やることはやろう
「おっはよー! トーマ!」
「ごほっ!?」
普段通りの火曜日の朝。
昨日と同じく足音も無く近づいてきた早紀による、背中へのアタックが今日も敢行される。
ただし今朝は背中を勢いよく叩かれたんじゃなくて、何故か飛びついてきた。
このパターンは何気に初めてだ。
「いやー、昨日のチャーハンは良かったよ。まさかあんなに早く、米料理を食べられるなんてね」
昨日の感謝を口にしながらぐいぐい密着してくる。
普通だったら当たってちょっとは嬉しいものだけど、悲しいかな、我が幼馴染はその点に関しては寂しいほど真っ平だから嬉しくない。
だからこそ冷静に対処できる。
「麺をみじん切りにしたものだから、米でなければチャーハンでもないぞ」
「それっぽければ、それでよし!」
ああそうですか。
「というかトーマ、冷静すぎ。こんな超絶可愛い美少女幼馴染が密着して当ててるのに、ちっとも動揺しないなんて。僕は、僕は悲しいよ」
離れた早紀がよよよと悲しむふりをする。
超絶可愛いとか美少女って、自分で言ってれば世話ないな。
「アホなことやってないで、さっさと行くぞ」
「はいはい。まったく、からかい甲斐の無い幼馴染だよ」
悪かったな。
「昔はこうして機嫌を悪くするフリをしたら、アワアワしながら謝ってたのに」
「その後で毎回、うそーとか冗談でしたーとか言って逆に怒らせてたのは、どこのどいつだ」
「……テヘペロ?」
それで誤魔化せると思ってるのか。
「そんなだから、成長のためとか言って牛乳がぶ飲みした挙句、トイレの住人になるんだよ」
「こらっ、僕の恥ずかしい過去を思い出させるなー!」
消せない過去なんだから諦めろ。
そう思いつつバス停に立つ。
今日は道が空いてるから、時間通りに来るかな。
「もしもそれを人前で暴露なんかしたら、その時はトーマに責任を取ってもらうからね」
「UPOで唐揚げたっぷり作ればいいか?」
「そんなので許すほど、僕は安い女じゃないよ!」
だったらなんで、満面の笑みで口の端から涎が垂れそうになってるんだ。
「油淋鶏かエビマヨなら考えてもいいよ!」
大して変わらないじゃないか。
というか、エビマヨなら今夜のログインで作る約束じゃないか。
「今夜のログインでエビマヨ作るんだから、それでいいか?」
「そういえばそうだったね。オッケー! それで手を打つよ!」
いいのか、それでいいのか。
本人がいいと言ってるからいいんだろうけど、それはそれで心配になるぞ。
そう思いつつ、時間通りに来たバスに乗って今日もいつも通り登校して、いつも通りの学校生活を送り、帰宅したらいつも通り店の厨房に入って夜営業の手伝いをする。
手早く皮で餡を包んで餃子を作ったり、祖父ちゃんと父さんが作る料理の手伝いをしたり、溜まった洗い物を片付けたりと今日も忙しい。
「斗真君、洗い物追加ね」
悪戯好きそうな笑みを浮かべて洗い物を運んできたのは、バイトのお姉さんこと吉川瑞穂さん、二十五歳。
肩まである髪はボサボサでピンピンに跳ねてるけど、直す気は無いとのこと。
上下ジャージ姿で上はジッパー全開にしてるから、その下のタンクトップからは豊かな胸が飛び出てる。
うちの店はエプロンじゃなくて腰に巻く前掛けだから、それが隠れないし本人も隠す気が無さそうだ。
お客の中には、それを拝むのが目当ての男性客が一定数いる。
「分かりました」
ちょうど洗ってたのが全部終わったから、早速それを洗う。
「いやあ、毎度のことながら手際いいわね。お姉さん、料理以外の家事は全然だから尊敬しちゃうわ」
腕を組んであっはっはっと笑う瑞穂さん。
組んだ腕に胸がズシリと乗ってるけど、すぐに視線を外して洗い物を続ける。
「そんなことより、早く戻ったらどうですか」
「おっと、そうだね。じゃあ頼んだよ」
