two
何も知らない殊柄様は、やっぱり私を居残りにさせた。
今日気づいたけど、先生は宿題のこと、気づいているみたい。怒られなかったから。
「お、光奈ちゃん、今日も居残り?三人目の同士だな。」
古俣君が言った。
あぁ、今虔様が口を開きかけたのに!古俣ぁ〜……うぅ。仕方ない。
私から話題の提示を……
「虔君、また昨日のゲーム?」
「そうだよな?カモケン?」
ああああああ!い、今まさに虔様がしゃべろうとしたのにぃ!古俣の馬鹿ぁ――!
「うん、そうだけど。」
あ、ラッキー☆チャンス!
「それが一番楽しいの?」
こういう風に言えば話題をつなげやすいって、弟が言っていたもの!
「まあね♪」
えぇ!よ、予想外の反応………
「て、いうかそれしか持ってねえんだよな?」
「おい、言うなよ!」
あ、ナイス!古俣!
「あはは、うちの弟もそれ持ってるよ。」
これは本当。でも、自分もやっていることは、ひ・み・つ♪
だってアクションバリバリの男の子なゲームだもん。
「マジで?」
「うん。」
「じゃあさ、王者・不螺衣度歩手斗のたおし方教わってきてくれよ!」
「ハイパーパンチとレジェンドキックの連打でたおせるよ?ていうか、超弱いよ?」
「………へ………?」
はっ!
「て、弟の友達のいとこの弟の(略)が言っていたかなぁ?」
「長っ!!」
「あはは☆」
なんか、楽しいな♪
しかし、この時はまだ知らなかったのだ。
これから、絶望のオンパレードが始まることに………
次の日、ゲームを午前4時までしたせいで軽い熱を出し、学校を休んだ。
やっと主人公の名前が明らかに!(笑
あと最後の風邪は、「絶望のオンパレード」と関係ないです。はい。自業自得です。