『どうのつるぎ』っぽい物を作ってみた。あと蜜蝋床革にナタでアタックしてみた。
ある日、男は小説家になろう日間総合ランキングを『フェフ』という単語でページ内検索する。
ヒット数4件。
無言のまま、該当箇所へと目を進める。
『ひのきのぼう』『かわのたて』『刷ってみた』『家猫』
エッセイ3つと短編1つが300作品の中に入っていたのだ。
どこぞの司令官よろしく机の上で手を組み、眉間に組んだ指を当てる。
隣に副官が居たとしたらきっと「勝ったな」とでも言わんばかりの姿。
男は静かに口を開く。
「予想外だ――」
エッセイランキングにも目を通すと、1,2,3位を飾っているという始末。
『うわぁ! すみません! なんかすみません!』と言葉が脳内をグルグル回り始めるが、男は頭のどこかで甘露を口にしたような快感も覚えていた。
それが『もっと作ったら……ええんないか?』という考えに繋がるまで、そう時間はかからなかった。
そう。やはりまたも調子に乗ったのだ――
どうも。フェフオウフコポォと申します。
懲りずにまたです。すみません。
体調を崩しかけている休日に、またモノづくりエッセイを投げ込んでおります。
ではいつも通り定型句を。
はじめに、私が記す内容に関しましては、あくまでもエッセイです。
個人の主観で感じるまま書き綴ったモノであり、純粋に『私はこう思った』という程度のモノでしかありません。内容によっては書いても仕方がないことを述べる愚痴のような物もままありますので、どうぞその旨ご了承を宜しくお願い申し上げます。
さて、今日のテーマは
『『どうのつるぎ』っぽい物を作ってみた。あと、蜜蝋床革にナタでアタックしてみた。』
はい。今回は『どうのつるぎ』です。
もう『それっぽく見える』物を、どうやって手抜きして作れるかを考えるようになってしまっているので『作ってみた』と言っていいのかは不明ですが、とりあえず『どうのつるぎ』っぽい物を作りました。
はい。『銅を使えばOKだろ』的なことしか考えてませんです。
では早速
銅板とかは加工できないので、銅管を使いました。
とはいえ、剣っぽく加工できそうな銅管はホームセンターになかったので、通販で22.2×1×2.5mの銅直管を取り寄せ。
お値段5,389円。……意外と高い。
チューブカッターというのがあったので、それも購入して適当な長さにカット。
カットしたら
おおよそどこのご家庭にも一台はあるであろう卓上ハンドプレス機で5mm感覚で潰していき、
最終的に2~3mmの厚さに潰しました。
食切を用意して。
とりあえず形を整え
隙間が目立ちそうであれば、鉄板と金槌で潰して
やすりで整……
……いや、かったいッス。銅。
これはヤスリでやるのは時間かかり過ぎますわ。ムリですわ。
なのでどこのご家庭にも一台はあるであろうグラインダでやります。
本気でやると真剣に刃物に近くなりそうな気がしたので、適当な所でやめました。はい。
とりあえずそれっぽい『どうのつるぎ』完成で。
刀身835mm、幅33mm、厚み2~3mmくらいの細身の剣ですが、これ……結構重い。
片手剣をイメージをしましたが、結構振り回される感があります。
もちろん大人の男なので振ってピタリと止める事も出来ますが、確実に10回も振れば筋肉痛になる事が容易に想像できる重みです。
この細さでもそう言ってしまうレベルですので、ファンタジーでよくありそうな大きさの『どうのつるぎ』を想像すると、重量は7キロくらいは行くんじゃないかな? と思います。
確実に両手じゃないと扱えない。用途としても、きっと刃物というよりは鈍器に近いんじゃないかと。
後、どうのつるぎを使っている戦士達は確実にムキムキになっている事でしょう。
しかして、わざわざ銅で作るという事は、もしかすると素材としての伝導率とかが魔法に影響するといった可能性……もしくは筋力増強の特訓を兼ねているという意味があるのかもしれません。
多分後者の意味合いが大きいのでしょう。経験値が微増するはず。うん。
……ただ、これを100ゴールドとかで大量に売ってる龍の探究の世界……スゴイな。
以下、余談です。
「かわのたて、めっちゃ弱そう」
「それな」
うすうす防具としての頼りなさを感じていた私は「それな」としか返せなくなっていた。
んもう、気になるなら調べてみればいいじゃない。
というわけで、ナタを買ってきました。
厚みは5mm。長さは17cmの刃。
材質は鉄。小さいながらもずっしりと感じる頼りがいのある重み。
対するは床革は、一番長い横が65cm、縦が25cm。厚みは1mmくらいです。
少し一番長い所を曲げると自立するので、地面に固定された形で縦部分にナタを振るう事にしました。
ゴブリンの体躯を意識して、小さ目に鉈に振り回される感じで
ちょいや!
結構さっくり(汗)
ゴブリンのナタ攻撃イメージは8cm切りこんで止まりました。
力を込めて、ゴブリン強攻撃をイメージすると、12cm位まで食いこみました。
これは幾ら薄い革とは言え……アカン。
とりあえず、盾を使って生身で受ける時の衝撃の逃げと、革の厚み増を想像して、こんな形でも鉈を奮ってみる事にしてみた。
ちょいや!
おっ?
ならば、そこそこ本気で。
あ(察し)
……とりあえず、1mmの蜜蝋煮床革だとナタの相手だとケガはしてしまうようです……ね。
頼りない防具の時は、受け止めるより、受け流すといった使い方なのかもしれません。じゃないと怪我するわ。うん。
3mmくらいの厚みの革から防具としては成立しそうだと思いました。