6.妹バカな兄の取り調べ判定は……
この物語はフィクションです。
現実世界と辻褄合わせをしないようお願いいたします。
『女子生徒魔力暴走事件』
第一王子の指示のもと、学院関係者全員に事情聴取が行われることとなった。
レティーたちの学年以外の生徒は無関係だと声を上げたが、何者かがシルヴィ=バローの魔力制御の術具に傷をつけ、わざと暴走するように仕向けたことが術具研究員の調査によってわかったことを公表すると素直に従った。
その中でも厳しく調べられたのは、
アルセーヌ第二王子。
マルク=アダン侯爵子息。
ゲオルグ=ルヴェリエ伯爵子息。
の3名。
特にゲオルグはあの事件の数か月前から常に彼女の傍に侍っていた為厳しく取り調べた。
しかし、彼は彼女が術具を身につけていることを知らなかったという。
女性が普段から身につける術具は装飾品と変わらぬ形のモノが多い。
一般的に魔力が弱い者は装飾品なのか術具なのか見極めるのが難しいと言われている。
しかし、ゲオルグは魔力は平均並みだが、幼い頃から王子たちと魔術の勉強をしているので術具の見分け方も教わっているはずである。
しかも彼女に贈った装飾品の中に術具があったことが店の店主の証言により発覚。
その装飾品を彼女が事件当日に付けていた事は多くの生徒が目撃している。
その装飾品が暴走を誘発したかは現在調査中。
決定的な証拠がないため、黒に近いグレーと判断。
アルセーヌ第二王子とマルク=アダン侯爵子息は事件が起こる数日前から実家に軟禁状態だったという。
これに関しては国王、アダン侯爵に確認。
ここ最近の行動について問い詰めていたという。
アルセーヌ第二王子については多くの臣下、女官、侍女、騎士たちが王宮……自室より出ていないことを証言しているため限りなく白に近いグレーと判断。
判断理由はシルヴィ=バローに高価な装飾品(と一部術具)を送っていることは判明しているが、高価すぎる(中には国宝級の物まであった)からかシルヴィ=バローがそれらを付けているのを見たことがある者が王宮……王子の私室付の侍女たち以外では見当たらないからである。
マルク=アダン侯爵子息は侯爵夫人によるオシオキが事件当日の1週間前から連日連夜行われているとアダン侯爵が笑っていた。
なんでも、婚約者を蔑ろにし、婚約者の為という理由で購入していた装飾品を平民の娘にプレゼントしていたことが発覚し、夫人の逆鱗に触れたらしい。
平民の娘に熱を入れるのなら婚約者に誠心誠意謝罪し婚約解消してからにしろと毎日のようにオシオキが行われているという。
彼の兄たちは顔を真っ青にさせ『絶対に母の逆鱗に触れない行動をしなければ』と震えていた。
なお、マルク=アダン侯爵子息が彼女にプレゼントした中に術具は一つもないことは夫人が宝石商などに確認しているの間違いないだろう。
とりあえず彼は白と判断……しても大丈夫かな。
次に調べたのは
クリステル=アヴィ伯爵令嬢
アガサ=ルーディル子爵令嬢
の2名。
彼女たちは他人が見ていないところでシルヴィ=バローを苛めていたと自ら告白した。
レティーが講師をしていた時は全くやる気がなくサボってばかりだったのに、王子たちが講師に加わるとレティーを悪者にして『自分はものすごく頑張っているんですけど……レオンティーヌ様は厳しすぎます』と王子たちに泣きついていたりしたらしい。
レティーの貴重な時間を潰しておきながらのその言いぐさは……うん、俺がその場にいたら血の海が広がっていただろうな。
レティーと仲が良かった彼女たちはそんな彼女の言葉にブチ切れてしまったらしい。
レティーは何とか思いとどまらせようとしたが頭に血が上っていた彼女たちにレティーの声は届かなくなり、行動がエスカレートしていったという。
シルヴィ=バローの持ち物を一目で高級品とわかる物は隠したり(その後こっそりと返却している)、安物は壊した(代わりに壊した物よりちょっといいモノを持ち物に紛れ込ませた)りしていたらしい。
この子たちは何をしたかったんだろうかとちょい疑問もあるが、今回の事件とは関係性は薄いので軽くスルーした。
しかし、術具には一切手を触れていないという。
術具を破壊することの愚かさを幼い頃から教え込まれているため術具を壊すことなど絶対にしないと。
装飾品と術具を間違えて傷つけていないかと確認するも首を横に振るばかりだった。
彼女たちは完全に白とは判断できないが、まあ白だろう。
マリエル=クレチアン伯爵令嬢。
彼女は俺ではなくユリウス王子自らが取り調べを行ったという。
マリエルは淡々と語ったという。
『なぜ私が疑われているのでしょうか?
