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流月の昔話

「カイトの…馬鹿ッ…!! う、ううっ――」


真依は、泣き崩れた…。


「真依ちゃん――」

「ふふ…ごめんね。 みっともない所見せてしまって―――」

「―――あまり…覚えていないけど…私は10年位前、ここみたいな村に住んでいたメポ」

「(――流月…ちゃん…?)」


流月は、真依に自分の昔話を始めた…。


流月は幼い頃、星空と月が綺麗に見える、小さな村で暮らしていた。


流月にも、家族がいた。


だけど流月は自分の本名も、家族の事も…何も覚えていない。


何故なら…10年前。

流月の村は…突然何者かに襲われた。


幼い流月の目の前で、沢山の人が死んで逝った―――流月も殺されそうになった……。


「ただ逃げるだけで…何も出来なかったメポ」

「…………。」


お母さん、シロネ様、じぃじが…流月を助けてくれた。


そしてシロネ様が“流月”の名前を下さった。


「私は、村を襲撃した犯人の手がかりと、生き残っているかも知れない家族を、ずっと探してるメポ…」

「………。」


シロネ様に、手紙と三日月のペンダントを残して…流月は盗賊になった。

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