


 続いてセイリュウが拾ってきた木の枝とクルミとサンの実もアイテムボックスへ。

 それにしても枝の集まりが悪いな。

 木から枝を折ればすぐに集まるのに、折ろうとしたら破壊不可と表示された。

 だから落ちてるのをコツコツ拾うしかないんだけど、カグラとセイリュウに手伝ってもらってるのになかなか集まらない。

 モンスターの方は割と頻繁に現れるのに。


「とりゃー!」

「ふん!」


 威勢の良い声を上げてモンスターを蹴散らすのは、怒りに燃えるダルクと思い出し怒りで燃えるメェナ。

 木の上から襲ってきた大蛇のようなモンスター、フォレストスネークをダルクが盾で受け止めてメェナが胴体を蹴ってる。

 最初はカグラかセイリュウの支援が無くて大丈夫なのかと思ってたけど、襲ってくるモンスターを次から次へ蹴散らす様子に心配無用と判断した。


「あの二人だけでも案外なんとかなるんだな」

「集団で現れず、個体で出現してるからよ。さすがに集団だったら、後衛の私達も参戦するわ」


 木の枝を拾うためにしゃがんだカグラが、にこやかな笑みを浮かべながら言った。

 しゃがんだ拍子に胸元が揺れたのは、見なかったことにしよう。

 ちなみにその木の枝は、目的の物じゃないから放られた。


「やっぱり怒りに燃えてる今の二人なら、余裕で無双できる」


 近くの木に成ってるネンの実を背伸びして取ったセイリュウが、それを手渡しながら告げる。

 正直半信半疑だったけど、実際に見ると納得だ。

 まあそのお陰で安全に木の枝を拾えてるんだけどな。


「やった! 肉をドロップしたわ!」

「いやっほー! こいつで油淋鶏様だー!」


 そういえばイフードードーから貰った情報に、フォレストスネークが美味いっていうのがあったな。

 確率が低い上にフォレストスネーク以外のモンスターも出てたから、肉のドロップは何気にこれが初めてだ。


「トーマ! ちゃんとこいつで油淋鶏様を作ってよ!」

「分かってるよ」


 押し付けるように渡されたフォレストスネークの肉を受け取る。

 どうして揚げ物に関する記憶だけは良いんだか。

 それとこれは蛇の肉だから、油淋鶏風に調理することはできても油淋鶏には絶対ならないぞ。

 あくまで蛇の肉を油淋鶏風に調理するだけだからな。

 さて、肝心の肉の情報はどんな感じなんだ?




 フォレストスネークの肉【尾】

 レア度:2 品質:4 鮮度:98

 効果:満腹度回復1% 病気状態付与

 フォレストスネークを倒すと低確率でドロップする肉

 脂は少なめなのに対して肉汁が豊富で美味だが、筋肉質で固め

 尾の方だから幾分か柔らかいものの、それでも固め

 生で食べると病気状態になるので注意してください




 生で食べれないのはともかく、やっぱり筋肉質で固めか。

 それと尾の肉ってことは別の部位の肉もあるのか?

 そして情報から察するに、別の部位は尾の肉よりも固いんだろう。

 固さはなんとかするとして、味わいに違いがあるのか気になる。


「メェナ、フォレストスネークが出てきたらこの調子でガンガン倒すよ」

「お肉をドロップする確率が二割とはいえ、牙や皮ばかりだものね。ガンガンやっていきましょう」


 そうそう、ガンガンやって次は別の部位の肉を入手してくれ。

 固さが違えば柔らかくなるまでの漬け込み時間や切り方が変わるし、場合によっては食べやすいように隠し包丁を入れなくちゃならないから。

 よく知ってる鶏肉や豚肉、脂が豊富にあって柔らかいオーク肉。

 これらと違って未知の固い肉は要試作案件だ。

 