アルセーヌ王子を奪われた嫉妬から?
まさか!
たしかに私はアルセーヌ王子のことをお慕いしております。
しかし、王子をお慕いしているのは私だけではありません。
正式な婚約者という立場ならば彼女に苦言も言えますが私はただの幼馴染。
それに、人の心は縛ることはできないのです。
王子が彼女を望むのならばそれを見極め、相応しくなるよう導くのが私たちの仕事。
彼女の保有する魔力の大きさは聞き及んでおります。
その力が暴走した場合の恐ろしさも判っているつもりです。
それなのにわざわざ暴走するように仕向けるわけがありませんわ。
だって、その授業には私も参加していたのですから。
レオンがあの場を収めたことについてですか?
私はレオンがあのような術を扱えることを初めて知りました。
……これは私の憶測ですが。
レオンがシルヴィ=バローの力を暴走させたのではないでしょうか?
なぜって?
レオンにはそれだけの力が……能力があると周囲に知らしめたかったのではないでしょうか。
あの子は両親から見放されて育ちました。
誰かに褒められたいという思いが人一倍強いのだと……』
それ以降の調書は血で濡れて読めたものじゃなかった。
ユリウス王子の側近が言うには持っていたペンをへし折り、その破片が手をざっくりと切り裂き、調書が血で濡れたと。
ユリウス王子が怪我をしたことで取り調べは中止になったそうだ。
取り調べに立ち会った者たちは皆一斉に首を傾げたという。
『なぜ、マリエル=クレチアンはレティオーヌ=クレチアンがすでに国に認められた魔術師であることを知らないのだ?彼女が学院に通っているのは普通の学生生活を送らせたいという兄の希望だという事は王宮に勤める者のほとんどが知っている。同じ家に暮らしていながらなぜ、あんなにもレティオーヌ嬢のことを知らないのだ』
取り調べの後、立ち会った者たちから次々と俺のところに問い合わせが殺到した。
さすがの俺も言葉がとっさに浮かばずに笑ってごまかすしかなかった。
むしろ、俺の方が知りたいと愚痴りながら……
「ユリウス」
執務室で書類整理をしていた第一王子の元に赴くとソファに座っていろと言われた。
用意してくれたお茶とお菓子を頂いているとユリウスの従者が遠慮がちに声を掛けてきた。
「あの、ベルナール様」
「ん?」
「私の妹が学院に通っているのですが、ここ最近変な噂が流れているそうです」
「変な噂?」
従者……グレン=ディルキアの話は俺の想像を上回る物だった。
「へ~、面白話だな」
いつの間にか俺の前のソファに座っていたユリウスにグレンは慌てて持ち場に戻ろうとしたが、俺の隣りに座るように言われた。
「レオンティーヌ=クレチアンは伯爵が外に産ませた子か」
にこりともしないユリウス。
「レティーは正真正銘、母上の子で、俺の実妹だ。出産の際、俺と父は立ち会ったんだからな」
二人が生まれた時、まだ存命だったばあ様がレティーを抱きながら
「奇跡じゃ!奇跡が起きた!ユーリ様の生まれ変わりがお生まれになった!精霊に愛されしクレチアン家の秘宝が誕生した!」
と声高々と仰っていたからな。
そのあと、親戚一同が大騒ぎして大変だったと父が時々懐かしむように呟くときがある。
ばあ様はレティーたちが1歳の誕生日を迎える前に流行病でなくなってしまったが、レティーをことのほか大切にしていたのを覚えている。
そういえば、ばあ様が亡くなってからだよな。
両親がマリエル贔屓になったのって……
「もっともその噂を信じているの者はほとんどおりませんが、マリエル嬢を中心に話題に上がっているのが不思議だと妹は言っておりました」
「君の妹は……マリエル嬢たちと同じ学年?」