頼むと主張するようにビシッと手を立てた瑞穂さんは、注文の声にはいはいと言いながら仕事に戻った。
ありがたいことに今日もお客がたくさん来てくれてるから、遊んでる暇はない。
皿洗いが終わったら調理補助に戻り、唐揚げに添えるキャベツの千切りを作っていく。
「トーマー! 木須肉定食一つねー!」
引き戸が勢いよく開く音と共に早紀の声が響き、慣れた様子でカウンター席に座った。
「いらっしゃい早紀ちゃん。今日はうちで食事?」
「まあね。お母さんは修羅場が終わってダウン中だし、お父さんは報道関係の会合に行ってるから」
水を出した瑞穂さんに飯を食いに来た理由を伝えた早紀は、一気にコップの半分ほど水を飲んだ。
そっか、おばさんは修羅場を乗り切って爆睡中か。
となると明日は定休日だから、明後日辺り飲みに来るかな。
おばさんは修羅場を乗り切った後、必ずうちへ酒を飲みに来るから。
「斗真君、カウンター四番からご指名入りましたー! 木須肉定食一つね!」
うちはそういう店じゃないから、指名とか言うんじゃない。
笑って許してくれる、寛大なお客さん達で良かったよ。
「祖父ちゃん」
「いいぞ、やれ」
許可が出たから作ろう。
木須肉、つまり豚肉と卵とキクラゲの炒め物。
店によってはタケノコとか小松菜とかを入れるけど、うちはその三種だけだ。
まずは卵を溶いて塩と胡椒を加える。
ごま油を敷いて熱した中華鍋でそれを炒め、半熟になったら一旦ボウルへ移す。
同じ中華鍋に再度ごま油を敷いて熱したら、刻んだ生姜を入れる。
なにも加えなかったり生姜じゃなくてニンニクにしたりしてもいいけど、うちでは生姜を使ってる。
香りが立ってきたら豚肉を入れて炒め、火が通ってきたらキクラゲを加える。
しばし炒めたら、オイスターソースやら酒やらを調合した中華桐谷の特製タレで味付け。
タレを全体に馴染ませたら、ボウルへ移しておいた半熟状の卵を加えてサッと炒めて完成。
あとは白米と中華スープとザーサイの漬物を添えて木須肉定食の一丁上がり。
「はいよ、木須肉定食お待たせ」
店で出す許可が出ている料理の一つ、木須肉。
白米と一緒に食べるってのもいいけど、うちの店では酒を飲む客から好まれがちなメニューだ。
「待ってましたー!」
満面の笑みを浮かべた早紀は、まるで部活後の運動部員のような勢いで食べだした。
特に運動してるわけでもないインドアゲーマーなのに、どうして毎回そんな勢いで食えるんだ。
それと、なんでそんなに食べて腹が出ないんだ。
「はー、今日も美味しいや」
「相変わらず良い食べっぷりだな、早紀ちゃん!」
「俺達も食いたくなっちまうじゃねぇか。大将、俺達にもくれや!」
早紀の食べっぷりに酔っ払い共が木須肉を注文しだした。
まいどあり。
「食うだけで店の売り上げに貢献するたぁ、さすがは未来の若女将だな」
はいそこの酔っ払い、その手の話題何度目だ。
「ふっふん。どうだいトーマ、今なら毎日の賄いに唐揚げ様を出すことで、もれなく食べっぷりだけで売り上げに貢献できる若女将が手に入るよ?」
無い胸を張って言うことじゃないぞ、それ。
そして毎日唐揚げを出せばいいなんて、自分を安売りするな。
「待ちなさい早紀ちゃん。斗真君のお嫁になりたいのなら、まずは私を倒してからにしなさい!」
腰に手を当ててビシッと早紀を指差す瑞穂さん。なんでそこで悪ノリするの。
こういうのが好きな人だと分かってるけど、正直呆れざるを得ない。
そしてそれに乗っかっちゃうのが早紀なんだよな。
「むぅ! まさか瑞穂さんが立ちはだかるとはね。だけど僕は負けないよ、毎日の唐揚げ様のために!」
ほら乗ってきた。
立ち上がって瑞穂さんと相対するのはともかく、行儀が悪いから手に持ってる茶碗と箸は置け。
そして本気で唐揚げのためだけに、俺の意思確認もせずうちへ嫁ぐ気か。
「おー、いいぞ!」
