遂に発見された
水曜日は店が定休日。
それ即ち、仕込みが無いから朝をゆっくり過ごせるということ。
年末年始と盆休みを除き、週に一回の貴重な機会に祖父ちゃんと父さんはやや寝坊気味。
できれば俺も寝坊をしたいけど、学生の身である以上はそうはいかず、比較的のんびりしたペースで準備を済ませたら家を出る。
「トーマー!」
「がっふぁっ!?」
この幼馴染、足音に反応する間も無く接近して、腰にタックルをかましながらしがみついてきやがった!?
そして経験上、この場合は何か困ったことがあった時の反応だと分かってしまう。
というか、腰やったらどうしてくれるんだ!
「トーマー! 課題終わらなかったー、助けてー!」
腰にしがみ付いて助けを求める早紀へ、心の中で一言。
うん、分かってた。
昨日の今日だからな、困ってるとしたらそれだろうと思ってた。
「やらなかったお前の自業自得だ」
「そんなこと言わないで助けてー! 写させてー!」
「前にそれやって、途中まで不正解だらけだったのが急に正解連発になって不審がられて、結局バレて注意されただろ」
課題に厳しい英語担当だけでなく、真面目な数学担当もきっちりチェックするから、簡単には凌げない。
「そこら辺はなんかこう、いい感じに工夫するからお願い!」
痛い痛い痛い。
お願いする立場なら、しがみついた腕で腰を締めつけるな。本当に腰をやったらどうするんだ。
そして乗り切り方の説明が適当すぎる。
「ねー、お願いだよー!」
「諦めろ。やってないお前が悪い」
周りの目もあるから、さっさと離れてくれ。
「オッケーしてくれないと泣くよ! ご近所迷惑を顧みない大声で、周囲に誤解をまねく言い方で喚き散らして、最後は全力で泣くよ!」
こいつめ。既に周囲の目を集めてるというのに、さらにご近所さんまで巻き添えにしようとするとは、なんて幼馴染だ。
「さあどうする? どうする? どうする!」
痛い痛い痛い。
だからギリギリと腰を締めつけるな。
「分かったよ。見せるから放せ、落ち着け」
「いえー! ありがとトーマ、助かったよ!」
周囲の目とご近所さん問題と腰の故障を避けるため、協力を了承したらあっさり離れてくれた。
まったく、調子の良い奴だ。
でも場合によっては、喜びから急転直下で絶望に陥るかもしれない。
「ちなみに早紀、英語の課題はどれくらいやってあるんだ?」
「んー? 半分未満?」
そうかそうか、半分もやってないのか。
急転直下での絶望行き確定だな。
「今日の英語は一限目だけど間に合うのか?」
「えっ? あーっ!?」
頭を抱えて叫ぶ早紀だけど、仕返しにはちょうどいい情報だろう。
「トーマ! 早く、早く行くよ!」
そう言われて腕を引かれてバス停へ向かったものの、この日は道が渋滞気味でバスはなかなか来ないし、乗った後もなかなか進まない。
こういう場合に備えて早めに家を出てるから遅刻はしなかったけど、時間が足りなかった早紀は課題を写し終えられず、さらには写してる姿を英語担当に見つかってしまい、放課後に居残りで課題をやるよう言い渡された。
「トーマアァァァッ!」
「別に俺、悪くないから」
悪いのはちゃんと課題をやってない早紀なんだから、頑張れよ。
