リカバリー可
日曜日の朝。
いつも通り朝の仕込みをしているが、心なしか祖父ちゃんの機嫌と動きのキレが良い。
おそらくは昨夜にバイトを終えた静流を送り届ける前に、暮本さんの件を伝えたことが影響しているんだろう。
話をした時は「そうか」としか呟かなかったが、安堵から表情が少し緩んでいた。
機嫌と動きのキレが良いのは、その件が絡んでいるのは間違いない。
「口には出さないが、暮本さんが大事なくて親父も安心したんだろう」
小さくふっと笑う父さんの言う通り、口に出さないだけで祖父ちゃんも嬉しかったんだろう。
長年の友人なんだから、そうした反応も当然だな。
「しかし、暮本さんが肝臓を悪くしていたとはな」
「重也君によると、引退してから酒を飲む量が増えていたんだってさ」
引退して暇になってしまったのと、現役の頃は仕事に影響が出ないように控えていた反動から、なんだとか。
あと、料理できなくなったことへの寂しさもあると思う。
大事に至らなかったのは、劇的に酒量が増えたわけではなく、以前より飲む回数と量が少し増えただけだったからとのこと。
「油断はできないが、禁酒で済むのなら御の字だろう」
「だよね」
現実で飲めなくとも、UPOなら飲めるから向こうで紛らわせればいいし。
いや、むしろUPOで飲んで余計に飲みたくなるか?
そこは暮本さんの気持ち次第だな。
「おい。くっちゃべってねぇで、さっさと仕込みを続けろ」
「分かった」
「はいよ」
注意にすら少し浮かれた感じがある祖父ちゃんへ返事をして、父さんと仕込みを続ける。
そうして朝の仕込みを終え、母さんと祖母ちゃんが作ってくれた朝飯を食ったら、営業開始少し前まで休憩を利用してUPOへログイン。
ササッと準備を整えてログインし、シクスタウンジャパンの広場へ降り立ち、飛びついて来たイクトとネレアを受け止めてミコトも一緒に頭をわしゃわしゃ撫でてやる。
「既に知っていると思いますが、あれがお兄さんのログイン直後名物、イクト君達との親子風戯れです」
キャーキャー喜ぶイクトとネレアの声に混ざって、ゆーららんが第二陣の面々に俺達の交流を説明している。
「勝手に名物にするな」
声にも表情にも出さないが、少し嬉しそうに身を寄せるミコトの手を取って合流する。
空いている手はネレアが握り、あぶれたイクトは既にログインしていたセイリュウへ駆け寄って手を繋いだ。
「だって、微笑ましくて和みますし」
「そーそー。かーいー軍団も嬉しそうだし」
「トーマお兄さんは料理人だけでなく、保父さんもできそうですね」
「子煩悩なのか面倒見がいいのか年下に甘いのか。いずれにせよ、トーマの意外な一面を改めて実感した」
ゆーららんだけでなく、マーウとアルテミスとルナも好き勝手に言うか。
ポッコロとディーパクトとむらさめ、苦笑いしていないで何かしら援護してくれ。
「大丈夫だよ、トーマ君。あれがイクト君達との大事なスキンシップだって、私は分かっているからね」
さすがはセイリュウ、分かってくれるか。
「おー、早速理解ある良いお嫁さんしてるねー」
「だけど、それだけじゃ駄目。相手を尻に敷くくらいじゃないと」
「そういうんじゃないんだけど!?」
余計なことを言ったマーウとルナよ、お前達の飯の量を少なくするぞ。
「と、ところで、ダルクはまだかな?」
無理矢理にでも話題を変えてくれようとむらさめだが、ちょうどいいからそれを利用させてもらおう。
なにせダルクについて、悲しいお報せがあるからな。
「皆、聞いてくれ。ダルクは月曜提出の課題をほぼやっていないことを両親に知られ、終わるまでUPOを禁止されてヘッドディスプレイを取り上げられた」