ユリウスの問いにグレンは小さく頷いた。
「私の妹はアガサ=ルーディルと申します。子供のいない叔父夫婦の養子に入りましたのでルーディル子爵家の子として学院に通っております」
「アガサ……薬草使いのアガサ?」
レティーから聞いたことがある。
薬草学に精通しており、将来は薬剤師になりたいと言っている子だったように思う。
「妹のことをご存じで?」
「ああ、レティーから聞いたことがある。将来薬剤師になりたいと」
「はい、叔父が薬剤師をしておりますのでその影響を受けたのだと思います」
嬉しそうに妹のことを話すグレンに親近感がわく。
「実は、アガサが薬剤師を本気で目指すきっかけになったのがレティオーヌ様なのです」
「レティーが?」
「はい、妹は学院に入るまで薬剤師を目指すことを養父母にも私にも話してくれませんでした。女が職に就くのは良くないという昔話が妹を苦しめていたようです」
「先代国王陛下の時代から女性の職場進出は活発になっているけど、いまだに頭の固いじじいはいるからな」
先代国王は能力があるのなら女性にも職を与えるという大革新を行った。
もちろん、最初は難航し、頓挫するかと思われたが、現国王が即位される頃には女性が職に就くことが当たり前のことになっていた。
そして、現在。
武官にも文官にも女性が増えた。
男共は女に負けるかとやる気をだし、王宮官吏は実力主義へとなっている。
「学院に入学する前、直前に新入生を集めた交流会が行われたことを覚えておりますか?」
「ああ、学院での生活指導などを先に行っておこうという学院側の意向で毎年行っているな」
「そこで、妹はレティオーヌ様に褒められたそうです」
「は?」
「交流会の時に『将来の夢』と題した発表会が行われたそうです」
ああ、俺の時もあった。
この『将来の夢』って結構重要なんだよな。
生徒たちがどこを目指しているのか教師たちが見定めるためなんだよな。
まあ、半数以上の生徒が『学院で学びながら考える』と答えるんだけど、中にははっきりと目標をもっている者もいるわけで、教師たちも目標を持った生徒たちに目を掛けるようになる。
入学当初から目標がある者は将来確実にその道に進むことが過去の実績から立証されているからだ。
レティーは『魔術師になり、新しい術を開発したい』と発表していたはずだ。
すでに魔術師として活動していることを知っている者達から驚きの声が上がったと魔術省の友人が言っていたな。
「妹は交流会の場で『薬剤師になって医療に携わりたい』と発表したそうです。その時、高位貴族の方から屈辱的な事を言われ落ち込んでいた妹を褒めてくれたのがレティオーヌ様だったそうです」
「ああ、その話なら聞いたことがある。そうか、薬剤学長が言っていた将来有望な薬剤師希望の生徒ってグレンの妹だったのか」
「ユリウスは知っていたのか?」
「今学院にいる薬剤学長が昔、俺の教育係だったんだよ。時々将来有望そうな生徒の情報を持ってくるんだ。その中にアガサ=ルーディルという名前と交流会での出来事が書かれた報告書があったんだ。彼女は魔術の扱いは平均的だが、薬剤に関しては今すぐ自分の元で修業をさせたいと薬剤学長が息を荒くしていたから印象に残っていたんだ」
「交流会の時に『薬剤師を目指しているなんてすごいですね。薬剤師になるためにはありとあらゆる薬草の効能などを知り、さらに組み合わせによる効果なども常に研究し、国家試験に合格しなければいけないと聞き及んでおります。また、人によっては薬の効果の出が違うことも踏まえて調合しなければならないとか……普段何気なく医師から渡される薬には薬剤師の並々ならぬ努力があるからだと聞いた時、私は感動いたしましたの。あなたが最難関の国家資格を必要とする薬剤師となりましたら、私が病気になったり怪我をした時はぜひお願いいたしますね』とおっしゃて頂いたそうです。それ以来、妹はレティオーヌ様を慕っております」
