揚げていこう
バフ効果付きの料理の存在が明るみになり、それに関して押し寄せてくるプレイヤー達をカグラ達に対処してもらいつつ、途中で遭遇した天海と町の外れにある熟成瓶を作った職人がいる工房を訪ねた。
その工房の主である職人のクラブドへ、シープンから紹介されたことを伝えて熟成瓶を見せたら、シープンからの紹介なら道具を売ってもいいと言ってもらえた。
「その代わり、私の好物の魚料理を持って来てくれないか? 一人暮らしだと、食事が適当になってしまうのでな」
そう言われるのは分かってるからいいんだけど、上半身は腕を組んだ精悍な顔つきと体つきなのに、下半身が腕と目の無い蟹だから微妙に力が抜ける。
後ろにいるカグラ達もクラブドの姿に微妙な表情を浮かべ、普通に前進してたことをボソボソ喋ってた。
下半身が蟹だから横歩きしかできないと思いきや、当たり前のように前進してたもんな。
その点に関しては、ゲームだからと自分を納得させてクラブドへ話しかける。
「分かりました。なにかこういう料理がいいとかありますか?」
「ならば揚げ物を頼めるか? 揚げ物が好きなのだが、自分で作るのは手間が掛かるからな。魚はなんでもいいぞ」
やっぱり要求は揚げ物か。
一瞬、ここにはいないダルクが満面の笑みで唐揚げ様と叫んでる姿が浮かんだ。
「分かりました。作って持ってきます」
「よろしく頼む」
話が済んだらすぐに工房から立ち去り、エクステリオから教えてもらったという川魚を扱う店へ向かう。
「それでトーマ君、魚の揚げ物ってことだけど何を作るの?」
興味があるのか、わくわくした様子のセイリュウから尋ねられた。
カグラとメェナは何も言わないけど、何を作るのと目で訴えてるように見える。
「揚げ物で真っ先に浮かぶのは、天ぷらかフライだな」
「ですね。私はフライを作ろうと思ってます」
隣を歩く天海は堅いパンを焼き、おろし金ですりおろしてパン粉にしたら、小麦粉と卵と一緒に魚に纏わせて揚げるつもりらしい。
一度パンを焼く手間はあるものの、パン粉そのものが売ってないからそうするしかないか。
「トーマさんはどうするんですか?」
「そうだな……」
川魚で揚げ物って聞くと、祖父ちゃんから聞いた鯉の丸揚げ甘酢あんかけが浮かぶ。
すりおろしたネンの実と一度煮たサンの実の果汁を使えば、甘酢あんみたいなのは作れるだろうけど、さすがに鯉の丸揚げは無理だ。
仮に鯉が手に入ったとしても、丸揚げにできる自信が無い。
あっ、待てよ。同じ揚げて甘酢を使うなら、南蛮漬けはどうだろう。
南蛮漬けは店の日替わりで出してるから、何度か作ったことがある。
気になる点があるとすれば、個人的には出来たてよりも一晩漬けこんだ方が美味いと思う点だ。
アイテムボックスに入れてたら時間経過しないから、漬かった状態にならない。
かといって出しっぱなしにはできない。そもそも、アイテムボックス以外でどこに保管しろというのか。
料理ギルドに預ける。これで漬かった状態になるか不明だから保留。
熟成瓶で保管。これが一番成功率が高そうだけど、試してみないと分からないからこれまた保留。
だからといって、妥協して出来たてを出すのはしたくない。
だったらいっそのこと、南蛮漬けを一晩寝かせる方法については後日確認することにして、今回は別のを作ろう。
「決めた。天ぷらにする」
「まあ、意外なのを選んだわね」
「トーマ君って、天ぷら作れるの?」
「知らなかったわ」
店では出してないから、カグラ達が知らないのも無理はない。
「作れるぞ。手間は掛かるけど、そこまで難しくないから」
「えっ? 天ぷらって難しいイメージがあるんですけど」
