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案件7:大手クラン主催の攻略イベントに参加せよ!

「!? 来たぁぁぁぁッ!!」

「イトちゃん!?」

「来たんですチョコちゃん!」

「何がだ?」

「大手クランからの特別ライズ依頼です烙奈ちゃん! クランメンバーでの大規模攻略をかけるから、そこに来てほしいって!」


 !!?


 千夜子と烙奈、それからペンギン執事のスーパーセバスチャンは目を丸くした顔を見合わせる。


 ここは〈ワンダーライズ〉のホーム。

 ポータルの前にいるイトからゴオオとチメイドの炎が盛り上がる。


 大手からの名指しのアイドル案件。

 決して、ついさっき日当の500コアグレブンがガチャ景品の“出窓で揺れるワカメセット”とかいう謎家具に変わったショックで幻を見ているわけではない。本物の朗報だ。


 俗に大手と言われる百人以上のクランは、無論それぞれの生活事情があるため、全メンバーが一堂に会することはない。だから自ら「攻略イベント」と銘打って日程を決め、集合するのだ。

 当然、やるからには万全を期す。そこで必要になるのが空墓探索の定石となるライズバフ――つまりアイドルというわけだ。


「開催日はいつだ?」


 すかさず烙奈が聞いてくる。


「今日、これからすぐだそうです!」

「今日? ずいぶん急ではないか」

「あっ。それって〈西の烈火〉の募集? なんか日程で揉めてたみたいだけど、やっぱりやるんだ」


 千夜子が横から訳知り顔で言ってきた。


「揉めていたのか?」

「うん。空墓探索は遊びじゃないとかアニメじゃないとか言って、強制的に日程を組まされたみたいな話があって……ジャーナルに書いてあったよ」


 クラン〈西の烈火〉。第十七地区でも有数の大手攻略クランで、これまで総出の大規模攻略をかけては、未踏破のスカイグレイブ探索を何度も成し遂げている。地区同士で攻略速度を競う風潮がある昨今、この地にとって彼らはまぎれもないエースクランだった。

 一方で甘えを許さない強硬さもあって、新規加入メンバーがなかなか居着かないという噂もある……とのこと。


「何かしょっちゅう主要メンバーがケンカしてるとかで、ちょっと怖いかなあ……」

「それでも大手クランから直々のご指名ですよ! 他のアイドルだって呼ばれてますし、報酬もたっぷりだし、ジャーナルの記者だって来るかもです。知名度アップは確定的に明らか! いいですよね、スパチャ!」


 イトは千夜子を励ましつつ、力強くAIマネージャに確認した。

「本日の予定は、他のアイドルが行きそうもない過疎グレイブ前に陣取って、ごく稀に現れるシンカー向けに辻ライズをする、といういたって非効率的な内容でしたので、案件となればそちらを優先されるのは当然の判断かと」

「よーし! ガチ勢攻略のお手伝い、是非ともさせていただきましょうっ!」


 ファファファと変な笑い声を上げながら、イトは詳細をろくに確認もせずに依頼にアサインしたのだった。


 ※


「ようこそお越しくださいました〈ヴァンダライズ〉の皆さん! 本日はアイドルの方々の“護衛”、よろしくお願いします!!」

「アッハイ、コチラコソヨロシク、ハハハ……」


 出迎えてくれた女性シンカーを前に、イトは半壊する笑顔を必死にアイドル力で下支えしなければならなかった。

 後ろでは、「こんなことだろうと思った」という烙奈の目線が露骨に背中をプスプス刺してくる。千夜子からは「ドンマイ」なのが唯一の救い。


 場所は、大手攻略クラン〈西の烈火〉のホームの中庭。

 中庭とは何だとイト自身も思ってしまうが、本当に中庭なのだ。

〈西の烈火〉のホームは、なんとお城だった。


 タウンのような集合拠点からはずれた、荒野に佇む白亜の城。セントラルにだってこんなものそうそうない。

 外観だけでなく内装もハイレベルガチャでしか手に入らないレア家具でハウジングされており、数メートル歩くたびに大手クランの経済力をまざまざと見せつけてくる。時折すれ違うクランメンバーの豪奢な装備は言わずもがなだ。