「どっちも頑張れー!」
「大将酒ー!」
酔っ払いどもも煽るな。でも酒は出そう。売り上げに貢献感謝する。
「やめねぇか。いくら早紀ちゃんと瑞穂でも、騒ぐなら叩き出すぞ!」
鶴の一声ならぬ祖父ちゃんの一声で二人の寸劇は終わった。
早紀は席に戻って食事を続け、瑞穂さんは父さんが作ったエビチリをテーブルへ運ぶ。
「瑞穂、あまり遊んでたら職務怠慢で給料減らすからな」
「えぇぇっ!? そんな大将、勘弁してください!」
「嫌なら真面目に働け!」
「はいぃぃぃっ!」
悪ノリ大好きな瑞穂さんだけど、祖父ちゃんには逆らえない。
というのも、大学時代にうちでバイトしてた瑞穂さんは就職活動の開始を機に一度はバイトを辞めたものの、就職できないまま卒業して困ってたところへ、事情を知った祖父ちゃんが連絡を取ってバイトへの復帰を持ちかけたからだ。
それを二つ返事で了解して三年、現在に至る。
「斗真君、大将が厳しいよう」
どうしてそこで俺に泣きつく。
だけど俺も、ここで甘くするほどお人よしじゃない。
「真面目に仕事せず、早紀と遊んでた瑞穂さんが悪いです」
「正論でぶっ叩かないでー!」
泣き言を言いながらも、空いた席の片づけはちゃんとやるんだな。
周りからは爆笑が上がって、母さんも祖母ちゃんも笑ってる。
「うぅぅ。昔はお姉ちゃんお姉ちゃんって、本当の弟のように懐いてたのに」
「過去の出来事を捏造しないでください」
呼び方は瑞穂お姉さんで、俺が懐いてたっていうより瑞穂さんが弟扱いして懐いてきたんじゃないか。
お姉ちゃんの弟にしてあげるって抱きしめられた時は、対応に困ったよ。
だって色々柔らかいんだもの。
それを思い出しつつ、父さんに頼まれたレバニラ用のニラを切っていく。
「お姉ちゃんをお嫁さんにするーって、言ってたのに」
「言ってません」
空の皿とジョッキを運んできた瑞穂さんに、切り終えたニラを父さんへ渡しながら答える。
俺じゃなくて瑞穂さんが、お姉ちゃんのお婿さんにしてあげるから毎日ご飯作ってちょうだい、って言ってたんじゃないか。
母さんと祖母ちゃん、言ってなかったっけとか確認しなくていいから。
えっ? 今度はネギを刻んでくれ? 了解。
「もう、なんでそんなにお姉ちゃんにツンツンなの?」
「酒癖が悪いからじゃないのー?」
祖父ちゃんが作った中華丼を運ぶ瑞穂さんへ、聞かれてもない早紀が適当なことを言う。
いや、酒癖が悪いのは事実か。
夜営業が終わった後、一緒に晩飯を食べて酒を飲んだ時は毎回絡まれる。
抱きつかれて色々と押しつけられるのは嬉しいけど、酒臭いし抱きつく力が強くて微妙なんだよな。
「お待たせしました、中華丼です。違うもん。お酒は好きだけど、そのお酒にちょっと弱いだけだもん」
中華丼をお客の前に置いたら、ぶりっ子っぽくそう言った。
いや、そういう風に言っても可愛くないから。
何言ってんのって感じでスルーし、ネギを刻む。
「うぅぅ、大将。お孫さんが優しくないです」
「んなことよりも、この青椒肉絲を五番卓へ運べ」
「はーい」
やれやれ、ようやく話が終わったか。
「ねぇ、トーマ。今夜のログインも向こうでの一日だけ?」
「今回は半日だけにさせてくれ。課題を片付けなくちゃならないからな」
今日は数学と英語で課題が出たから、それぐらいで勘弁してもらいたい。
「……あっ」
もうすぐ食べ終わりそうな木須肉定食を食べる手が止まった。
表情は固まって、体は小刻みに震えてる。
その反応、忘れてたな。
「トーマッ!」
「頑張れ。場合によっては今日のログインを諦めろ」
早紀は勉強苦手な上に英語の担当は課題を忘れたら厳しいから、それぐらいのつもりでいないと終わらない気がする。
「それだけは嫌だあぁぁぁぁっ!」
茶碗と箸を置いて頭を抱えて悲鳴を上げた。
お前さ、ゲーム好きなのはいいけど現実を見ろ。