「さっ、私達も枝を拾っていきましょう」

「木の実もガンガン採ってく」


 うん、そうだな。

 だけどセイリュウ、木の実もいいけどメインはあくまで指定された枝を集めることだからな。

 戦闘はまだ怒りが治まらない二人に任せて、大人しく落穂ひろいならぬ木の枝拾いをしよう。

 あっ、これネンの木の枝だから確保。

 そうして木の枝拾いを続けていくけど、相変わらず思うように集まらない。




 サンの木の枝×12

 ネンの木の枝×9

 クルミの木の枝×10

 ナラの木の枝×11




 アイテムボックスに入れてある、必要な木の枝はまだ半分にも達してなくて溜め息が出そうになる。


「思ったより時間かかりそうだな」

「そうね。セイリュウちゃんのお陰で、木の実は結構集まったのに」

「頑張った」


 カグラの言う通り、ふんすと鼻息を吐くセイリュウのお陰で木の実は結構な数が集まった。

 だけど肝心の枝は集まりが悪く、もっと集まりが悪いのがフォレストスネークの肉だ。

 ドロップする確率が低いこともあって、もうだいぶ倒してるのに尾の肉が三つと腹の肉が二つしかない。

 他のドロップは全て皮か牙だ。




 フォレストスネークの肉【腹】

 レア度:2 品質:3 鮮度:96

 効果:満腹度回復1% 病気状態付与

 フォレストスネークを倒すと低確率でドロップする肉

 脂は少なめなのに対して肉汁が豊富で美味だが、筋肉質で固め

 柔らかく食べられる工夫をしないと歯の弱い人は食べづらいかも

 生で食べると病気状態になるので注意してください




 どうやらフォレストスネークの肉は、腹と尾の二種類しかないようだ。

 特に腹の方は本当に固そうだし。


「むきぃっ! フォレストゴブリンじゃなくて、フォレストスネークが出てこい!」


 棍棒を手に迫る、普通のゴブリンより一回り大きくて木の葉をギリースーツのように纏ったフォレストゴブリンの攻撃を盾で受け止めたダルクが、目当ての魔物じゃないと文句を言いながら剣で切りつけてる。


「ただでさえ肉をなかなかドロップしないんだから、余計なのまで出てくるんじゃないわよ!」


 メェナに至っては、なかなか肉をドロップしない怒りを込めてフォレストゴブリンの下腹部へ蹴りを浴びせた。

 あの蹴りがもうちょっと下へズレてたら、男としてちょっとだけ同情したかも。

 その後は二人でボコ殴りにしてフォレストゴブリンを倒した。


「「フォレストスネーク、出てこいや!」」


 呼びかけて出てきたら探す苦労は無い。


「あらあら。人数分は確保したのにまだ欲しいのね」

「お肉はいくらあっても構わない。どうせ太らないから、ガンガン食べる」

「それもそうね。トーマ君、お料理期待してるわよ」


 料理を期待してくれるのは嬉しい。

 でも背中に密着はしなくていい。

 俺だって男だから、それはそれで嬉しいのは否定しない。

 でも、嬉しいと同時に恥ずかしいし何度目か分からないハラスメント警告が出てる。

 これまでは役得だから流してたけど、そろそろちゃんと注意した方がいいかな。


「私も期待してる」


 いやいや、どうしてそこでセイリュウは正面から密着する。

 しかもなんか不機嫌そうに頬を膨らませてるし。

 ていうかハラスメント警告が二つになった。

 とりあえず両方ともノーを押したら離れてもらい、これを機に注意をしておいた。


「まあ、そうだったの。ごめんなさいね」

「大丈夫、後悔はしてないから」


 少々申し訳なさそうなカグラはともかく、どうしてセイリュウは胸を張ってそう言い切るんだ。


「でも、今まで注意する機会は何度もあったのにしなかったのは、まんざらでもなかったからじゃない?」


 微笑みながら前のめりになって胸を揺らして強調するカグラに、無言で顔を逸らすことでしか対応できない。

 やめろセイリュウ、ジト目を向けないでくれ。


「ねえ、さっきから何やってるのさ。早く枝拾ってよ」

「ああ悪い、すぐに拾う」


 呆れた表情のダルクの言葉に乗っかり、この状況を脱する。

 人はこれを逃げと言うけど、弱い俺には情けなくともこうするしかない。

 だから意味深に微笑んでるカグラとジト目を向け続けるセイリュウ、黙って見逃してくれ。


「なにやってんだか」


 メェナが呆れるのも当然か。


「さて、次のモンスターは……。あら、NPCが近づいてくる反応があるわ」


 NPCが近づいてくるって、町の外なのにそういうことがあるのか?


「盗賊と遭遇するイベントでも発生したのかな」


 へぇ、そういうイベントがあるのか。

 人気の無い森の中だし、盗賊が出ても不思議じゃないか。


「もしそうだとしても、一人ってことはないんじゃない?」

「周りに他の反応は無いわ」

「念のため警戒する」


 警戒するダルク達の後ろで少し距離を取り、一応木の陰に隠れておく。

 少しして木々の向こうから現れたのは、右手に杖を持ってリュックを背負うNPCの青年だった。

 額と頬と手の甲には鱗があって目も縦長だから、蛇っぽい印象がある。


「おや、こんな所でミヤギさん以外の人に会うなんて珍しい」


 青年の方も少し驚いた表情をした。

 というかこの人、ミヤギの知り合いか?


