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秘密のノート
アレクは小さなノートをクロウスへ渡した。
「これは……?」
そのノートは、日記帳の様だった。
「坊っちゃまが寂しくなった時に、このノートを読んで下さい……アレクはいつも、坊っちゃまの傍に居ますよ」
「……先生ッ―――!!」
今まで堪えていたものが…プツンと弾け―――クロウスの目から涙が溢れ出した!!
無理もない……幼くして母を失い、父は変貌してしまったのだ。クロウスの心はとても傷付いていた―――。
アレクは、クロウスを優しく抱き締めた……。
「大丈夫ですよ…お父上の事も、きっと助けてみせましょう。アレクにお任せ下さい」
「先生……ありがとう―――」