ちなみに数学はどうにか写し終えたものの、前と同じく不正解だらけが急に正解連発になったからバレ、二度目の注意を受けて次にやったら居残りで別の課題をさせると言われたそうだ。
*****
帰宅後、課題をパパッと済ませたらUPOへログインする準備を始める。
店は定休日で普段より長くログインできる時間があるから、今回はゲーム内で数日を過ごすことになった。
尤も、今も教室で居残りして課題を解いてるであろう早紀は除く。
『もう、早紀ちゃんってば』
『桐谷君よりは時間に余裕があったのに』
『自業自得よ』
居残りを言い渡された後、課題が終わって帰るまでログインを待ってと言われたけど、桐生と能瀬と長谷にこう言われて撃沈。
話し合いの末、町の外へ出るのを待つことになった。
というわけでダルク抜きでログインしたものの、そういった経緯があるため町を出られないからと、カグラとセイリュウはそれぞれ歌唱と演奏のスキルを鍛えるため練習場へ、メェナは熟成瓶を作った職人の下へ向かう俺に同行することで話がついた。
でもその前に、飯だ。
場所を作業館へ移し、三人に見守られながら調理を開始。
今回は熟成瓶の中へ入れておいたオークのロース肉を使ってみようと思い、早速瓶の中から取り出した肉は、見事なまでに熟成肉だった。
名称だけでなく、見た目や状態も。
熟成オーク肉【ロース】
レア度:3 品質:8 鮮度:77
効果:満腹度回復1% 病気状態付与
しっかり熟成されたオークの肉
熟成された味わいは通常の物とは比べ物にならない
生で食べると病気状態になるので注意してください
トリミングしないで加熱しても病気状態になります
外側が変色してガチガチに硬いから、もしやと思って食材目利きを使ったらこの通り。
現実同様、トリミングが必要な状態になってた。
そういうものだとは知ってるけど、実際に扱ったことが無いから不安だ。
「ね、ねえ。これ、大丈夫なの?」
不安そうに尋ねてくるセイリュウに、トリミングすれば大丈夫だと返して、ネットでやり方を調べてトリミング開始。
さすがに現実で素人がやるのは不味いけど、ここはゲームだからなんとかなるはず。
そう信じて直接触れないよう、布を手に巻いたり包丁をこまめに洗ったり逐一食材目利きで情報を確かめたり、とにかく慎重に作業を進める。
緊張感からカグラ達は黙って見守って、周囲もこっちに注目してるようだけどざわつきは一切無い。
作業に集中したいから、そのまま静かにしててくれ。
そうしてトリミングを続け、ようやく食べられる状態になった。
量は減ったけど、これも安全に食べるためだから仕方ない。
熟成オーク肉【ロース】
レア度:3 品質:8 鮮度:75
効果:満腹度回復1% 病気状態付与
しっかり熟成されたオークの肉
熟成された味わいは通常の物とは比べ物にならない
上手にトリミングされたので、加熱すれば問題無く食べられます
生で食べると病気状態になるので注意してください
「終わった……」
「「「ほー……」」」
トリミングを終えての一言に、カグラ達が深く息を吐いた。
周りも緊張感が解けたのか、ざわめきだした。
今になって思えば、どうして周りも緊張してたんだ?
