色白儚げ少女は健康お転婆猪少女になに思う~百合百合しい百合を書けれたならばどれだけ良かったか~
くそです
突然だが私には同じ日に同じ病院で生まれ、親同士も仲の良い幼馴染みがいる。これで異性ならどこのラブコメだよって話だが残念?ながら同姓だ。
その幼馴染みの名前は三谷霧鈴。学内の男子に密かに人気で、今年度の嫁にしたい女子生徒ランキング(非公式)では全638人中8位とベスト8には入るほどに人気だ。そんな彼女の容姿は、肩を少し越える程度に伸ばされた見る角度によっては光を反射し藍色にも見える黒髪。いつも眠そうなタレ目。軽度のアルビノのお陰か髪や目に特別な以上はなかったが、肌は白い中に薄紅色が映える儚げな少女だ。そして入学して半年たった今まででなんと!12回も告白されて「男子と付き合う気はまだ無いかな?」と断った事でも有名だ。
え?私の紹介をしろ?え~~。めんどくさいからあとでね?え、なに、今すぐしろ?分かったってじゃぁとりあえず、この作品の主人公で良いのかな?の綿貫真代。以後よろしく。
てなわけで、本編、スタートッ!!!!
「なぁ真代」
「どったの悠」
「いや、それはこっちの台詞なんだが?突然黙ったかと思ったら突然笑顔になって次には真顔って、百面相かよ」
そういってくすりと笑う目の前のうっとうしいイケメンは、渚悠二。10年らいの友人ってやつだ。クラスの大半は私たち二人が付き合っているという認識らしい。しかしそんな事はない。悠は鈴の事が好きだし鈴は私が好きだし私は鈴が好きだし。つまり相思相愛?人生勝ち組来たんじゃねこれ?
まぁ冗談はおいといて、そろそろ現実から逃げるのやめよう。うん、テンション上げてごまかしたけどやっぱり向き合わないとダメだよね?そうだよね?
「お前の気が狂うのも分からんではないが
そろそろ鈴の告白の返事してやれよ、涙目でお前の事ガン見してんぞ」
そう!何を隠そう私は今学年でも1、2を争う程の美少女が告白した相手だ。場所はもちろん私の所属するクラス1年7組の教室。時間は人の一番多い帰りのホームルーム直後。なんなら担任までいる。
「おーい三谷霧、お前のクラスはここじゃないし生徒指導としては同性愛は面談対象だぞ~」
「なぜ私がむさ苦しい柿山先生と密室で面と向かって二人っきりにならないといけないんですか?」
「にこやかに言ってるけど目は潤んでるし内容酷いし散々だな」
今のリンに突っ込むという無謀な行為をしたのはこのクラスの担任で本人もいった通り生徒指導の担当教員の柿山鉄雄。別名鉄ゴリラ。ゴリラ顔に加え名前に鉄とついていてボディービルだー並みの肉体ははっきり言うときもい。まぁそんなゴリラのことはいいんだよ、とにかく落ち着くとして、
「リンごめんね、私リンとは付き合えないよ」
「やっぱり女の子どうしはいや?」
「もう涙溢れそうってか完全に溢れてる姿が最高にかわいいけどそうじゃなくて、凉さん分かるよね?」
「うん、それは分かるよ?お姉ちゃんだし」
「そうなんだけど実は先月から付き合ってるんだよね?」
そう、実はリンの姉である凉さん、私はスーって呼んでいる、と先月の半ばリンと遊ぼうと家に行ったらスーいわく発情期らしく襲われた。そりゃもう年齢制限かかるくらい。同姓同士でどうやって?と思うぐらい激しく奪われた。
「ずるい!」
「いや、でもねぇー」
「・・・・よーしオマエラホームルームハジメルゾーー」
「ハーイセンセー」
「見捨てないで!?」
「捨てないでぇぇぇっぇぇ」
「捨てないよ!?」
「はぁぁぁ」
~その日の夜三谷霧家~
「ちょっとおねぇ!」
「どうしたのリン?」
私にそっくりでだけど私よりよっぽど大人っぽい目の前の女性は私の実の姉で今年で成人を迎えた三谷霧凉。そして、私の大事な幼なじみで初恋の綿貫真代、まぁちゃんを奪った敵だ。
「ってホントにどうした、縄張り争いに負けそうだけど負けたくないネコみたいよ?」
あぁ本当にクスクスって笑うだけで美人和めをうばれるからいいよねぇ。
「おねぇが私からまぁちゃんとった!」
「あぁ・・・」
理不尽にもとれる私の言葉にとても気まずそうで申し訳なさそうにそれでいて勝ち誇るような表情のおねぇに嫌な予感がした。
「悪いとは思うんだけどね?でもお姉ちゃんの言い分も聞いてくれる?」
「・・・今ので半分はわかったけど・・・とりあえず聞いたげる」
「ありがとうじゃぁ話すけど・・・」
おねぇの話を聞く前に知っておく必要のあることだけど、私たち姉妹、と言うかこの三谷霧家は人間ではない。別に中二病って訳でもなく本当の話で、いわゆるヴァンパイアって奴らしい。
まぁ正確に言うともともと日本にいた鬼の一族と流れ着いた吸血鬼の一族とのハーフらしくて純粋なヴァンパイアって訳じゃない。
そこから派生した一族のうちのひとつがうちの三谷霧家で、うちだけらしいけど特徴として男性女性両性の特徴を自由に切り替えられる。だから恋愛対象も様々でお母さんは昔から交流のあった人よりの一族である多賀菱家の三女、美智夏と添い遂げた。男として。だからお母さんって言ってるけど実はお父さんでもある。本当にお母さんの方の多賀菱家は周期的に発情期がやって来てその期間じゃないと子孫を残せない。けどその期間だったらいつでも好きなときに受精着床ができる。
まぁ要するにまぁちゃんはおねぇの発情期にたまたまやって来ちゃって奪われて真だ気づいてないと思うけど孕まされていると言うことらしい。ふざけんなよ!!!?
「分かってくれた?」
「うん・・・じゃぁ奪い返すね!」
「・・・・・え?ちょ、ちょっと?いい笑顔でとてもかわいいけど、ってどこ行くの?お泊まり?」
「まぁちゃん家に行ってくる。来月まで」
「え、ちょっと待って、え、え、え、え、え」
「行ってきます」
「お母さん!りんちゃんが、りんちゃんが!?・・・」
絶対私のものにしてみせるからねまぁちゃん!!!!!
~その頃
「ックシュンうぅ風邪かな?やっぱり秋っていっても寒いもんだねぇ」