俺達はもう高校生。義務教育じゃないから、成績が悪ければ留年だってあるんだぞ。
「トーマ、ヘルプミー!」
「父さん、ネギ切り終わったよ」
「ああ。じゃあ次は」
「聞いて!?」
*****
「というわけで、俺とダルクは半日でログアウトするから」
ログインした広場で合流したカグラとセイリュウとメェナに、半日でログアウトする理由を伝える。
課題という難敵のためにゲーム時間が減ったダルクは、俺の後ろでどんよりした空気を放ちながら、肩を落として俯いてる。
「分かったわ。なら、私も半日にする。課題は終わってるけど」
「私もそうするわ。課題は終わってるけどね、うふふ」
了承してくれたカグラとセイリュウは既に課題を終わらせていたか。
残るメェナは、頭に手を当てて溜め息を吐いてる。
「もう、何やってるのよ。お店の手伝いがあるトーマ君はともかく、ダルクは時間があったでしょう」
「だってぇ……」
「だってじゃない!」
その通り。だっては通用しない。
ちなみにメェナも課題は終わらせてあるようだ。
「えーい! この鬱憤は思いっきり戦って晴らしてやる! トーマ、一狩り行ってくるからエビマヨよろしくね!」
「はいよ」
いっくぞーと駆けていくダルクを、しょうがないわねと言いつつも機嫌が良さそうに尻尾を揺らすメェナが追い、エビマヨよろしくねと言い残したカグラとセイリュウも後に続く。
それを見送ったら製薬ギルドで薬草を購入し、料理ギルドで新しいオリジナルレシピの登録と、足りない食材と調味料を購入したら作業館へ移動。
水出しポーションを仕込んでおくため、スキルで乾燥させた薬草をボウルに張った水に浸けておいたら、前掛けとバンダナを表示させて調理開始だ。
「今日は――」
「噂の料理――」
「あれが――」
周囲のざわめきは聞き流しながら材料を並べる。
殻付きのメガリバーロブスターの身、小麦粉、塩、油、マヨネーズ、牛乳、そしてネット検索でレシピを調べて作っておいたケチャップ。
ケチャップ 調理者:プレイヤー・トーマ
レア度:1 品質:6 完成度:83
効果:満腹度回復2%
知力+1【1時間】
トマトを使った甘酸っぱい味が魅力
大体の卵料理に合う卵のナイスパートナー
*ヘタを取ったトマトをサッと茹で、皮を剥いて細かく切る
*タマネギをみじん切りに
*フライパンにトマトを入れて煮る
*水気が無くなってきたらザルで裏ごしして、再度フライパンで煮る
*みじん切りのタマネギと塩と胡椒を加えて煮続ける
*熱して冷ましたサンの実の果汁を加えて混ぜたら完成
エビマヨという名前だけど、うちの店で使うマヨネーズソースにはケチャップを少し混ぜる。
幸いサンの実の果汁で酢のようなものが作れたから、麺とちねり米もどきのストックを作った後で、時間が余ったから作っておいた。
それじゃあ、エビマヨをメインとした食事作りの開始だ。
まずはマヨネーズソース作り。
といっても、メインのマヨネーズに牛乳とケチャップと胡椒を混ぜればいいだけ。
続いて鍋に水を張って火に掛けたら、メガリバーロブスターの殻を剥いて背ワタを取り、殻は鍋へ入れて身は大きいから一口大に切っていく。
切った身はボウルに入れ、塩を振ってよく揉み込む。
塩によって出てきた水分は臭みの元だから、水でしっかり洗い流して水気を切ったら、一人前分を別のボウルへ移して小麦粉を薄く纏わせる。
次の工程に移る前に鍋の様子を確認して、浮いてきた灰汁を取って火加減を調整したらエビマヨへ戻る。
フライパンに油を敷いて熱したら、小麦粉を纏わせたメガリバーロブスターの身を焼く。
「いい香り――」
「海老か――」
「マヨネーズ準備してたから――」
焼かれてる海老と煮込まれている海老の殻、海老の良い香りがダブルで漂ってる。
その香りに周囲がこっちを凝視してる。
