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1分で読める物語

相棒

作者: ゆい

1分で読める物語

1話完結

毎週土日更新


第10話「相棒」

手のひらに残るぬくもり

段ボール箱に 入れられて

生後ひと月で 家族になった


まだおすわりも ふらふらで

垂れたお耳が 可愛くて


お鼻のまわり まっ黒くろすけ

あとは茶色の 天使だった


仲良くいっしょに 

大きくなった


お散歩も 

私の時がいちばん長く


四月の桜 並木道

茶色の垂れ耳 花びら跳ねて


頭をなでなでした時の

くしゅっと瞳を 細める姿


胸が詰まるくらいに

大好きだった


お鼻のまわり 気付けば白く

舐める仕草は 昔のままで


今も 

手のひらには

あの子の生きた証が ほら


心がぽうっと 灯される

優しく切ない 舌のぬくもり


ゲームで名前が

入力可なら


相棒は 

迷うことなくあの子の名前


今も一緒に冒険中

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― 新着の感想 ―
[良い点] 小さな天使のような家族と出会い、ともに成長して。手のひらに残るぬくもりが、心に響きました。優しく切ない、大切な気持ちがとても伝わってきました。 ゲームの中で、今も一緒に冒険中、というラス…
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