「すごいホームですね……」

「そうですか? わたしたちは慣れちゃってもう何とも思わないですけど」


 城内の通路を女性シンカーに先導されつつ、視線の乱高下が止まらないイトが感想を吐露すると、相手はあっけらかんとそう述べてきた。


「先代のクラン長が派手好きで。セントラルに小さいホームを買うくらいなら荒野に城を建てた方がいいって言って、ホントにそうしちゃったんです」

「はえー。ぶっ飛んだ人ですね……」

「ハハハ、廃人でしたね間違いなく。でもリアルで何十万ぶっこんでもお城は買えないですから、お買い得っちゃあお買い得なのかな?」

「な、何十万……」

「わたしらもこのゲーム相当遊んでますけど、さすがにその額は毎月は出せないですねー」

「前のクラン長さん、毎月そんなに課金してたんですか!?」

「あ、お城を買うときはもう一桁増えたそうですけど」

墓王(ワイト)……!」


 スカグフではマジの廃課金者を空飛ぶ墓にちなんでそう呼ぶ。

 イトたちも課金は良識の範囲内で自由とされているが、基本は事務所の日当で抑える。無微課金<(超えにくい壁)<課金<(超えてはいけない壁)<廃課金の序列は、今の時代でも根強い。


 ただ、出費は先行投資と考えるグレイブアイドルは多く、最初から自腹でかなりの額を投入しているケースは珍しくなかった。可愛いコスチュームにバフダンス、どちらも良いものは有償ガチャ産だ。


「でもまあこのお城、実際、賛否両論ではあるんですよ。ハウジング系に目覚めた人たちがそっちをやりたいって攻略勢と揉め始めちゃって。やりたいことが増えるのはいいんですけど、そうなると探索の人員も割れてくるようになって。そうでなくとも今回の攻略企画は……あっとすいません愚痴っちゃって」


 女性シンカーは苦笑いでその先を濁した。

 どうやら千夜子の言う通り、クラン内部では色んな問題があるらしい。


 地区を代表する攻略勢も、お城を建ててしまうハウジング勢も、熱意は本物、真剣だ。だからこそ譲れないのだろう。

 凄い人たちほど激しくぶつかってしまう。自分だったらそこは上手く妥協できるのに――とかすかに思ったイトは、でもそれじゃあその人たちにはなれないんだろうとも感じ、自分の至らなさに少し胸が冷える気がした。上り詰める人たちは、きっと激しい何かを持つ人たちだ。あの優しい六花でさえ。


「こちらが皆さんの持ち場になります」


 そう言ってたどり着いたのは、金の縁取りのある大扉の前だった。


「も、もしかして門番ですか」

「アハハ、まさか。ここは控室になっていて、アイドルの方々にくつろいでもらっていますから、皆さんも中へどうぞ。壮行パーティはすぐ始まると思いますけど、念のため今から警護をお願いします」

「壮行パーティ……!?」

「前々からの慣例なんです。長い時間拘束しちゃって申し訳ないですけど、その分も報酬に加算しますから……」


 現地集合ではなくホームに招待されたのはそのためか。

 そういえば、六花たち〈サニークラウン〉の配信でそれらしきものを見たことがある。クランの力を誇示するため、加えて宣伝のため、本物の大富豪のようなパーティを開催するのだ。


 これが、スカグフにマジでのめり込んだ人たちの遊び方。

 そんな場所に、勘違いとはいえお呼ばれしてしまったのだ。


 白い扉を開け、中へ。


「何だこの宝物庫!?」


 一番に目に入ってくるのは、逆さづりにされたお城のようなシャンデリアだった。その明かりを受けて、煌びやかに輝く金細工の燭台。絨毯は燃える平原のように赤く、真っ白なテーブルの上にはお菓子とドリンクの山。控室なんてレベルじゃない。すでにパーティ会場だ。


