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継承式前
今の服装のままでは確実に見張りに捕まる…と言う事で、流月たちはバレない様にそれぞれ変装した。
「ホラっ…隠れてないで出てきて流月!!」
「うッ……」
「メポ子?」「どうしたの?」
シロネに促され――シロネの後ろに隠れていた、流月が出てきた。
「ぶっ…!? お…お前…本当にメポ子?」
「ぅ…うるさいメポ…!!////」
流月のドレス姿に一同は騒然とした。
…嫌がる流月に、シロネが無理矢理ドレスを着せたのだ。
「わぁぁ~!!メポ子ちゃんとても可愛いの♪」
「ほほぉ…!! 幼い頃のシロネ様みたいですなぁ」
「ほ…褒めても何も出ないメポよ////」
「だけど…どうやったらこの国の人々を魔力から開放出来るんだ?」
アンズは流月から目線を反らし、話題を変えた。
「……その事なのですけど、」
「シロネ様?」
「…“ヒーリング法”を使えば、一気に国の者達を開放出来るんじゃ無いかと」
ヒーリング法とは…その名の通り、人々の心を癒やす聖なる魔法。
闇の魔法に対してとても有効で、例えば魔力によって操られている人を、正気に戻す事が出来る。
一方…闇の魔法使い達にとってヒーリングは、超雑音に聞こえ…頭痛が激しくなり、いても立ってもいられなくなるほど、超強力な白魔法なのだ。