「初めまして、僕は蛇人族のアスク。サードタウンアースで医者をやっていて、薬の材料を集めに来たんだ」


 アスクと名乗ったNPCは、自己紹介をするとこやかな笑みを浮かべた。

 一見すると爽やかな青年に見えるけど、蛇人族だけあって口の中には牙が見えた。

 それにしても自分で薬草を採りに来た医者か。

 現実でも今みたいな医療体制になる前、それこそ日本でいう江戸時代とかだと医者が自分で薬を作ってたから、医者が自分で薬の材料を採りに来ても不思議じゃないのかもしれない。


「初めまして、ダルクっていいます。ミヤギの頼みで、燻製用の木の枝を拾いに来ました!」


 盗賊じゃないと分かった途端に警戒を解いたダルクが、手を挙げながら返事をした。


「そうか、君達はミヤギさんの知り合いなんだね。だったら枝がたくさん落ちてる場所へ案内するから、お代としてフォレストスネークの牙を五つ譲ってくれないかい? あれには滋養強壮効果があって、病後の弱った体の回復に良いんだよ」


 おぉ、マジか。

 どうにも枝の集まりが悪いから、その情報は是非欲しい。


「ダルク、メェナ」

「分かってるわよ。これでいいかしら」


 ステータス画面を開いたメェナが牙を五つ取り出してアスクへ手渡す。


「うん、ありがとう。じゃあ付いて来て」


 自分が来た方向へ向けて歩き出したアスクの後ろへ続いて少し歩くと、そこら中に木の枝が落ちてる場所に到着した。

 しかも拾ってみると、どれもミヤギが指定した種類だ。


「ありがとう、助かったよ」

「いやいや、これくらいなんともないよ。じゃあ僕はこれで、縁が有ったらまた会おう。ああそれと、ミヤギさんによろしく言っておいてね」


 小さく手を挙げて去って行くアスクを見送ったら、引き続きダルクとメェナが周囲を警戒してもらいながら枝を拾っていく。

 たくさん落ちてるだけあって、指定の種類と数はあっという間に集まった。

 これだけあっさり集まると、さっきまで歩き回りながら探してた苦労はなんだったんだって思う。


「アスクさんのお陰で助かったわね」

「ひょっとして、お助けキャラ的な人だったのかな」


 カグラとセイリュウの言う通り、まさにお助けキャラだったよ。

 でなかったら、まだ枝を探して森の中をさまよっていただろう。


「だよねー! さあ、ミヤギの所へ戻ろっか。あれ? どうしたのメェナ」


 なんかメェナが考え込んでる。

 どうした、何かあったか?


「いえね。あのアスクって人が、なんかよく分からないけど引っかかって……」

「普通のお助けキャラじゃない? 難易度の高いクエストやイベントには、よくあることじゃん」


 へえ、そういうのが出てくることがあるのか。


「そうだけど、私達が今やってるのは枝を拾うだけなのよ? モンスターには襲われるけど、この辺りに出現する中ではそこまで強くないじゃない」


 つまりお助けキャラが出るほどのことじゃないと、メェナは考えてるわけだな。


「考えすぎじゃないの?」


 ダルクは考えなさすぎなんだよ。

 そう思いつつミヤギの下へ戻るため森の中を行く。

 道中のモンスターはこれまで通りダルク達がサクッと倒して無事に森を抜け、指定された数と種類の木の枝をミヤギへ渡す。


「おう、確かに受け取ったぜ。んじゃ、約束通り肉をやるよ。何がいい?」


 何がいいと言われても、どれも調理したことが無い肉ばかり。

 興味本位で全部貰えるか聞いたら、渡してもいいけど一種類ごとの量は減らさせてもらうと言われた。

 どうやら決まった量の範囲内で受け取れるみたいだ。

 ひとまずダルク達と相談し、動物からシカとイノシシ、モンスターからホーンゴートを貰うことにした。


「おう、分かった。ちょっと待ってな」


 小屋の中へ引っ込んだミヤギはすぐに戻って来て、三種類の肉を手渡された。

 さらにそれとは別に、イノシシの燻製肉も渡された。


「こいつは必要な種類と数の木の枝を集めてくれた礼だ。こいつを持ってサードタウンマーズで調理用の魔道具店をやってる、フィシーっていう魚人族の親父を訪ねな」


 サードタウンマーズにいる、調理用の魔道具店をやってる魚人族?