「それでトーマ君、そのお肉はどうするの?」
「まずは味見だ。どんな味か確認する」
小さく切り取った肉をフライパンで焼き、味見。
うん、これ余計なことしなくていいや。
単純に焼いて塩と胡椒を振れば、それだけで十分に美味い。
過剰だと思っていた脂も、なんかこなれた感があってさほど嫌じゃない。
「どう?」
「滅茶苦茶美味い。正直、予想以上だ」
これで作る物は決まった。
まずはニンニクをすりおろし、ハーブを乾燥させて手で解しておく。
次に熟成オーク肉を薄切りにして、油を敷いて熱したフライパンで焼く。
焼けたら網を設置したバットへ移し、アイテムボックスから麺を刻んで作ったちねり米もどきのストックを取り出し、フライパンに残ったオーク肉の脂でおろしニンニク、乾燥ハーブと一緒に炒めたら大きめの平皿へ盛る。
ここにオーク肉を同じ枚数ずつ乗せて、最後に塩と胡椒を振ったら完成だ。
刻み麺のガーリックライス風・熟成オーク肉乗せ 調理者:プレイヤー・トーマ
レア度:3 品質:7 完成度:86
効果:満腹度回復32%
HP最大量+30【2時間】 体力+3【2時間】
細麺を米粒ぐらいに刻んで米代わりに
ニンニクとハーブで味付けされた刻み麺は、熟成肉の脂と旨味には負けない
別々に食べるんじゃなくて、一緒に食べてこそ価値がある
今にも食べたそうなカグラ達を横目に、まずは味見。
やばい、できることなら皆の分を作らず、今すぐ皿を口に当ててスプーンで掻っ込むように食べたい。
「どうなの?」
「美味しい? 美味しいよね!」
「それ絶対美味しいやつでしょ!」
カグラ達に声を掛けられ、思わず掻っ込むのを堪えられた。
「ああ、美味い。すぐに作るから、待ってろ」
「「「早くね!」」」
勿論だ。でないと俺も食えない。
料理人が食べてくれる相手のことを気にせず、自分の食事を優先するなんて言語道断。
食べかけが冷めないようアイテムボックスへ入れたら、大急ぎで同じ料理を四人分調理する。
ダルクの分も用意しておかないと、後で絶対煩いだろうからな。
一人分を作っては冷めないようアイテムボックスへ入れるの繰り返すこと四回。
ようやく全員分が出来上がり、味見した食べかけを自分の前に、三人前をカグラ達の前にスプーンを添えて置く。
「じゃあ、いただきます」
「「「いただきます!」」」
スプーンを手に取り、皿を持ち上げて掻っ込んでいく。
これは行儀が悪かろうと、こうして食べた方が絶対に美味い。
カグラ達も同じような食べ方で、一切喋ることなく食べてる。
「ガーリックライス風――」
「あれが噂の熟成――」
「バターでも――」
周りの話し声から、バターって言葉を聞こえた。
そうか、バターライス風にする手もあったか。
でもオーク肉の脂と合わせたら、しつこい味になりそうだな。
なんとなくそんなイメージを浮かばせつつも、食べる手は止めない。
だって本当、想像以上に美味いんだもん。
気づけばもう皿は空になっていて、僅かに残った刻み麺はスプーンで集めて一口で食べて完食。
最後に無限水瓶の水をコップへ注ぎ、一気飲みしてようやく落ち着いた。
「ごちそうさん」
夢中で食っちゃったよ。
というか、ガーリックライス風に焼肉を乗せるから平皿に盛ったけど、これは丼で食べてもいい。
「はぁ、美味しかった」
「ごちそうさま」
「熟成させたオーク肉、やばすぎでしょ。こんなに美味しいとは思わなかったわ」
メェナの意見に心の中で同意する。
熟成肉は美味いと知ってても、こんなに美味くなるとは思わなかった。
そう思いながらカグラ達の満足した表情と空の皿を見ると、自然と表情が緩む。
満足して完食してもらえたのは、何度経験しても嬉しい。
そんな満足感も味わいつつ片づけを始めると、ミミミからメッセージが届いた。
何の用事か気になるけど、今は片づけを優先しよう。
というわけで皿とスプーンとコップを洗い終わったら、届いたメッセージを展開する。
『ついさっき、バフ効果付きの料理が発見されたわ。トーマさんがバフ付き料理を作れるのがばれるのも時間の問題だから、情報を売りに出すわね』