昨夜バイトを終えたセイリュウを家へ送る最中に届いた、八割が文句を占めていたダルクからのメッセージにそう書かれていた。
店で課題の件を伝えたおじさんが、おばさんを味方に付けてそういうことにしたらしい。
やっぱりおじさんへ伝えて正解だったな。
「あいつのことだから終わるのは夜中になるだろうし、今日はログインしないと思ってくれ」
長年の付き合いから、例えゲームをしたい執念とやる気で取り組んでも、日中に終わらせることは絶対に無いと分かる。
つまり、今日予定しているログイン時間中にダルクが現れることは絶対に無い。
これは絶対と言い切れるくらい、自信がある。
「つまり、今日はこれで全員っすか?」
「そういうことだ」
肯定すると、イクト達ところころ丸を除く全員がやっぱりなって表情を浮かべた。
この場にはいないが見ろダルク、お前は年少組からも侮られているんだぞ。
できればこの場でその様子を見せて反省を――無理か、あいつの学習能力じゃ。
「ところでお兄さん、何か気づきませんか?」
ふふんと得意気な表情になるポッコロにそう言われ、隣で胸を張って得意気な表情をするゆーららんも同じことを言いたいのだろうと思い、二人をジッと見る。
「うん? なんか昨日と違うな」
ポッコロは濃い目の茶色だったリスの耳と尻尾の色が薄くなって、前髪に明るい緑色のメッシュが入っている。
ゆーららんは逆に髪の色が濃くなって、水色だったのが少し紫が混じった青になっている。
「気づきました? 実は僕達、種族進化したんです」
「ポッコロが森栗鼠族で、私が深海月族です」
なんでも俺達より少し先にログインして畑仕事を済ませ、少し余裕があったから農業ギルドで納品依頼をこなして経験値を稼いだら、レベルが上がって種族進化できるようになったらしい。
「というわけでお兄さん、進化のお祝いで美味しいのをお願いします」
さりげなく要求をするゆーららんが、実にしたたかだ。
美味いものをと言われても、何を作ればいいのやら。
作る側としては、これが食べたいとか、こういうのが食べたいとか、もう少し具体的に言ってもらいたい。
「ならいっそのこと、ここへお店を構えたというセツナさんという方のお店へ行かれては?」
アルテミスからの提案は有りだな。
皆も賛成してくれたから行こうと思ったが、ここで残念なお知らせだ。
「駄目だ、セツナがログインしていないから開店していない」
ステータス画面を開き、フレンド登録のリストを確認するとログアウト中になっている。
先日のプレオープンで来店した際、持ち主がログインしていないと店をNPCに任せて営業、という方法も取れないと聞いたから間違いない。
「なんでーっ!?」
「営業日と営業時間が店主のログイン次第だから、仕方ないだろう」
絶叫するマーウへ説明をして、ステータス画面を閉じる。
現実で営業日と営業時間が不定期とか店主の気分次第なんて、よほどのことがなければ通用しない。
でもゲーム内なら、現実の予定や体調次第だから通用するし許される。
「だったら作るしかない。何を作るの?」
ルナからの問いかけに手持ちの食材、それと畑仕事で収穫した野菜をポッコロとゆーららんから受け取り、作る料理を考える。
「うん、天玉丼でいってみるか」
「ますたぁ、てんたまどんってなに?」
「天ぷらを卵とじにした丼だ。天とじ丼とも言うし、揚げ玉でタヌキ丼や油揚げで衣笠丼といったバリエーションもある」
「それ、いー!」
「美味しそうなんだよ」
決めた料理を口にしてイクトの質問に答えると、ネレアが前髪で隠れていない方の目を輝かせて賛同し、ミコトも無表情で食べたいという圧を放ちながら賛同する。