どうして天海には難しいイメージがあるんだろう。
手間が掛かるのならともかく、そこまで難しくはないはず。
って、ああっ。そういうことか。
「悪い、きっと天ぷらの認識がズレてるんだと思う」
「「「「えっ?」」」」
反応を見るに、カグラ達とも認識がズレてたようだ。
まあ作れば分かってもらえるだろう。
説明が必要なら、その時にすればいい。
というわけで目的の店に向かい、川魚をいくつか購入。
支払い時に料理ギルド認定証で割引してもらったら、それは何かと天海に追及されて説明。
どうやら情報屋から既に情報は得てたそうだけど、見るのは初めてだったようだ。
自分もオリジナルレシピをたくさん生みだし、いつか認定証を入手すると意気込んでる。
さあ、材料は揃ったし作業館へ行こうか。
だけど、その道中でまた多くのプレイヤーから質問や勧誘や交渉や脅し紛いの行為を受け、カグラ達が頑張って対処してくれた。
これはやっぱり、何かお礼をしなくちゃな。
そうこうしてるうちに作業館へ到着し、今回は安全のために個室を借り、逃げ込むように部屋へ入る。
「ふう、やっと落ち着けるわね」
「なんでああもしつこいの」
「独占するなんて卑怯だって言われた。失礼しちゃうわ」
椅子に座ったカグラ達が愚痴ってる。
まあまあ落ち着け、ちゃんと苦労を掛けたお礼はするから。
「あの、流れで私もここへ来ちゃいましたけど、いいんでしょうか?」
巻き込んだ形になった天海が、受付で借りたオーブンを両手で持ちながら困った表情をしてる。
「別に構わないぞ。他も結構埋まってたし」
普段使ってる作業室は全部埋まってたし、個室も半分ぐらいが使用中だった。
この部屋へ来る途中、チラリと作業室を見たら調理をしてるプレイヤーが多かった。
バフ効果付きの料理を作るため、料理プレイヤー達が調理を繰り返してるって話だけど、ここもその影響を受けてるようだ。
「そうよ、気にしなくていいわ」
「困った時はお互い様」
「うふふ。気にせずここにいていいのよ」
カグラ達の許可もあり、天海もここにいることになった。
そうして始まるのは、俺と天海による魚の揚げ物作り。
俺がバンダナと前掛けを表示させたのに対し、天海が表示させたのはエプロンと三角巾だった。
なんでも天海は裁縫スキルを持っていて、自分でそれを作ったようだ。ただし、何の補正効果も無いとのこと。
「んじゃ、やるか。コンロは一人一つでいいか?」
「はい、十分です」
じゃあ調理開始だ。
まずは買ってきた川魚を捌こう。
鱗と内臓とエラを取って頭を落とし、身を三枚におろして皮を切り取る。
今回は頭と中骨は使わないけど、また出汁を取る時に使えるよう、下処理として網を設置したバットへ移して塩を振っておく。
それでもって身は前回同様、二丁包丁でミンチにしたらすり鉢ですり身にする。
「ねえ、天ぷらなのにどうしてすり身なの?」
「分からないわ」
「普通、魚の天ぷらって開きか切り身よね」
困惑した様子のカグラ達だけでなく、正面でパン粉のためにパンを作ってる天海も、すり身を見ながら不思議そうに首を傾げてる。
やっぱり天ぷらに関する認識のズレがあったようだ。
まあいい、説明は後だ。
コンロに鍋を置いて油を注ぎ点火したら、熱されるまでの間に魚の調理を進める。
皮を剥いてすりおろしたネンの実、乾燥スキルで乾燥させて解したハーブ、つなぎとして小麦粉少々、そして味付けとして塩と砂糖。
これらをすり身に加えて混ぜ、粘りが出てきたら小判型に成形してバットへ並べる。
成形し終わったら、塩を振った頭と中骨に浮いてきた臭みの原因の水分を洗い流して乾燥スキルで乾かし、出汁として使う時のためにアイテムボックスへ入れておく。