 それってまさか。


「そいつは無限水瓶を開発した職人の子孫で、そいつ自身も腕の良い魔道具の製作者なんだ。偏屈な奴で初見の相手には物を売らねぇが、俺の紹介だって言ってこの燻製肉を渡せば売ってくれるだろうぜ。あいつはこれがお気に入りだからな」


 やっぱり。イフードードーから聞いた、調理用の魔道具を扱ってる店のことだ。

 この燻製肉は俺達への追加のお礼じゃなくて、次へ繋げるために必要な物なのか。

 だったら隣で食べたそうにしてるダルクは無視して、調理用の道具を入手するためフィシーって人への土産にしよう。


「分かりました、ありがとうございます」

「あぁ~」


 燻製肉をアイテムボックスへ入れたら、ダルクが残念そうな声を漏らした。


「なぁに、いいってことよ。しかしお前達もやるな。あれだけの数を集めるとなると、てっきり一日仕事になると思ったのによ」


 おっとそうだ、アスクからよろしく言っておくよう言われたんだった。


「途中で会ったアスクって人から、枝が落ちてる場所を教えてもらったんです。そうそう、その人からミヤギさんへよろしくと言われました」

「ほう、あいつに会ったのか。だったら好都合だな」


 何が好都合なんだろうか。


「実はアスクはフィシーの甥っ子でよ。偏屈なあいつもアスクには甘いから、知り合いだって言って今の話をすればもっと魔道具を買いやすくなるぜ」


 おぉっ、そうきたか。

 魔道具の購入でも助けてくれるとか、アスクは感謝感激だな。

 こうして肉を手に入れて次へと繋げられた俺達は小屋から引き上げ、町へ戻って飯にすることにした。

 さらに道中でダルクがログイン中のミミミへ連絡し、一緒に行動してるイフードードーと作業館へ行くから、そこで落ち合おうということになった。


「くくくっ。スコーピどころかミヤギの情報もあるから、また出費がー! ってミミミは叫ぶだろうね」


 悪い笑みを浮かべるダルクに苦笑する。

 でもリアクションがオーバーなミミミなら、きっとそうなるだろうな。

 それこそ、余裕で支払えるぐらい潤沢な資金を用意してない限りは。


「ところでトーマ君、ご飯は何を作るの?」

「約束してたフォレストスネークの油淋鶏風と、レオナに分けてもらったカイザーサーモンの切り身の塩焼きかバター焼き。あとネンの実が手に入ったから、あんかけ焼きそばか長崎風の皿うどんでも」

「あっ!」


 うおっ、びっくりした。

 カグラの質問に答えてたら、急にメェナが声を上げた。

 早く食べたそうな表情をしてたダルクとセイリュウも、驚いた表情をメェナへ向けてる。


「どうしたんだ?」

「分かったのよ、森で会ったアスクって人への引っかかりがなんなのか」


 そういえばそんなこと言ってたな。


「あの人たぶん、へびつかい座の人よ」


 へびつかい座? そんな星座があるのか?

 なんでもメェナは俺達がやってるチェーンクエストが星座関係だと分かった後、なんとなく星座を使ったネタについて調べてみたそうだ。

 すると星座ネタの中には、十二星座に加えてへびつかい座が加わることがあるらしい。

 そしてそのへびつかい座は、アスクレピオスという名の医師がモチーフになってるとか。


「どう? 蛇人族で医者で名前がアスク。偶然だと思う?」


 種族が蛇人で職業が医者、そして名前がモチーフのアスクレピオスを略したアスク。

 とても偶然だとは思えない。


「しかもへびつかい座は、さそり座といて座の間なのよ。あの時点では既にクリアしてたさそり座と、攻略中だったいて座のね」


 つまり現れるタイミングとしては、あそこだったわけか。


「でも、何も起きなかったじゃないか」

「何を言ってるのよ。彼のお陰で木の枝拾いは早く終わったし、魔道具の入手も容易になったじゃない」


 確かに。もしもあの時、交渉に応じてなかったらどうなっていたか。


「それに、まだ何かあるような気がするのよね。たったこれだけのことに、へびつかい座の人を登場させるとは思えないもの」

「何かって?」

「さすがにそれは分からないわよ。だけど次のフィシーって人と親類関係だから、そこで何かがあるかもしれないわね」


 一体何が起きるのやら。

 医食同源とも言うし、料理関係に医者が出てきても不思議じゃないんだろうけど、何が起きるのか気になるな。


「まあ、今は気にしなくてもいいと思うわよ。まずはフィシーがいるサードタウンへ行くため、私達はレベルを上げてトーマ君はポーションや移動中の食事のための準備を」

「そんなことより、今から食べるご飯が大事!」


 メェナと話してる最中に、ダルクが言葉と物理で割って入った。

 はいはい分かったよ、満腹度がだいぶ減ってるもんな。

 ひとまずは目の前の飯なのは分かったから、さっさと町へ戻って作業館行こうか。


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― 新着の感想 ―
[良い点] お年頃な性欲に正直な主人公すこ [一言] 髪の毛を焼くと匂いだか音で蛇が寄ってくるとかなんとか……?
[一言] 更新有り難う御座います。 そう言えば、十三星座にはならなかったんですよね。
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