 アイドルたちもオシャレにドレスアップしていた。

 ハイレベルガチャで手に入れたパーティドレスコス。こんなのいつ使うのかとカタログを見ながら思ったものだが、こういう時か。


 普段着の少女たちもいるので、コスチュームチェンジは自発的、お遊びでやっているのだろう。主催者たちと同じくノリノリの気持ちで。場慣れしているのだ。ここにいるのは、一流に呼ばれた一流のアイドルばかり。


 初期装備なんてしまっておく場所もない。唯一、烙奈のゴスロリは豪華さでは負けていなかったが、闇系の色合いから何だか魔界から侵略しに来たようで、やはり場違い感満載。


 イトたちは影のようにこそこそと壁際を移動した。

 とりあえず目指すはお菓子の盛られたテーブル。警護の仕事とあるが、出番は空墓に着いてからだ。今はケーキとクッキーの山にたどり着くのが先決。


 と。


「イトちゃん!」


 突然、呼びかけられた。

 あと三センチでクッキーに届いていた手がびくりと止まる。

 警護がお菓子を狙うとは何事か。そう諫められたと勘違いしたが――。


「あっ、六花ちゃん!?」


 そこに立っていたのは、ライズコスで臨戦態勢の月折六花だった。

 第十七地区最強のアイドル。一流を招待するのなら、彼女が呼ばれていないわけがない。


 イトは六花に駆け寄って、手のひらを重ねるようにして手を握りあった。クッキーより六花ちゃんケーキを手掴みした方がいいに決まってる。相変わらずの犯罪的な柔らかさだ。


「ここで会えるなんて嬉しいな。イトちゃんたちも呼ばれてたんだ」

「は、はい。へ、へへへ……」


 弾けるような笑顔の六花に、イトはへらへらと曖昧な顔を向ける。

 本当の仕事内容は情けなくて言えたものじゃない。ここは適当にごまかして……と思った矢先だった。


「本当かしら~?」


 少し間延びした、悪戯っぽい、けれど大人の落ち着きを伴った声が、そのウソを即座に看破してきた。

 瞬間、卑屈に丸まっていたイトの背中がビィィィンと伸びる。


 声のした方に大急ぎで顔を向けると、そこには華美な装飾付きの巫女服の少女が二人、並んで立っていた。


「お疲れ様です、〈ワンダーライズ〉ちゃん」

「お疲れ様、〈ワンダーライズ〉」

「ホ、ホアアッ……!?」


 イトの顔から血の気が引いていく。


 右、おっとりした大人の風貌。いつも微笑んでいるような優しい顔立ちで、白髪のロングヘアー。

 左、凛とした大人の風貌。きりりと引き締まった勇ましい表情で、深いブルーのロングヘアー。

 その二人を確認するなり、イトはペコオオオとひたいがひざにつくくらい深々とお辞儀していた。


「お、お、お疲れ様です、いづな先輩、なずな先輩! ごっ、ごご、ご挨拶が遅れて本当にごめんなさいでございます!」


 そんなイトに二人は艶然と微笑む。


「あらあらうふふ。そんな大袈裟にしないで。こう見えてちょっと年上なだけなんだから」

「そうだぞイト。実際、一学年違うだけだ。キャリアの面でもな」


 ウソみたいだろ。これで高二なんですよ。


 白髪のおっとりした方が姉の結城いづな。青髪のカッコいい方が妹の結城なずな。

 二人は双子のアイドルで、六花とはチームメンバー。すなわち、〈サニークラウン〉の残り二人だ。


 残りと言っても、六花のオマケとするにはあまりにも強大。ルックス、パフォーマンス共に絶品で、火と水の魔法を華麗に舞わせてのダンスは「火水巫女(ヒミコ)」と称され、ダンスアレンジのクオリティを爆発的に高めている。


