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居残り  作者: 愁水
1/2

one

ラブストーリーを目指したら、おかしな方向に進んでしまったお話です。

純粋なラブストーリーが読みたい方にはお勧めしません。

(いやだなぁ)


今日は居残りの日。


2日連続で居残りなんて。


昨日は日直だったから別に良かった。


でも、今日はちがう。


殊柄ことえ様達の陰謀だ。




実は、今日の書写の時間、墨を殊柄様のシューズにこぼしてしまった。


しかもそのあと、私だけ先生に褒められてしまった。最悪だ。


つまり、逆恨み。殊柄様の逆恨みはしつこいもんなぁ・・・


このせいで課題を隠されて、居残り。2度目のため息。


(いやだなぁ)



でも、その直後。



私の心臓が跳ね上がった。


教室にはいたのはクラスメイトの、古俣こまた君と。



あの人。



加茂かも けん様……





「ふー。」


昨日は、すっごく緊張した。


もう死んじゃうんじゃないかって思った。


今、次の日の休み時間。


教室では、虔様を中心に殊柄様率いる女子軍団(約20人)がキャイキャイと


わざとらしい声を上げている。



殊柄様は虔様が放課後残ってゲームをしていること知らないんだね。



あ。こういう風に机に肘をついて優越感に浸ってる私も、友達がいない訳じゃない。


「ちょっと、粗布戸栗衣夢そふとくりいむ!宿題借してよ!写すからさぁ・・・」


「いやだよ、勝符羅亜面かっぷらあめん!いっつも返してくれないじゃない!」


「おだまり、二人とも!それ以上騒ぐと、この汰弧夜鬼たこやきが許さないわよ!」


あ、ラッキー。三人の名前が会話で出てきた。


ちょっと名前も性格も個性的な人間たちだけど、


結構いい人たちだ。特に汰弧夜鬼とは親友。


しみじみと考えていた時。



「実はさー、昨日の放課後ぉ」



!!!け、虔様!それを言ったら殊柄様から…


「おーい、カモケン!松高マツタカ先生が一緒に来いって!」


あ、古俣君。


松高先生マツセンが?」


「あぁ。」


「OK!じゃあな、殊っち。」


「うん。行ってらっしゃい。」


キ、キモーーーーーイ!!い、いやーーー!!


どうして「殊っち」なの!??


あ。でも、古俣君、感謝です。



すると、振り向き様に古俣君が私にウインクした。


虔様にされたかったな………。




そして、放課後。

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