それが済んだら成形したタネを一つずつ、熱した油へ投入して揚げていく。
「えっ? あれって」
「さつま揚げ、だよね?」
「明らかに天ぷらじゃないわ」
カグラ達の言う通り、これはさつま揚げだ。
でもな。
「西の方じゃ、さつま揚げのような魚のすり身を揚げた物も天ぷらって呼ぶんだよ」
「そうなんですか!?」
正面で魚の仕込みをしてる天海が驚きの声を挙げた。
「へえ、そうなのね」
「認識の違いって、そういうことね」
「あれ? でもなんでトーマ君は、さつま揚げを天ぷらって呼ぶの?」
「祖母ちゃんは香川、祖父ちゃんは福岡、母さんは長崎が出身なんだ。だからうちでは、天ぷらといえばさつま揚げも含まれてるんだよ」
言葉遣いこそすっかり関東風に染まったけど、出身が向こうだから天ぷらといえばさつま揚げらしい。
父さんと俺もその影響で、さつま揚げイコール天ぷらだと思い込んでたよ。
そういった経緯もあって、つい天ぷらって言っちゃうんだ。
「天海さんも知らなかったの?」
「アハハ……。恥ずかしながら知りませんでした」
別に知らなくても恥じることじゃないし、気にする必要は無いと思う。
おっと、いい色合いになってきたから油から上げよう。
川魚のさつま揚げ 調理者:プレイヤー・トーマ
レア度:2 品質:8 完成度:84
効果:満腹度回復10%
器用+2【2時間】
川魚をすり身にして揚げたもの
揚げたてを食べるも良し、煮たり焼いたりしても良し
冷めても美味しく、つまみにもおかずにもなる
揚げたてに息を吹きかけ、味見する。
うん、ハーブのお陰で臭みは気にならないし、とろろの代わりに加えたネンの実のすりおろしで食感も良い。
前に作ったつみれ同様、小骨も気にならないから食べやすい。
これならクラブドも納得してくれるだろうと、揚がっていくさつま揚げを皿に積んでいたら、食べたそうにしてるカグラ達が目に入った。
ふと正面を見れば、焼きあがった硬いパンをすりおろしてパン粉にしてる天海も、調理の手を止めてさつま揚げをガン見してる。
「……食いたいか?」
返答は勿論、何度も頷いての肯定。
仕方ない、作ってやるか。
「今からダルクが釣った魚で作ってやるよ」
「「「本当!?」」」
「寄ってきたプレイヤー達に対処してくれたお礼だ」
最後の一個を揚げ終えてそう告げたら、カグラ達は滅茶苦茶喜んでハイタッチを交わしあった。
「うぅ……いいなぁ……」
羨ましがりながらパンをすりおろす天海にも朗報をやろう。
「天海、フライが出来たら一つずつ交換しないか?」
クラブドへ渡す分はいくつも作ったから、一つくらいなら渡しても問題無い。
それに他のプレイヤーが作った料理が、どんな味なのか興味がある。
バフ効果付きの料理の存在が知れ渡った以上、隠す必要は無くなったしな。
まあだからといって、誰彼構わずむやみやたらと振る舞ったり、売りに出したりすることはしないけど。
「しましょう! 是非、交換しましょう!」
身を乗り出して了承した天海は、ものすごく気合いを入れて調理を再開した。
さて、こっちも追加のさつま揚げを作ろう。
ダルクから渡された川魚を取り出し、頭と中骨の下処理をしながらさつま揚げを作る。
これもダルクが欲しがるだろうから、いくつかは残しておこう。
「はいよ、お待たせ」
揚げたてのさつま揚げを盛った皿と人数分の箸をカグラ達の前に置くと、素早く箸を取ってさつま揚げを食べだした。
「ふーふー。んー! できたてのさつま揚げは最高ね」
「ふー、ふー。う~ん、なんだか贅沢な気分よ」
「あふっ、はふっ、はふっ!」
息を吹きかけて冷ましてるカグラとメェナはともかく、熱々なのに冷まさず食べてるセイリュウは落ち着け。
