盲目の仮面
ハイマリ 「あなたに、この仮面を与えましょう。」
女王の手に握られている仮面は
顔の上半分を隠すことができ、
目元は塞がっていた。
ハイマリ 「ブライトドリームの効果には
条件があるの。
目の見えている人にしか、
発動しないということ。
この仮面はね、目を一切遮断して
外界からの情報を得られなくするわ。」
ディノ 「盲目なのに、現実を見るとは、
なかなか面白いことを仰りますね。」
ハイマリ 「ふふっ、何も目だけの話じゃないわ。
じゃあ…さっそくだけど、
仮面を付けさしてもらうわね。」
女王は男の前まで行き、仮面を付けた
ハイマリ 「とても似合っているわ…。
あなたを1人現実に残してしまう事、
本当はしたくないの。
辛く思うのなら断っても良いのよ。」
女王は目線を下に向けている。
ディノ 「お嬢様…いえ、女王陛下。
世の為そして、あなた様を守るため
私はこの世界に残ります。」
新生1256年 ブライトドリームは稼働された