『よろしくお願いします!』
作る物が決まるや、残る全員も頭を下げる。
反対意見が出ないのなら、これで決定だな。
というわけで場所を作業館へ移し、今回は個室じゃなくて作業場の作業台を借りる。
理由は調理中、マーウとむらさめが別の作業台で生産作業をするからだ。
それを聞いたポッコロとゆーららんが水出しポーションを仕込むと言い、ミコトがそれを手伝うことに。
さらにネレアも何か作ると言いだし、むらさめと生産作業へ取り組むことになった。
「おぉっ、料理長御一行だ」
「最近は個室を使うのが多いと聞いたが、今回はこっちへ来たのか」
「作業中断よ、彼の料理の香りを嗅いだら集中力が乱れて生産失敗するわ」
「そんなはずがない? そう思うのなら作業を続けていなさい」
周囲のざわつきを聞きながら準備を進め、調理へ取り掛かる。
俺は米を仕込み、ディーパクトには以前メフィストから貰っていたスケルトンボアの骨を洗ってもらい、水を張った寸胴鍋でニンニクとネギとジンジャーと共に煮込んでもらう。
「天ぷら用に野菜を切るぞ。かき揚げにするから、厚いのと太いのは駄目だけど、薄いのと細いのは気にするな」
「うっす」
使う野菜は甘い横縞のシマシマタマネギ、マダラニンジン、ゴンブトゴボウ、トライデントアスパラ、そして皮にだけ強い渋味があって身は甘味が強いシブミジャガイモと、洗えば生で食べても柔らかくて甘いカンジュクサツマイモの新しい変異野菜二種。
シブミジャガイモ
レア度:5 品質:7 鮮度:91
効果:満腹度回復3%
通常のジャガイモの変異種
地中の外敵から身を守るため皮に強い渋味がある
その代わりに身は甘くなり、加熱して塩を振るだけでも美味
カンジュクサツマイモ
レア度:5 品質:7 鮮度:93
効果:満腹度回復4%
通常のサツマイモの変異種
名前通り完熟しているため、生のまま食べることも可能
柔らかい食感と甘い味わいは、地中の果物のよう
シマシマタマネギとマダラニンジンとトライデントアスパラはディーパクトに任せ、残りは俺がやる。
「何度見ても見事な包丁捌きだ」
「キラキラした目で、正面からかぶりつきで見ているイクトきゅんが可愛くてもう駄目」
「かき揚げって言っていたが、天ぷら定食か天丼か?」
「というか、鍋から漂う良い匂いでお腹が空いた気分になるわ」
久々に聞く周囲のざわめきを聞きつつ、シブミジャガイモを芽を取って渋い皮を剥いて細切りに、カンジュクサツマイモは皮付きのまま細切り、ゴンブトゴボウはささがきにする。
合間に寸胴鍋から灰汁を取るのと、注意しながら野菜を切るディーパクトの様子を確認するのも忘れない。
「ふわー、なにこの香り。ちょー、良い匂い!」
「えぇ……出汁の色、不安になるほど黒いんだけど」
「確かに禍々しいほどに深くて黒い色だけど、香りはとても美味しそう」
初めて前にするボーンズスープに対し、マーウは縫い物をする手を止めて香りに反応し、むらさめは研磨の手を止めて見た目に困惑し、ルナは対面側から鍋の中を覗き込んで無表情ながら楽しみにしている。
「僕達も、はじめはそう思ったよね」
「そうそう。お兄さんってば、アンデッドモンスターがドロップした骨を全く躊躇せず煮込むし、あの通り呪いに掛かりそうな見た目だし」
懐かしい話だな。
あの時の二人は凄く不安そうな顔で、調理している様子を見ていたっけ。
「香りが良いのはともかく、不安になる色っすね」
「あの、本当に呪われたりデバフが掛かったりしませんよね」
「しないから安心しろ」
トライデントアスパラを斜め切りにする手を止めて不安そうな表情をするディーパクトと、ルナと一緒に鍋の中を覗き込んで不安そうにするアルテミスへ、大丈夫だと断言する。