さて、天海の方は……まだ調理中か。
まあパン粉を作るためにパンを焼いてたから、遅くても仕方ないか。
おっ? 捌いて塩と胡椒を振った魚の身を三枚重ねて間にハーブを挟んでる。
なるほど、ああして厚くすることで食べ応えを出しつつ、挟んだハーブで臭みを軽減させるのか。
「挟み揚げね」
「ああ」
ちょっと手つきはたどたどしいけど、とても丁寧にやってる。
そして小麦粉、卵、手作りのパン粉を纏わせて揚げたらフライが完成した。
良しと頷く天海は衣を付けては揚げていき、やがて全て揚げ終えると小皿に一つ乗せ、こっちへ差し出してきた。
「トーマさん、魚フライができました! さつま揚げとの交換をお願います!」
ああうん、分かったから落ち着け。
そんな早く早くと目で訴えなくても、ちゃんと交換するから。
さつま揚げをアイテムボックスから出し、一つを小皿に乗せてフライと交換する。
川魚のハーブ挟みフライ 調理者:プレイヤー・天海
レア度:3 品質:6 完成度:69
効果:満腹度回復12%
川魚の切り身にハーブを挟んで揚げた一品
間に挟んだハーブが臭みを消し、ホクホクの魚を堪能できる
厚みがあって食べ応えも十分
さて、UPOで初めて食べる、他のプレイヤーが作った料理はどうかな。
期待しつつ、息を吹きかけて冷まして一口。うん、美味い。
衣はカリッとしてて魚の身はホクホク、間に挟まれたハーブはシャキッとしてる。
噛むと中からハーブの香りが漂ってくるし、小骨はカリカリになってて食感のアクセントになってる。
味付けは塩と胡椒だけみたいだけど、だからこそ魚の味が伝わってくる。
気になる点があるとしたら、ハーブの苦みがちょっと強いことかな。
「美味しいです! トーマさんのさつま揚げ、美味しいです!」
そう言ってもらえるのはなによりだ。
「気になる点はないか? 小骨とか味とか」
「特に無いですが、しいて挙げるなら生姜が欲しいですかね。おろしでも刻みでもいいので、タネに混ぜて揚げたらもっと美味しいと思います」
いいな、それ。
唐辛子だと辛みが強くてバランスが崩れそうだし、ニンニクだと味と風味が強くて他の食材を殺しかねない。
このさつま揚げに加えるなら、生姜くらいがちょうどいいかも。
「私のはどうですか?」
「美味いぞ。ただ、ハーブの苦みが強いのが気になるな」
「でしたら、ハーブの量を減らせばいいですかね?」
「だけどハーブが魚の臭みを消して、揚げ物の油っぽさを中和してるから、減らしたらそこのバランスが崩れかねないぞ」
これを切っ掛けに、さつま揚げと魚フライの改良点についての意見交換が始まる。
でもそれはメェナの、クラブドのところへ行かなくていいのかという一言で終わり、協力して後片付けを済ませたら作業館を出てクラブドの下へ向かう。
道中でまたプレイヤーに声を掛けられたものの、そっちはカグラ達が対処してくれた。
そうして辿り着いた工房で、さつま揚げと魚フライをそれぞれクラブドへ差し出す。
「おぉっ、どちらも美味そうだな。よし、約束通り道具を売ろう。中へ入るといい」
クラブドの案内で工房へ入り、並べられてる道具の説明を受ける。
既に持ってる熟成瓶、中に材料を入れておけばアイテムボックス内でも発酵が進む発酵樽と発酵瓶、そして目当ての醸造樽。
それぞれの使い方について教わったら、発酵スキルがある俺は発酵用の道具は見送って醸造樽を二つと熟成瓶を一つを購入し、発酵スキルが無い天海は醸造樽と発酵樽を一つずつ購入した。
「あとは大豆が手に入れば、味噌や醤油が作れるな」
「お米もそうだけど、どこにあるのかな?」