にっこりと微笑むグレンに俺とユリウスは苦笑する。
レティーはその高位貴族の人という人物を遠回しに貶しているね。
薬剤師は地味な仕事に見えるが、一番他人の命を握っている職業でもある。
薬剤師が故意に薬の調合を間違えても同職業以外の誰も気づかないだろうからな。
「で、話を戻すが、マリエル嬢を中心に『レオンティーヌ=クレチアン』がクレチアン伯爵の庶子だという噂が流れているってことだな」
口調を改めたユリウスにグレンも姿勢を正し頷く。
「なら別に問題ないじゃないか」
ユリウスの言葉に俺とグレンは『はぁ!?』と声を上げてしまった。
「ん?別に問題ないだろ?『レティオーヌ』がクレチアン伯の庶子だと言っているわけじゃないんだから。マリエル嬢の周りで噂になっているのは『レオンティーヌ=クレチアン』という生徒なんだろ?学生名簿を見ればわかると思うが『レオンティーヌ=クレチアン』という生徒は存在していない」
「まあ、確かにレティーは『レティオーヌ=クレチアン』で学院に在籍しているけど……」
「そういえば、不思議に思っていたのですがマリエル嬢はなぜレティオーヌ様の事を『レオン』とお呼びになるのですか?周りの人にもそう呼ぶように強制しているようなのですが……妹は最初戸惑っていたようですが、マリエル様(と一部過激なその取り巻き=信者)の前では『レオン様』と呼ぶようにしていると言っておりましたが……」
グレンの疑問は多分、誰もが思い浮かべる疑問だろう。
これはついては何ら難しい話ではない。
レティーが小さい頃(5~6歳だったかな)、俺に憧れているとかで男の子の格好をしていた時期がある。
俺が父に領地の自衛団に放り込まれて鍛えられていた時期で王都の屋敷にいなかった時期だ。
久しぶりに屋敷に帰ったら可愛い妹が男の子のような格好をしていてどれだけ驚いたか。
しかも名前まで変えて……名前を考えたのがレティーの魔術の兄弟子であるアンリだと知った時は魔術の練習相手だと言ってボコボコにしたけどな。
俺のいなかった間にマリエルはレティーのことを『レティオーヌ』ではなく『レオンティーヌ』という名前が本当の名前だと信じ、以後何度修正しても聞き入れず、レティーのことを『レオン』と呼んでいる。
そういえば第二王子もゲオルグも『レオ』って呼んでいたな。
レティーもレティーで訂正するのが面倒になったのかそのままで通している節がある。
そのことをグレンに話すと理解できないという顔をしていたが、無理やり納得させた。
大抵、この話をする時は皆同じ反応をするからな。
「まあ、もっともレティーは小さい頃は女の子の格好で人前に出ることはほとんどなかったし、男の子の格好をして『レオン』と名乗っていた時の方がみんなの印象に残っているんだろうな。ある意味、そのおかげでレティーは生きていられるんだけどね」
「え?どういうことです?」
首を傾げるグレン。
「グレンは暗殺術って知っている?」
「現在使用することを禁じられている東国の術ですよね」
「そう、東国の人たちが『呪詛』と呼んでいる術式に殺したい人の名前を組み込む術。昔一度だけレティーはその術を受けたことがある」
「え!?」
「たまたまレティーの師匠が術に気づいて跳ね返したから大事には至らなかったけどな」