「呪いにもデバフにもかからないから、安心して! しかも味は最高だよ! スプーンでチマチマ飲んでいられず、器を持ち上げてグビグビ飲んじゃうぐらい美味しいの!」
この手のスープを毎回がぶ飲みするセイリュウが、眩しいほど良い笑顔で味を説明する。
ミコトの食レポに比べれば稚拙だけど、聞いていて嬉しい。
「分かったら調理を続けるぞ。ほら、手が止まっているぞ」
「あ、うっす」
指摘されて調理へ戻るディーパクト。
それに続いてマーウとむらさめも生産作業へ戻った。
俺の方は既に野菜を切り終えたから、他へ取り掛かろう。
寸動鍋に浮いた灰汁を取り、かき揚げのための衣を準備する。
ポッコロとゆーららんが挽いてくれた薄力粉をボウルへ出し、冷却スキルで冷やした水と卵を加え、粘りが出ないよう注意しながら混ぜる。
「そんなざっくりでいいんっすか?」
「混ぜすぎて粘りが出ると、衣がサクッとしないんだ」
切り終えた野菜を受け取りながらディーパクトの質問に答え、鍋へ油を溜めて火に掛ける。
加熱している間に全部の野菜を別のボウルで合わせ、油の温度が適温に達したら火加減を調整し、衣を纏わせておたまと箸を使って揚げていく。
揚がった分は油を切り、網をセットしたバットの上に置いて残った油を切る。
そうやって半数くらい作ったところで、寸胴鍋の方が良い感じになってきた。
「ディーパクト、俺は鍋の方に取り掛かるから残りを揚げてくれ」
「えぇっ、自分がっすか!?」
「大丈夫だ、天玉丼なら火の入りが甘くても火が入りすぎてもカバーできる」
「そうなんですか、トーマお兄さん」
小さく挙手をしたアルテミスの質問に、皆も大丈夫なのかと視線を送ってくる。
でも大丈夫。
あとから卵とじするってことは、天ぷらを煮るってことだ。
つまり火の入りが甘くとも、煮る過程で再度加熱するから生揚げでもカバーできる。
逆に火が通りすぎて具と衣がカリカリに固くなっても、汁に浸して煮ることで柔らかくできる。
中には火が通りすぎるほど固くなる具材もあるが、野菜のかき揚げなら問題はあるまい。
「そういえば、そういう料理があったわね」
「ということは、かき揚げはそれに使うのか」
「後輩君に作らせるのは、それを実感させるためか?」
話が聞こえた周囲からも色々な声が聞こえる中、説明を続ける。
「使うのは海老天やかき揚げが主流だが、エビフライや一口大の唐揚げを使っても美味いぞ」
頷く一同と恐々かき揚げを作るディーパクトを見つつ、灰汁を取って味の確認を済ませた出汁を、布を張った同じ大きさの寸胴鍋へ流し込んで濾す。
鍋から外した布で出し殻を包むようにして処分し、必要なだけの出汁を大鍋へ移し、醤油と味醂と砂糖で味を調整して煮込む。
出汁が残っている寸胴鍋は、一旦アイテムボックス行きっと。
「うぐぅ。やっぱり先輩みたいには揚げられないっす」
悔しそうにするディーパクトが揚げたかきあげは、形が少々不格好で一つ一つの火の通り具合に大きく差が出ている。
焦げていないだけマシだが、揚げすぎや中が生っぽそうなのと、如何にも初めて揚げましたって感じだ。
「それをカバーできる料理だから、気にするなって言っているだろ。焦がさなければいいから、思い切って続けろ」
「う、うっす!」
返事をしたディーパクトに引き続きかき揚げを任せ、この後で作るスープ用にピリピリネギを輪切りにする。
さて、醤油と味醂と砂糖を加えた出汁の方は……うん、良い感じだ。
一緒に煮込んで馴染ませたことで、めんつゆっぽい物が作れた。
これでかき揚げを煮込んで、卵でとじれば完成だ。