 しかしそれよりもイトがかしこまってしまうのは、やはり、一つ上とは思えないほど大人びた彼女たちの物腰だった。

 落ち着きようだけならもはや母親のレベル。千夜子も烙奈も一緒になって平伏しまうくらい。事務所のお母さん役、そしてお姉さん役。それがこの結城姉妹なのだ。


「それでイトちゃん、本当は~?」


 姉のいづなが、白い髪をさらりと揺らしながら、イトの顔をのぞきこんでくる。その表情はあくまで優しく、本人もただじゃれついているつもりのはず。しかし、白蛇に睨まれたカエルの気持ちを今なら100%代弁できる。


「は、はい、じ、実は、会場警備の仕事を受けてしまいまして……」

「やはりか」


 腕を組んで納得した声を寄越す、妹のなずな。

 やはり、イトたちがここにいるべきアイドルではないということは一目瞭然だ。しかし、彼女たちが言いたいのはそういうことではなかった。


「〈ワンダーライズ〉ちゃんも頑張ってるとは思うけど、アイドルとしての本業を忘れてはダメよ。そういうお仕事ばかり受けてたら、本当に傭兵になっちゃうから」

「ふぁい……しゅんましぇん……」

「わたしたちも同じ事務所のアイドルとして手を貸してやりたいが、それではイトたちが単なるオマケになってしまう。実力で隣に来てほしい。六花もそれを望んでいる」

「はっ、はいぃ……」


 いづなもなずなも、純粋にこちらを気遣う言葉でそう励ましてくれる。

 彼女たちの姿勢はもうはっきりとしている。競うべきは事務所内のランキングなんかではなく、広い世界のライバルたちだと。


「い、いづな、なずな。でもイトちゃんたちにはすごく助けてもらってるし……。この間だって」


 縮こまるこちらを見かねてか、六花がかばうように間に入ってきた。すると美人双子姉妹はお互いを見合わせ、


「ああっ、ごめんなさい。お説教をするつもりはなかったの。いつもライズ会場で助けてくれてありがとうね~」

「うん、圧を感じてしまったのならすまない。同じ事務所の仲間がイトたちしかいなかったので、つい余計な話をしてしまった」


 二人で苦笑いで詫びてくる。タイプの違う双子だが、この時ばかりは瓜二つの顔。


「さっきはああ言っちゃったけど、形はどうあれ実際にこういう場所に来るのはいい経験よね。大手クランのやり方も見学できるし」


 言って、いづなは控室を見回した。イトもつられて室内を見やる。

 大勢のアイドルたちが談笑したり、SSを撮ったりしている。


「大手クランにとって、大勢のアイドルを集められるというのは一種のステータスなのね。自分たちの都合でライズバフを独り占めできるわけだから」

「な、なるほどぉ」


 アイドルの仕事は広域のバフだ。初心者からベテランまで、分け隔てなくそれを配る。しかし、それもアイドル本人がそこにいての話。その配置を自由に決められるというのは、ある意味でこのゲームにおける権力とも言えた。


「わたしたちはそれを承知で乗っかることになるわ。でも、特定のクランと強く繋がることには気を遣って。アイドルが誰かに“所有されてる”と思われたら、ファンは離れていってしまうから」


 現地にいる今、それはすんなりと頭に入る話だった。

 いかに大手クランとはいえ専属になってしまったら、それ以上の活躍は望めない。お得意様としつつも、他のクランとも上手に世渡りしていかないといけないのだ。

 パフォーマンスはホットに。案件はクールに。この結城姉妹の火と水のように。ためになる話だった。


「あとイトちゃんさあ~」


 急に、いづながニヤニヤしながら頬を指でつついてきた。


「はひっ、な、なんです」

「その先輩っていう呼び方、前にやめてって言ったじゃない~。可愛くない~」

「し、しかし……」

「いづなちゃんって呼んで」

「ひいぃ、やめてください死んでしまいます」

「だって堅苦しすぎるんだもの。なんかわたしのこと十歳くらい年上だと思ってない?」

「だって(じっ)さ……!」

「ん?」

「あっ、あああ、いえいえ! じゃっ、じゃあ、いづなさんで……。これで許してくださいぃ……」

「う~ん。ま、一段階軽くなったからいっか」

「わたしのこともなずなさんで頼むぞイト」

「ふぁい!」


 姉妹はにっこりと微笑んだ。

 オーラのせいでいちいちハラスメントめいてしまうが、彼女たちは公明正大。頼りになる事務所の先輩であり、面倒見のよいお姉さんたちなのだ。この二人に挟まれて平然としている六花は、やはり凄い女の子なんだなあとつくづく思う。


