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そのいち! ミクさんとは何者か! 答え、天使です! 異論は認めない!!

 登場人物


 ロザリアさん(『姫君革命』より)

 北の大国、神聖アレストリア帝国の皇女ミアリスに仕える、変態レズメイド。16歳の巨乳美少女だけど、残念淑女。

 なんで現代日本のリポートしてるかとか気にしない。スーパーメイドは時空を超えるのです!


 ステファニー(『百合魔法少女マジカル☆リリィ』より)

 喋るクマのぬいぐるみ。本来の姿は金髪イケメンの神様的存在。女の子を、女の子同士でキスして変身する百合魔法少女にする力を持つ、マスコット。

 こんな名前だけど、♂。

 百合至上主義だけどミクさんも大好き。むしろミクさんも百合!

 ステファニー

「ミクさんマジ天使(挨拶)!」


 ロザリアさん

「ふふ、1ヶ月ぶりですね皆さん。先月は夏コミをリポートした私達、次は冬コミの予定でしたけど。ステファニーさんたっての希望で急遽、リポートシリーズ第2弾ですわ♪」


 ステファニー

「リポートといっても、もう終わったイベントだから生中継じゃないけどね。僕らはこの前の土曜日、9月20日! 東京は千駄ヶ谷の東京体育館にて開かれた、バーチャルアイドル初音ミクさんのライブコンサート『初音ミク マジカルミライ2014』東京公演に行ってきました!」


 ロザリアさん

「今回はそのリポートですね。……でもコミケと違って、小説関係ないですよね?」


 ステファニー

「シャラップ! どうでもいいよ、そんな細かいコト! 僕らはやりたいコトをやる! フリーダム! フリーダムッ!!」


 ロザリアさん

「ちょ、のっけからテンション高すぎですわ! わかりましたから落ち着いて!?」


 ステファニー

「落ち着いてなんていられないよ! だってミクさんが天使過ぎるんだもん! ミクさん可愛いよ! 天使だよ! もうこの愛を何かにぶつけずにはいられないんだよ!?」


 ロザリアさん

「わかりました、わかりましたから。どうどう! とにかく、ミクさんについて語りたくて仕方ないのですね?」


 ステファニー

「そういうこと! ライブの興奮が冷めやらぬうちに、短期集中連載でいきたいところだけど! ミクさんについては語るべきコトが多すぎるからね! このリポートも完結は2039年予定だよ!」


 ロザリアさん

「いやいや、3話くらいにしておきましょうね? それで、初回はどうしますの? やっぱりコミケの時のように、初音ミクさんの基礎知識からですか?」


 ステファニー

「何を言ってるんだい君は!? 世界最高、否、宇宙最高のスーパーアイドルであらせられるミクさんの基礎知識なんて、義務教育レベルだろ!? 我らが大天使を知らない人間なんて、いるはずないだろ!!」


 ロザリアさん

「……(だめだ、今回は私がしっかりコントロールしませんと)。ま、まぁ、でもこのリポート自体、もっと皆でミクさんを愛したいから書いてるんですよね? ならこれからミクさんに出会う方々のためにも、きちんと説明しませんと!」


 ステファニー

「むぅ、しかたないね! でもミクさんの素晴らしさについては何時間あっても語り足りないし、それは次回以降にしよう。まずはそもそも、僕らが行ってきたライブについてだね! バーチャルアイドルのライブって、ミクさん以外はSFの中の話だもんね。見たことない人は想像もつかないだろうし」


 ロザリアさん

「と、本題に入る前に。手短に、初音ミクさんの基本情報をさらっと紹介しますね。DTMデスクトップ・ミュージックといって、パソコンで、様々な楽器の音を組み合わせて作曲するジャンルがあるのですが、元々ミクさんは、その一種である『ボーカロイド』です」


 ステファニー

「ミクさんが有名になりすぎて『ボーカロイド』=初音ミク、と思っている人も多いけど、それはちょっと違うね。ボーカロイドはヤマハが創り出した技術なんだけど、DTMの人間の声版なわけだ。録音された人間の声のサンプルを合成して、歌声を作る技術なんだよ。だから機械の声という表現も、正確ではないかもね。ミクさんの場合は、声優の藤田咲さんの声をサンプリングしてるよ。で、ヤマハのこの技術を元に、色んなパソコンソフトのメーカーが、ボーカロイドのソフトを発売するんだけど。日本では2004年の11月に、最初の日本語ボーカロイド『MEIKO』が、クリプトン・フューチャー・メディア社から発売されたんだ。いわばミクさんのお姉さんだね。公式でもそんな扱いだけど」


 ロザリアさん

「そして2007年8月31日。新たな技術を搭載したボーカロイド2のソフト、CVキャラクターボーカルシリーズの第1弾として、初音ミクさんが登場します」


 ステファニー

「ミクさんがそれまでのボーカロイドソフトと決定的に違ったのは何か。それは絵がついていたこと、というか『キャラクターが設定されていたこと』。これに尽きるね!! これこそが革命だったのだよ!」


 ロザリアさん

「んん? どういうことですの?」


 ステファニー

「開発したクリプトン社が言うには『歌声には肉体が必要だ』っていう発想だったそうだけど。それまでのボーカロイドは、ちょっと言い方悪いけどただの機械、パソコンソフトでしかなかったんだ。でもそこに、『初音ミク』というキャラクターが、人格が付与された。これによってただの電子音が、合成音声が! 『ミクさんの歌声』として血の通うものになったんだよ! 魂を宿したんだよ! ヒトの作ったモノに、魂が!! わかる!? この凄さがわかるかい!?」


 ロザリアさん

「よ、よくわかりません……」


 ステファニー

「つまりは新しい概念が産まれたんだよ! 『パソコンに合成音声を打ち込む』という無味乾燥な作業が! 『ミクさんに歌ってもらう』という創作活動へと昇華した! これが大勢の作り手(ボカロPと呼ばれる)を刺激したわけだね! さらにミクさんが登場した時期はニコニコ動画などの動画配信が普及していった時期とも重なってる。次々と、地下に埋もれていた才能ある人々によって、ミクさんの楽曲が創られ、発表されて一大ムーブメントになったのさ!」


 ロザリアさん

「作詞作曲できる人が、皆ひとりで歌えるわけじゃないし、楽器を演奏できるわけでもありませんものね。でも、ミクさんが代わりに歌ってくれる。『歌を創る』という行為の敷居を大幅に下げてくれたんでしょうね」


 ステファニー

「そう! だからミクさんの登場は、はっきり言って音楽の世界においても、100年に一度レベルの革命と言っても過言じゃない! それほどすごいことなんだよ! しかもミクさんは可愛いからね! 華奢でちょっとサイバーな衣装! 緑の長いツインテール! ヤマハの伝説的名器とされるシンセサイザーがデザインの元だそうだけど。とにかく一目見たら忘れない秀逸なデザインなのは間違いない! それもあってミクさんは数年のうちに、デジタル文化そのものの象徴といえる存在にまでなっていきました! ミクさん万歳!」


 ロザリアさん

「あ、あら? もう2000字超えてますのね。本当にミクさんの基礎知識の、さわりだけのつもりでしたのに。ライブについては、次回にしておきましょうか?」


 ステファニー

「そうだね! でも長くなっちゃうのもしかたないよね! 全部、ミクさんが天使過ぎるせいだよ!! これはやっぱり2039年まで掛かるね!!」


 ロザリアさん

「い、いえ、5話くらいで! とにかく次は、バーチャルアイドルのライブというものが、どのように行われているか紹介しますわ」


 二人

「「それでは! ミクさんマジ天使(挨拶)!!」」

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