特別な日、いつものデート
今日はクリスマスイブだ。
外は風が吹いて冷たさを感じるが、都合よく綺麗な雪が降っているところが見られるわけもなく快晴だ。
せっかくのクリスマスイブが日曜日なのだから彼と共に買い物に出掛けることにした。
よく晴れたお陰で日中の日向は暖かい。
それでも、彼の体温を感じたかったから私は彼と手を繋ぐ。
お互いに冷えた手がだんだんと暖かくなっていくのがわかる。
手を繋ぐのはいつものことだ。
クリスマスイブだからといって特別なことはなにもなく、いつものようにデートが終わる。
特別変わったことなんて私は欲しいと思わない。
だって、クリスマスもイブも毎年来るわけだし、他にもイベントなんて毎月のようにある。
だけども、彼とのデートは何度だっていつだって特別に感じるから。
特別な日じゃなくたって私の彼に対する思いはどんな時も特別なのだ。