「あ、あの、〈ヴァンダライズ〉さんですよね……」


 不意に、おずおずとかかる声があった。

 振り返ると、大きな眼鏡をかけた、恐縮した様子の少女が一人。アイドルに間違いないだろう。


 ただ、その態度が少し妙だった。

 顔は青ざめ、肩が震えている。トップアイドル〈サニークラウン〉を前に委縮しているのとは違う。この煌びやかな控室にあって、まるで魔王の城に生贄にさらわれてきたような怯えた姿――。


「どうしました? 何かあったんですか?」


 ユニット名の間違いも正さず、イトは真っ先にそう聞いていた。


「あの、わたしの勘違いかもしれないんですけど。でも、もし本当なら誰かに伝えなくちゃと思って……」

「間違いでも構わない。聞かせておくれ」


 ためらう少女を、烙奈の声が後押しする。彼女はうなずいた。


「あたし、聞いちゃったんです。クランの人たちがこっそり話すのを。今回のライズ会場の警備、わざと手配し忘れたって」

『……?』


 唐突な出だしに、イトたちは揃って顔を見合わせる。それに警備の話なら、本日付でイトたちに依頼があったのだ。すると、眼鏡の少女は慌てた様子で両手を顔の前で振り、


「あっ、でも〈ヴァンダライズ〉さんがいたから、聞き間違いだったのかなって思ったんですけど。ただ、その人たちは“今日の行き先は二つある”みたいな変なことも言っててそれから……」


 その先を言うべきかどうか――それよりも、信じてもらえるかどうかの逡巡を匂わせた後、彼女は上目遣いに言った。


「今日、ここで反乱が起こるって……」

「え……」


 イトが今度こそ意味を理解しかねた、その時だ。


「あれっ、開かないよ!」


 誰かが叫んだ。

 一斉に視線が集まる。

 控室の扉の前。アイドルの一人が、必死にドアハンドルを動かそうとしていた。


 ガチャガチャと鳴る不穏な金属音が、室内の空気を急速に干からびさせていく。

 驚きからの困惑。そして、


「! イト、オンラインステータスを見ろ!」


 烙奈が鋭い声でそう指示した。イトは素早く自分のステータスウインドウを確認する。

 オンラインステータスとは、その人の簡単な現状が表示される項目。ゲームにインしていればオンライン、不在ならオフライン。

 そして今は――“対人戦闘中”の表示!


「PK範囲に捕まってます! ファストトラベルできません!」


 イトは皆に聞こえる声で叫んでいた。

 困惑から、引きつった悲鳴。

 閉じ込め、られた……!?


大事件の渦中にヒロインとして囚われる。これはアイドルの仕事だなヨシ!

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[良い点] > スーパーセバスチャンは目を丸く セバスチャンまで驚くんだ… 普段から一体どれだけアイドルの仕事がないんだ > 十歳くらい年上だと > だって実じっさ……! これは十歳とじっさいをかけ…
[良い点] 出窓で揺れるワカメ……ワカメ? しかも、セット? そもそもホームに出窓あるの? それはそれとして、日当 500 円って、月で考えたら 15,000 円だし、微課金は軽く超えるレベルではあ…
[良い点] おましょうま! [一言] >千夜子と烙奈、それからペンギン執事のスーパーセバスチャン スパチャも驚くって事はその依頼はまだチェックしてないという事か >“出窓で揺れるワカメセット”とかい…
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