あー、とうとうバフ効果付きの料理が発見されたか。
だけど、いずれは発見されることだから驚くことじゃない。
とりあえず、了解っと。
「どうかしたの?」
「ミミミから。バフ効果付きの料理が発見されたから、例の情報を売り出すって」
この一言で周りがざわつき、一部のプレイヤー達はどこかへ駆け出したり、ステータス画面を開きだした。
そしてカグラ達は、遂にこの時が来たかって表情で頷く。
「分かったわ」
「当面は誰かしら護衛が必要ね」
「落ち着くまでは、私達がちゃんと守るから」
おおっ、実に頼もしい。
ならば存分に頼らせてもらおう。
「よろしく頼む」
「ええ、任せておいて」
不敵な笑みを浮かべるメェナが本当に頼もしい。
「私達も予定変更して、一緒に行く」
「そうね。周りを見るに、その方が良さそうだもの」
カグラの言葉に周囲を見渡すと、普段とは違った様子のざわめきと視線が向けられてる。
これもバフ効果付きの料理が発見された影響なんだろうか。
「さっ、食事も片付けも済ませたし行きましょう」
「うふふふっ。無礼な輩が詰め寄ってこなければいいわね」
「大丈夫。証拠のスクショ撮影とGMコールの準備はしておくから」
頼りにしてます、お三方。
思わず拝んでしまうほど頼もしい三人は、本当に頼もしかった。
外へ出たらプレイヤーが集まってきて、バフ効果付きの料理について聞かれたり、作れるのならそれを買い取らせて欲しいという話を持ちかけたりされた。
そんな彼らに対してカグラ達は、冷静に宥めたり諌めたり、時にはGMコールを盾にして退けてくれて、移動中も次々に寄ってくるプレイヤーに対処してくれる。
あまりの頼もしさに、お礼に何か一品作ってあげたくなるほどだ。
「あっ、トーマさん! 料理にバフ効果が付く件、もう知ってますか!?」
あらゆるプレイヤーをカグラ達が退けてくれる中、天海が駆け寄って来て尋ねられた。
さっきから同じような内容で、冷凍蜜柑やエクステリオやエータからはメッセージが届いてる。
俺の料理にバフ効果があるのを知ってるポッコロとゆーららん以外からは、いずれメッセージが届くかと思いきや直接来たよ。
フレンド登録してる相手だからか、カグラ達は警戒こそしてるけど止めには入らない。
だったら普通に対応しよう。
周囲の警戒をカグラ達に任せ、歩きながら返事をする。
「ああ。さっき知り合いのメッセージで知った」
「そうですか。その件で料理人や生産系だけでなく、戦闘系の掲示板も大騒ぎですよ」
だろうよ。
なにせダルク達が、絶対に言うなって言ったくらいだから。
「ちなみにトーマさんは、どうなんですか? 作れるんですか?」
周囲を気にしながら小声での質問に、無言で小さく頷く。
「やっぱりですか。トーマさんや他の有名な料理プレイヤーなら作れるんじゃないかと、掲示板で噂になっていたんです」
「ちなみに見つかった経緯は知ってるか?」
「はい。それを作れた料理プレイヤーが、驚きのあまり口にしてしまったそうです」
それはもう隠しようがないな。
で、あっという間にバフ効果がある料理のことが広まって現在に至ると。
「トーマさんは、いつから作れたんですか?」
「最初から」
「さっ」
この返事に天海は目を見開いて立ち止まった直後、両手で口を押えた。
こっちも立ち止まって待ってると、周囲を確認して一度深呼吸をすると喋りだした。
「そうですか。じゃあ、ずっと秘密にしていたんですね」
「悪いな。簡単に言えることじゃないから」
「分かってますよ。開始直後からそんなのが出たら、今以上の大騒ぎになっていたのは目に見えてますから」
分かってくれて助かる。
それから再び歩きながら話を聞くと、料理プレイヤーがバフ効果付きの料理について尋ねられたり、戦闘職のプレイヤーが料理プレイヤーへ声を掛けてバフ効果付きの料理を買い取る話を持ちかけたりしてて、天海にもそうした人達が接触したらしい。考えることは皆一緒か。
