命令
一言に言ってしまえば、この世界は混乱に流され
もうすでに終わりの道を辿っていることでしょう
若き女王から発せられたその言葉は
正面に座る1人の男にむけられているようだ
ディノ 「 …はい、お嬢様。
私も理解しているつもりです。
本日お呼びになさったのは、
私に何か重要な任務が与えられるから
なのでしょうか。」
男はとても冷静なようだ
女王ハイマリは、表情を変えた
ハイマリ「ふふっ、相変わらず話が早いわね?
…それじゃ、本題に移るとしましょう。
"人々に明るい夢を視認させる技術"
通称 ブライトドリーム
リフカが大昔に滅んだ文明から
解読してくれたじゃない? これを使う。
一種の洗脳というものね。」
男は女王と目を合わせた
ディノ 「お嬢様…その技術は、
本当に世界を救うのでしょうか。」
女王はゆっくりと頷いた
ハイマリ「話には続きがあります…
ブライトドリーム、力は本物だわ。
世界中での種族間抗争も、終わるはずよ。
でも、滅びた文明の技術を信用できないのも事実。
だからね、」
"あなたには、現実を見ていてもらいます"