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家庭教師アレク
クロウスは城をこっそり抜け出して、家庭教師だったアレクの元へ、父の変貌について相談しに行った。
「先生……僕は、どうしたら良いですか…?」
「フム…そうですな……」
実はアレクも、ルファウスの変貌ぶりに頭を抱えていた。
「…坊っちゃま」
「…はい」
「この国を出なさい」
「…えっ?」
「今すぐではありませんよ…坊っちゃまが…もう少し大きくなってからが良いでしょう」
「…先生はこれからどうするの?」
「アレクも国を出る準備をします…その怪しげな男についても調べましょう」
「…分かりました」
「あぁ…それから、」
「……?」
「坊っちゃまは、もうここへ来ない方が良いでしょう…」
「…えっ…で…でも―――」
「…お互いの身を守る為だと思って下さい」
「……はい」