でもそっちよりも、料理の方が何千倍も何万倍の大事だ。
海老に焼き色がついてきたら、マヨネーズソースを加えて絡ませながら炒めていき、最後に味のアクセントとして胡椒を軽く振って完成。
エビマヨ 調理者:プレイヤー・トーマ
レア度:3 品質:7 完成度:85
効果:満腹度回復21%
魔力+3【2時間】 器用+3【2時間】
メガリバーロブスターをマヨネーズソースで炒めたもの
大ぶりの身を切ったがプリプリ食感は生きている
まろやかなマヨネーズソースに胡椒が良いアクセント
どうして海老とマヨネーズって、加熱してようがしてまいが相性が良いんだろう。
味見をしてつくづくそう思った。
「やっぱり――」
「個人的には茹でたのにマヨを絡めたのが――」
「いやいや、蒸したのにも――」
周囲の声を聞く限り、一口にエビマヨと言っても色々好みがあるようだ。
さて、ダルク達の分も作るか。
というわけでエビマヨをもう四人前作りつつ、メガリバーロブスターの殻を徹底的に煮込んで出汁を取る。
甲殻類で出汁を取るのは初めてだから、灰汁を取りながらこまめに味見をする。
「海老の香りが――」
「海鮮鍋が食いたく――」
「あの店のブイヤベース、思い出し――」
周りが気にするほど良い香りが漂ってるのに対して、出汁の味はそれほど強くならない。
普通の海老じゃなくてメガリバーロブスターだからなのか、思ったほど臭みが無いのは良いとして、長時間煮込んでも味が柔らかくて大人しい。
臭み消しに野菜も煮込もうかと思ったけど、これなら必要無い。
ただ、この柔らかくて大人しい味はスープというよりも、やや出汁の味が強いお吸い物って感じだ。
味の強さ次第では、ストックしてある麺でラーメン的な物を作ってみようと思ったけど、これだとラーメンスープとしては弱いからやめておこう。
味付けは塩でいいとして、具は何にしよう。あまり味が強い具だと出汁の味が負けそうだし、ここはカブを選択。
いちょう切りにしたら葉の部分も刻み、ザルで濾して殻を取り除いた出汁に入れて煮る。
最後に塩で味付けをしたら、メガリバーロブスターの殻の出汁で作ったスープが完成。
海老出汁の塩スープ 調理者:プレイヤー・トーマ
レア度:2 品質:6 完成度:80
効果:満腹度回復3% 給水度回復14%
運+2【1時間】
メガリバーロブスターの殻で取った出汁のスープ
強い香りの割に味は柔らかく大人しい味わい
出汁を吸って柔らかくなった具材のカブも美味
見た目は吸い物かおすましのようだけど、やっぱりスープなのか。
まあいいけどさ、肝心の味は問題無いから。
あとは主食として和え麺でも作ろう。
先に油と塩とサンの実の果汁を混ぜてタレを作ったら、ネギとタマネギとハーブ、それと焼いたサンの実の皮を刻んで薬味とする。
そしてストックしてある太麺を茹でてお湯を切り、器に盛ったら刻んだ薬味類を乗せてタレをかけて完成。
まぜそば 調理者:プレイヤー・トーマ
レア度:2 品質:7 完成度:92
効果:満腹度回復31%
HP最大量+20【2時間】 俊敏+2【2時間】
薬味がふんだんにまぶされたまぜそば
タレの塩味と酸味に、薬味の辛みや苦みが混ざって複雑な味わいに
焼いたサンの実の皮が爽やかな香りを漂わせる
味見をしても問題無いし、この三品でいけるだろう。
さて、ダルク達の食事の準備はできたし、戻ってくるまで試作を兼ねた実験でもしようかな。
まずはランダムキノコを乾燥させて出汁を、おっとメッセージだ。
ダルク達……じゃない。ポッコロだ。
『唐辛子とニンニクがある程度の量、確保できるようになりました。僕かゆーららんがログイン中でしたら、いつでも取りに来てください。事前連絡はくださいね』
ほうほう、これは朗報だ。
すぐに連絡を取って、ダルク達に飯を食わせたら取りに行こう。




