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星の道へ~宇宙から始まる未来への物語~

作者: チーム織幸

 とある空間に、暗闇と呼ばれた何もない、そこにただあるだけの存在がいた。

 暗闇はいつだってひとりぼっちだった。

 どうやって誕生したのかも分からない。

 だから寂しかった。

 眩い光に憧れた。

 仲間が欲しかった。

 愛しいと呼べる存在が欲しかった。

 そうして暗闇は願い続け、小さな光を生み出すことに成功した。

 小さな光は暗闇を宇宙と呼んだ。

 宇宙は小さな光を星と呼んだ。


 それからも宇宙はたくさんの星を生んだ

 そのたくさんの星が、宇宙はとても愛おしかった。

 星の中には命を生むものもいた。

 宇宙は全てが愛おしかった。


 星が生んだ小さな命はたくさんの憧れを抱いた。

 あの暗闇には何があるのだろう?

 あのたくさんの光は一体何なのだろう?

 一番光っているのはあれかな?

 あの光に願いを込めたら、願いが届くかな。

 命はまだ何も知らなかった。


 星は命に学びを教えた。

 暗闇は宇宙という偉大な存在。

 そして次に星があり、命がある。

 命は小さな幸せを幾つも生むことが出来る。

 その手で宇宙のような大きな愛を探してごらん。

 星から様々な学びを得た命は、宇宙に憧れを抱いた。


 命はたくさんの仲間である命と共に、

 宇宙や星について学ぼうとした。

 いつか直接宇宙と話してみたい。

 その憧れはいつしか命達に心を育ませた。

 かけがえのない存在になった命は、ついに愛を生んだ。


 愛は様々な命の架け橋となった。

 それは命同士だけでなく、星にまで繋いだ。

 星は宇宙に絶えず話をした。

 そこにいることしか出来ない宇宙は、その話を聞くのがとても楽しかったし、毎日の楽しみでもあった。

 宇宙は星や命や愛が今日も幸せを見つけられるように、見守り、守ることこそ自分の役割なんだと思った。

 あのひとりぼっちの頃が嘘のようだった。


 命は夢を抱いた。

 愛を生んでこの先も未来に繋いでいきたいと。

 命の夢は、いつしか仲間の命の夢になり、愛の夢にもなり、星も宇宙も喜んだ。

 あの日憧れた宇宙の夢、それが未来に繋がるということ、星が繋いでくれる星の道へ、命はかけがえのない存在と歩いて行くことを誓った。



 それぞれが抱く憧れが、夢となり、未来へ歩き出す。

 命が愛を育み未来へ繋ぐ。

 それは生きる明日への希望となる。

 たくさんの願いと憧れが今日も生まれる。

 そして宇宙と呼ばれた暗闇は、今日も全てを見守り続ける。







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