聖なる洞窟
Looted Honesty Goes Away... by Souji Yamato
カインは、2度目の『勇者としての一歩』を踏み出して、洞窟(安全エリア)を出て行きました。
ところが、洞窟の入口付近で、いきなり、女エルフと遭遇しました。エルフの美女は、官能ボディーにセクシー衣装で、弓を装備しています。
女エルフが、カインに話し掛けます。
「この洞窟は、何なんだ?
他者の進入を拒む上に、聖なる力で溢れている」
「この洞窟は『安っぽい奇跡』によるものだ」
『また、天罰して欲しい?』
不機嫌そうに『天の声』が、二人の会話に割り込みました。天の声に、女エルフが驚いています。
構わず、カインは、女エルフに挨拶します。
「俺の名は、カインだ」
「わたしは‥‥娼婦のエリンだ」
「エルフなのに性愛を?」
「いわゆる、エロフというやつだよ。
――稼業の切っ掛けは、人間とパーティーを組んで、義理エッチで処女を失ったら、エルフの村で、娼婦の扱いを受けたことだ。
ちなみに、わたしは、中身も極上だぞ」
「だったら‥‥俺は、勇者なんだが、仲間になって欲しい!」
「そうか、それで、この洞窟から聖なる力が‥‥良いだろう!」
『不許可、禁止、駄目だからね!』
またも、天の声が、二人の会話に割り込みました。しかし、カインとエリンは、キスの真最中です。
それでも、エリンは、洞窟(安全エリア)に、立ち入れる様になりました。
斯くして、カインとエリンは、洞窟の中で、情事をしています。
すでに、二人とも、真っ裸です。しかも、天の声が、罵声を続けているにも拘らず、はしたなく交わっています。
やがて、情事を終えて、女性のエリンが服を着ると、男性のカインも着衣しました。カインが、エリンに告げます。
「おかげで、スキル『精霊学』『穏身』と魔法『避妊付与』を習得できた。
礼を言う!」
「凄いんだな、勇者は‥‥?」
「いや‥‥ギフト『閲覧』は、あくまで、俺の個人能力だ」
「そうなのか?」
「そうだ」
二人とも、会話は、ぶっきら棒ですが、なかなか、良い雰囲気です。
諦めたように、天の声が告げます。
『はあ‥‥仕方ないわね。
エリンのスキルは、勇者と相性が良いわよ。
――補助スキルとして、優良ね。
こうなったら、二人で、もっと、付き合いなさいよ!』
「そうする」「カインのためなら」
『む‥‥』
自分で提案しておきながら、天の声が、むくれています。ですが、カインとエリンは、お似合いの男女です。
エリンが、カインに誓います。
「わたしは、性愛を以って、カインに誠意を誓う!」
「俺は、それに、友愛で応えてみせる」
「カイン‥‥」
「‥‥エリン」
『‥‥』
二人は、再び、キスを始めました。
しかしながら、天の声は、いまや、呆れ果てて無口です。
こうして、エリン‥‥エロフことエルフ娼婦が、仲間(情婦)となりました。
Looted Honesty Goes Away... by Souji Yamato