さらに多くの料理プレイヤーが作業館に詰めて、バフ効果付きの料理を作るため調理を繰り返してるそうだ。
「なので作業館は今、料理プレイヤーが殺到してるんです」
「天海は行かないのか?」
「ええ。私は作りたいものを楽しく作るのが基本スタンスなので、バフ効果が有ろうが無かろうが気にしません」
天海はそういうスタンスでUPOをプレイしてるのか。
俺だって結果的にバフ効果が付いてるってだけで、それを目的に料理してるわけじゃない。
まあスタンスは人それぞれだから、好きなようにやるのが一番だな。
「ところでトーマさん、今さらですがどちらへ向かってるんですか?」
「熟成瓶を作った職人のところだ」
「そうなんですか。ちょうどいいので、同行してもいいですか? 私もこの通り、入手できたので」
アイテムボックスから熟成瓶を取り出して見せてくれた。
断わる理由は無いしカグラ達に視線を向けたら頷いてくれたから、了承して一緒に職人の下へ向かう。
道中で熟成瓶のことを尋ねると他にも何人かが入手してて、生地を熟成させてパンを焼いたり、俺がやったように肉を熟成させたりしてるらしい。
変わったところだと、サンの実の果汁を熟成させたプレイヤーもいるそうだ。
なんでも、熟成させれば煮なくても酸味に丸みが出て酢のようになるんじゃないかと考えたそうだけど、残念ながら失敗。
酸味は丸くなったものの、えぐみと青臭さが強く出て食べられたものじゃなかったとか。
「そういえば、誰か職人のところには行ったのか?」
「私の知ってる範囲だとメアリーさんと、トーマさんは会ったことがないチャパティさんの二人ですね」
チャパティ? それってインドとかで食べられてるやつだっけ。
それが好きなのかな。
「で、どうだったんだ?」
「紹介者と証拠の熟成瓶を見せると、職人さんから条件が掲示されるんです。それを満たせば、作ってる道具を売ると言ってもらえたそうです」
「条件?」
「はい。魚料理を作ってほしいと」
魚料理か。ちょうどアイテムボックスに、ダルクが釣った川魚がある。
でもこれは皆で食べるためにダルクが釣ったものだから、別途入手しておこう。
「加えて、熟成瓶のように何か条件があるんじゃないかと探りを入れたら、揚げ物を要求されたとメアリーさんが」
つまり求められるのは、魚の揚げ物ってことだな。
「で、それを渡すとどうなるんだ?」
「まだ分かりません。チャパティさんもメアリーさんも、それをする前にログアウトしちゃってまだログインしてないんです」
その先の情報は無しか。
まあいいさ、ゲームなんだし後のお楽しみってことで。
「問題は魚の入手経路だな」
「そこは大丈夫ですよ」
なんでもエクステリオが、裏通りで川魚を扱ってる店を見つけたそうだ。
商品を買うには料理ギルドに所属してる必要があるものの、既に所属してる身だから問題無い。
「そりゃ助かる。情報ありがとな」
「いえいえ、カボチャとサツマイモを入手する方法を教えてくれたお礼です」
そういえばその情報を交流会で話したら、天海にとても感謝されたっけ。
どうやら無事に入手できたようで、カボチャのジャムを使ったジャムパンと、スイートポテトのような菓子を作れたようだ。
「トーマ君! トーマ君はそれ、作れる?」
甘いもの好きのカグラが反応して、背中にくっ付いて作って欲しいアピールする。
落ち着け、ハラスメント警告出てるほど柔らかいのが押し付けられてるから。
「良ければ売ってあげましょうか?」
「是非!」
ナイスアシスト天海。
離れたカグラと値段交渉する天海に感謝しつつ、ハラスメント警告はノーを押す。
交渉は無事に終了して、カボチャのジャムパンとスイートポテトっぽいのを入手できたカグラは、嬉しそうに小躍りしだした。
その際に胸が揺れてたのと、それを見たセイリュウが悲しそうに落ち込んでメェナに慰められてたのは、見なかったことにした。
さて、さっさと職人の下へ行こうか。
ところで職人ってどんな人なんだろう。
天海によると、クラブドっていう名前の下半身が蟹の人だそうな。
どういう種族だ、それ。