「名は術に組み込みやすいからな。顔を知らなくても名前だけ知っていれば術に組み込めばそれなりの効力を上げるからな。東国の術は恐ろしいとつくづく思うよ」
盛大なため息をつくユリウスだがすでにその術に対する対策は見つかっている。
今のところは王族のみに施されているが、今後それを広く広げるかは国王次第である。
対策というほどモノではないが、第一王子の本当の名前はユリウスという名ではない。
一般的な通り名である。
本名は両親と本人しか知らないので、ユリウスが東国の暗殺術によって殺害されることはない。
この対策が王族……特に王位継承者を有する者に施されるようになったのは数十代前のクレチアン家の当主の一言だったと記録されている。
ちょうど東国の術が入り込んできた時期で、術の中に名前を組み込んでいることを見つけた当時の当主が世間話程度に『どうやら術に名前を組み込むだけで殺すことができるらしい。念のために、子供の名前は二つ用意しておいた方がいいのではないか?本名は親と本人のみに知らせ、世間には愛称というか別名を発表したらどうだ?』と生まれてくる子供が次々と術殺されていた当時の国王に話したらしい。
王は半信半疑で自分と妻以外には子供の本当の名前を伏せ、国民に知らせたところ幾人もの術者が遺体となって発見されたという。
その遺体のそばには本当の名前ではない子の名前が書かれた術式が発動していたという。
そのことを踏まえ、王族……とくに王位継承者には二つの名前が与えられることが慣例となったらしい。
そのことを知っているのは代々の王とクレチアン家の代々の当主だけである。
俺も当主教育を受けている時に父から聞かされ、決して他言しないことを誓約書に署名させられた。
これを破った場合、俺は即死するということらしい。
過去に数名、他言しそうになって死に目にあった当主候補がいたらしい。
当然、その者達は当主候補から落ち、口を塞がれた。
また、国はその暗殺術を使用することを禁止した。
もし使用した場合は、依頼者・術者ともに裁判にかけずに死罪となることが法の下に定められている。
「……まあ学院内の噂については次第に収まるだろう。あのクレチアン伯と夫人が放置しておくとは思えないしな。それよりもレティオーヌの様子は?」
「昨日やっと医師から屋敷内でなら歩き回る事の許可が出たけど、術の使用は未だ禁止されている」
「……そうか」
「以前のように術が使えるようになるのに一月から半年は掛かるかもしれない」
「そんなにかかるのか?」
「他人の魔力を自分のモノにしたからと言って、すぐに使えるか分からない。レティーとギルバート魔術師団長と相談して、初級編から試していこうという事になった」
「……そろそろ彼には本来の職務に戻ってほしいんだけどね」
「無理でしょうね。アンリを呼び戻して団長代理人にして我が家に入り浸ってレティーと魔術談義に花を咲かせていますからね」
「あのじじぃ!俺には仕事を放り出すなって説教する癖に~~~~」
拳を握りしめ立ち上がるユリウス。
「まあ、ギルバート魔術師団長はレティーの魔術の師匠だからね。愛弟子を心配して見舞いに行くのは別におかしいことじゃない」
「俺だって見舞いに行きたいのに……」
「接点のない殿下がですか?」
「うっ」
「落ち着いたら陛下が王宮に招くそうですよ。それまで我慢してください」
「今度は出会いを邪魔するなよ」
「はいはい、父にも出会いは邪魔しないように言っておきます」
俺も父も出会い『は』邪魔しないよ。
それ以降はわからないけどね~
ベルナール……妹バカ編はここまで。
ここに書ききれなかった小話は後ほど小話集にアップするかも?
次回から『シルヴィ=バロー』視点になる予定です。