セイリュウの呟きは、多くのプレイヤーが思ってることだろう。
さて、用事は済んだし引き上げるか。
「待ってくれ君達。私の好物の揚げ物を作ってくれたお礼に、これを渡そう」
引き上げようとしてたら、クラブドが俺と天海へ一通ずつ封筒を渡してきた。
「これは?」
「セカンドタウンサウスに、果汁を使った飲み物を製造販売してる工房がある。それはそこを運営している、私の双子の兄へ宛てたものだ」
この人、双子の兄がいるのか。
「サウスにある、果汁を使った飲み物を売ってる工房なら知ってます」
天海から教えてもらった情報によると、そこの商品は全て、工房の裏手にある果樹園から得た果物や木の実で作られたもの。
ただ、買っただけのものはやはり味が無く、何人かの料理プレイヤーが果物や木の実の売買を持ちかけたそうだけど、全て断られてるらしい。
「どうしても欲しいプレイヤーが、こっそり果樹園へ侵入しようとして侵入防止の罠に掛かった挙句、運営の保安官キャラに捕まってペナルティを受けたという噂もあります」
あくまで噂だよな?
それを本当に実行してたら、普通に窃盗未遂だから。ゲームだからいいじゃんとかいう問題じゃないから。
「その封筒には、工房で使ってる果樹園の果物や木の実を君達へ売ってもらえるよう、兄に頼んだ旨を書いた手紙が入ってる」
えっ? ということは、果物や木の実が手に入るのか?
「「本当ですか!?」」
甘いもの作りがしたい天海と、甘いもの好きなカグラが身を乗り出した。
「絶対に売ってもらえる保証は無いが、交渉くらいはできるだろう。後は君達次第だ」
「「ありがとうございます!」」
なるほど、これが揚げ物という条件をクリアした報酬か。
ここまでの流れからして、その交渉とやらでまた料理をすることになりそうだ。
そして書状を受け取ったのは俺なのに、どうしてカグラがお礼を言うんだ。別にいいけどさ。
「うぅ……。今すぐ行きたいけど、塾があるからそろそろログアウトしないと……」
行きたいけど現実の予定という壁が立ち塞がる天海は、凄く残念そうにしてる。
「さあトーマ君! すぐにセカンドタウンサウスへ行きましょう! 道中の護衛は任せて!」
うん、カグラはまず落ち着こう。
「今すぐは無理だ」
「あら、どうして?」
「ダルク、置いて行くのか?」
「あっ……」
目的地がセカンドタウンサウスにあるってことは、この町を出てそこまで移動しなくちゃならない。
だけどダルクがログインするまで町の外には出ないって約束をした以上、ダルクを置いて行くことはできない。
つまり、今すぐ行くのは無理ってことだ。
「も~! ダルクちゃんの馬鹿~!」
それはこの場にいないことを言ってるのか、それとも頭脳的なことを言ってるのか、それともその両方なのか。
とにかく不機嫌になったカグラはセイリュウとメェナに慰められ、ひとまず落ち着いてくれた。
「ではトーマさん、私はこれで失礼します」
「ああ、分かった。それと今回の情報は、俺から情報屋に売っていいか? 報酬は折半するから」
「構いませんよ。機会があれば、また料理について意見交換願います」
「それは俺からもよろしく頼む」
手を振りながらログアウトする天海を見送り、ステータス画面を開く。
ダルクはまだログインしてない。
まあログインしてたら、とっくに連絡を寄こしてるか。
「それで、ダルクが来るまでどうする?」
「そうだな……」
まずはクラブドのところでの出来事をミミミか玄十郎へ伝えて、その後は調理とポーション作りかな。
この予定にカグラ達から反対意見は出ず、賛成してもらえた。
そうと決まればミミミか玄十郎へ連絡を取ろう。
どっちかログインしてないかな。




