渡し忘れた原石
芽依とシホの魔法で 正気を取り戻し無事に回復したキングベヒーモス。
【ありがとう…若き戦士達よ……】
「良かったね……芽依ちゃん」
「うん…!! 無事に回復して本当に良かったの……!!」
【(……ほぅ。この幼子が例の―――)】
キングベヒーモスは2人が怖がらない様に人間の姿に変身した……!!
「えっ………!?」
「に……人間……なの!?!?」
「今はこの姿を借りているだけだ。幼子よ……お主は サモンズ村の召喚士だな?」
「えっ…メイの事を知ってるの?」
「あぁ……お主と良く似た幼子が 10年前にこの森へ来た事がある」
「それって……まさか―――」
「……お姉ちゃん?」
「ふむ……お主の姉だったかは分からないが……その時 渡し忘れた大切なモノがある。手を出しなさい」
「…………!!」
キングベヒーモスは 芽依の手に石を渡した。
「……い……石?」
「原石だ。私を助けた御礼にお主へ授けよう」
「でも…メイがもらって良いの……??」
キングベヒーモスはコクリ…と頷いた。
「召喚士 芽依よ―――」
「…はっ…はい!!」
「原石は磨けば 磨くほど美しい宝石になる………。つまり、お主もこれから美しく強い召喚士となる事だろう」
「…………!!」
「しかしお主はまだ若い………。仲間と共に沢山の事を学び この原石を磨き……良い召喚士になりなさい」
ベヒーモスの言葉は いつも真依が芽依へ言う言葉と同じだった。
「はい……なの!!」
芽依は原石をギュッと握り締めて 力強く頷いた……!!