完成した汁は一旦魔力コンロから下ろし、蓋をして作業台に敷いた布の上に置く。
魔力炊飯器でごはんが炊けた音を聞きつつ、アイテムボックスから出汁入り寸胴鍋を出して塩で味付けし、味見のためおたまで小皿へ取ってピリピリネギの輪切りを浮かせ、軽く胡椒を振ってボーンズスープの完成。
ん、味も香りも良し。
禍々しい見た目を除けば、本当に美味いなこれ。
味見が済んだら冷めないよう再度アイテムボックスへ入れ、魔力炊飯器で炊けたごはんを混ぜておく。
「先輩、終わったっす」
「ああ、お疲れさま。じゃあ次は卵とじだな」
油を片付け、二つのコンロを一つずつ使ってかき揚げを卵とじにする。
まずは味見用と手本を兼ねて、俺だけがやって見せる。
予め卵を溶いておき、小さめのフライパンに即席めんつゆを薄く張り、かき揚げを煮る。
途中で溶き卵を加えてとじ、丼によそったごはんに載せて完成だ。
天とじ丼 調理者:プレイヤー・トーマ、ディーパクト
レア度:6 品質:6 完成度:77
効果:満腹度回復27%
MP最大量+60【1時間】
変異野菜のかき揚げの卵とじを丼に
火の通し具合がイマイチなかき揚げを、煮ることでカバー
汁が染みて卵が絡んだ柔らかなかき揚げが、ごはんに合います
味見をすると、ボーンズスープによる即席めんつゆの味に変異野菜が負けておらず、それらを一緒に煮て卵でとじたから喧嘩もしていない。
丼にしてごはんの量もあるから、ごはんがただの付け足しじゃなくて具や汁と一体になって美味い。
色々な変異野菜の甘味や食感も良くて、とても満足感がある。
「どーなの、まーたー!」
「美味しいなら早く作って欲しいんだよ」
「はやくたべたい!」
いつの間にか生産活動を終えたネレアとミコトが加わり、イクトと共に飯を求めだした。
他の面々も口に出さないだけで、早く作ってと無言の圧力を放ち、その圧力にディーパクトは腰が引けている。
はいはい、分かったよ腹ペコ軍団。
味見したのは自分用にアイテムボックスへ入れ、皆の分へ取りかかる。
「やるぞ、ディーパクト。火加減には気をつけろよ」
「う、うっす」
まだ圧に押され気味のディーパクトと共に、かき揚げの卵とじを作っては丼にして、冷めないようアイテムボックスへ入れていく。
「ちなみにこの料理、好みの濃さに調整しためんつゆで作れるから、スーパーで必要な物を買い揃えて再現することもできるぞ」
めんつゆは大体の料理に使えるから、本当に万能だな。
「マジっすか。でも言われてみれば、総菜のかき揚げと卵とめんつゆと米っすから、スーパーで揃えられるっすね」
「あと、かつ丼みたいに薄切りのタマネギを加えるのもいいな。今回はかき揚げにシマシマタマネギを使っているから、あえて入れないが」
海老天とか揚げ玉で作るのなら、入れていいかもしれない。
エビフライとかで作る時もいいな。
「しかもそれ、冷めた総菜を美味くできるってことじゃないっすか」
「美味くできるかは、作る側の腕次第だな」
さすがにそこまでは保証しきれないから、再現する時は頑張って作れよ。
「それより、そろそろ火から下ろせ。それ以上は火が通りすぎる」
「うっす」
俺もフライパンを火から下ろし、丼によそったごはんの上に載せる。
「簡単に作れる方法を教えながら自分だけでなく、ディーパクトの調理からも目を離さないとか、料理に関してトーマがレベチだって改めて思うよ」
マーウの呟きに皆が頷くが、俺なんてまだまだ。
目標にしている祖父ちゃんは父さんは、同じことをしながら店に出せる料理をいくつも作れるんだから。
これくらいで調子には乗れないよ。
さて、気を引き締めて残りも作りますか。




